秋の肌ピンチにドクターが回答！ マスクゆらぎの打開策は？ ゆらがない肌に変えることは可能？

誰にでも起こりうることなのに春より無防備で、ケアが遅れがちな秋ゆらぎ。その原因から対処法までをQ&A方式で紹介します！

急激にピンチに陥る
 秋 の 肌 
季節の変わり目は、肌にとって「迷い」の時期。肌ゆらぎを放置すれば、敏感肌やエイジングを招いてしまう！

Q.秋ゆらぎってどういう肌状態？　
A.環境変化にうまく順応できないプチトラブル状態
「夏から秋にシフトするときの急激な環境の変化に適応できず、肌がカサつき、バリア機能がダウンした状態が秋ゆらぎ。いつものスキンケアがしみたり、赤みやひりつきなどが出てしまうことも」（髙瀬先生）

Q.なぜ、秋に肌がゆらぐの？ 
A.乾燥、気温の低下、花粉、大気汚染物質の影響でバリア機能がダウン
「夏の紫外線ダメージの蓄積、急激な湿度の低下、気温の低下（寒暖差）が秋ゆらぎの原因に」（菊田さん）　「秋特有の花粉や、秋にも空気中に漂っているPM2.5が肌にダメージを与えているのも原因の一つです」（小田さん）

Q.残暑も乗り切って気持ちのいい季節なのに、なぜ肌が不調に？
A.夏のあいだの紫外線ダメージで肌免疫が低下
「湿度が下がると快適だけれど、肌にとって理想の湿度60%を下回ると乾燥し、不調に」（髙瀬先生）　「夏の紫外線ダメージの蓄積で、肌に備わる免疫力がダメージを受けてしまうからです」（菊田さん）

Q.マスクゆらぎは打つ手なしなの？
A.いえいえ、日中保湿が打開策に！ 
「呼気で蒸れた肌から一気に水分が奪われるのがマスクゆらぎの原因。マスクを外したら、ミストなどで保湿を」（髙瀬先生）

Q.肌がゆらぐとシワ、たるみになりやすい？
A.はい。炎症がさまざまなエイジングを誘発させます
「ゆらぎ肌の根底には、炎症があります。放っておけば炎症がシミ、シワ、たるみのもととなる指令を誘発。ゆらぎ肌はすみやかに鎮静ケアを」（髙瀬先生）

Q.秋雨や台風のときに肌がゆらぐ気がする……
A.実際、影響されています！
「急激な温湿度差や気圧の変化は、自律神経の乱れにもつながり、肌に影響するという研究知見も出てきています」（菊田さん）

Q.秋花粉って春花粉とどう違う？
A.木ではなく、草の花粉
「春はスギなど樹木の花粉なのに対し、秋はブタクサ、ヨモギ、カナムグラといった草の花粉。いずれにしても肌のバリア機能を上げておくことが大事」（髙瀬先生）

Q.秋ゆらぎになりやすい肌質ってある？
A.乾燥肌の人
「もともと乾燥肌の人はゆらぎ肌になりやすい。スキンケアを化粧水だけですませるなど、保湿不足の人も同様です」（髙瀬先生）

Q.マスク生活でファンデーションを塗らなくなったことも関係ある？
A.あります。マスク摩擦でスキンケアが落ちるため
「ファンデーションを塗らずにマスクをすると、スキンケアの潤いがマスクによる摩擦や吸収で低下しがち。ファンデーションで守るほうがベターです」（小田さん）

Q.ゆらがない肌に変えることって可能？
A.可能です。日ごろからバリア機能をアップさせるお手入れを
「基本的な保湿アイテムを使って、バリア機能を養うことが大事。肌が自らゆらがないようになるアイテムを選んで」（菊田さん）

Q.頬のシミが濃くなったことと肌ゆらぎは関係ある？
A.マスクによる摩擦が原因かも
「頬の高い位置など、マスクでこすれる部分は、炎症が起きてゆらぎ状態に。シミや肝斑が濃くなりやすい」（髙瀬先生）　「関係あり。炎症を抑える美白を」（菊田さん）

Q.マスクをしていると唇まで秋ゆらぎに？
A.保湿不足だと可能性大
「唇は保湿機能が十分に備わっていないうえ、マスク着脱で摩擦が起きてあれがちに。リップクリームをこまめにたっぷり塗るのがおすすめ」（菊田さん）

MAQUIA11月号
撮影／三宮幹史〈TRIVAL〉（モデル）　藤澤由加（マキアビューティズ）　ヘア＆メイク／北原 果〈KiKi inc.〉（モデル）　榛沢麻衣（マキアビューティズ）　スタイリスト／松尾正美　モデル／椎名美月　Yuki（マキアビューティズ）　取材・文／小田ユイコ　和田美穂　構成／村岡真知子（MAQUIA）　撮影協力／AWABEES

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