夏から秋への季節の変わり目は、肌の不調が起こりがち。今回は特別に友利 新先生、石井美保さんがタッグを組み、不調をくい止める先手ケアを考案。まずは、肌不調タイプの見極めからスタートして!
石井美保×友利 新の強力タッグが不調を抑えて美肌へ導く!
【肌タイプ別】季節の変わり目、先手必勝スキンケア
「トラブル0.5歩」ですかさずケアを
友利先生 夏から秋への季節の変わり目の不調って、なぜかみんな放っておきがち。
石井さん 日差しも暑さも和らいで過ごしやすくなってホッとしちゃうんだと思う。それまで頑張っていたUVケアも美白ケアもおざなりになって、「いったん休憩」みたいな気分に。
友利先生 9月〜10月も強い日差しは続くし、湿度が下がってラクになるということは、乾燥シーズンがスタートしたということ。秋花粉も飛んでくるし、うかうかしてはいられません!
石井さん 夏の間に浴びた紫外線や、不摂生、睡眠の質の低下で、肌が負債を負ったところに季節の変わり目の変化がやってくると、環境の変化に対応できないんですよね。秋口のこの時点で、いったん夏の負債をゼロにしないと。
友利先生 同感! 今なんとなく感じている不調は、放っておけば肌のエイジング悩みに直結。皮膚科学の世界では、修復しきれない細胞が老化細胞となり、ゾンビ化することがわかっています。ゾンビ細胞は悪いシグナルを出し、周りの細胞まで巻き込むので、先手先手のケアが必須に。
石井さん 確かに、季節の変わり目の不調の蓄積こそがエイジングサイン。不調を抱えたまま乾燥が過酷な冬を迎えれば、ダメージが大きくなるのは確実。何歳になっても肌がキレイな人って、この季節の変わり目のケアを怠らない人だと思う。
友利先生 不調を慢性化させないことが、とにかく大事。予兆に気づいたらすかさず手当てを。トラブルが1歩進む前に、0.5歩くらいのところできちんとケアしてほしい。
石井さん そのためには、洗顔後、何もつけていない状態で、鏡と手で肌をチェックする習慣を。毎日続けていれば、ちょっとした変化に気づける人になれます。
友利先生 くれぐれも「よく寝れば直るはず」とか「まぁ、いっか」と見過ごさないで(笑)。
石井さん 季節の変わり目ケアって、四季のある日本ならではのタイミングケア。アプローチ法をちゃんと知って実践するのとしないのとでは、今はもちろん未来の肌に大きな差が生まれます。
友利先生 自分の季節の変わり目の不調タイプを知ってきちんと立て直さないと、1年でちゃーんと年をとっちゃう。
石井さん 今が運命の分かれ道ってことですね!
予兆をチェック! 大人の3大肌不調タイプ診断
□生理前でもないのにニキビが
□ちゃんと洗顔しているのに毛穴が詰まる
□肌が黄色っぽくくすむ
□肌がゴワついてスキンケアが浸透しない
□テカる部分と乾燥している部分の落差が大きい
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皮脂多めで角質肥厚しやすいふきでものタイプ
このタイプは、皮脂や古い角質を取り去るケアに集中しがち。秋口は水分、油分のバランスが悪くなり、かえってベタつきやゴワつきを悪化させ、ふきでものに。皮脂や古い角質を上手に「コントロール」するケアに切り替えて。
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□残暑厳しい季節なのに肌が乾く
□いつもの化粧水がしみる
□肌が茶色っぽくくすむ
□油分を与えているのに乾燥する
□保湿コスメが入らず肌の上でヌルつく
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乾燥悪化で角層が乱れがちなバリア衰弱タイプ
このタイプは、夏の紫外線やエアコンなどの影響で、角層を生み出す基底層にダメージが。角層細胞が育っていくときにつくられる細胞間脂質が上手に生み出せず、バリア機能が低下。うるおいを育める肌にととのえるのが先決。
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□日焼けしたわけでもないのに肌が暗い
□肌がゴワついて、メイクがのらない
□手足に冷えを感じる
□目の下にクマができやすい
□その日によって肌の調子が急に変わる
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めぐりダウンでくすみが気になる代謝低下タイプ
猛暑による睡眠の質の低下、PC・スマホの見過ぎ、ストレスなどによる自律神経の乱れにより、血流がダウン。肌のターンオーバーが乱れて、いわゆる「お疲れ顔」になりがちなタイプ。血流&血管ケアでめぐりをアップして。
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MAQUIA10月号
撮影/岡本 俊(友利先生、石井さん) ヘア&メイク/鈴木京子(友利先生) ヘア/NADEA(石井さん) スタイリスト/槇 佳菜絵(友利先生) 青木宏予(石井さん) 取材・文/小田ユイコ 構成/若菜遊子(MAQUIA)
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