いつものお手入れ、自己流になっていませんか? 顔立ちと同じように、肌だって十人十色。自分の肌を正しく知ってそれに合ったケアをすれば、自分史上最高の美肌が育まれるはず。その極意を水井さんが伝授! 基礎をおさらいして、美肌をアップグレードして。

\今こそ知りたい/
見直せば、メイクが映える、未来が変わる!
スキンケアの基礎
雑誌やWEB、カウンセリングや講演で活躍。肌を見ただけで生活を見抜く的確なアドバイスに定評が。
水井さん発 “肌を知る”3つの心構え
「皆さん自分の顔はすごく見ているけれど、“肌全体を見て触れる”訓練って案外できていないんです」と水井さん。肌を知ってケアに役立てるためのポイントを聞きました。
1 朝の肌で自分を知る
「朝はその人の肌質がいちばん表れる時間帯。睡眠中に回復しているはずなのに肌にツヤがないとか、クリームが浸透せず残っているなど、お手入れの過不足もわかります。朝洗顔する前にチェックを」
2 触れるを続けて手を育てる
「ごく軽いタッチでいいので、毎日触れること。皮脂が出ているのか、ざらついているのか…不思議ですが、毎日触れるとわかるようになります。手というセンサーが正しいケアを教えてくれるように」
3 ホルモンのリズムに寄り添って
「生理前の肌は皮脂分泌が活発でべたつくかと思えば、生理後はサラリと落ち着く。肌状態は日によってかなり違うので、じっくり見て優しく触れて比較すること。ふさわしいケアが自ずとわかります」
心構えがわかったら. . .
“肌を知る”をやってみよう
「見る」と「触れる」という2大チェックを習慣にすると、いつもは気づかなかった肌の課題が浮き彫りに。「私は○○肌」とタイプを決めつけず、季節や生活で変化する肌に寄り添うのが美肌への近道。
見る _Look

メイクを落とす前の肌は情報の宝庫
「帰宅してすぐの肌には情報があふれています。ファンデが毛穴に落ちていたり乾燥していたりと、朝のスキンケアやメイクの成果が確認できます。スキンケアで水分が足りないのか、油分が足りないのか、バランスが一目瞭然」
顔~デコルテがわかる距離で鏡を見てみる
「小さい鏡で細部を見ていませんか? まずは鏡を25cmくらい離して見て、徐々に近づけること。皮脂腺が少ない首やデコルテがシワっぽくなっていないか、他人から見て肌にツヤやなめらかさがあるか、全体感も見るのが肝心」
肌の寝相をチェック
「朝に肌を観察すると、寝ている間に自然と出るクセ=肌の寝相が一目瞭然。眉間にシワを寄せていたり、噛み締めてほうれい線が深くなっていたり…。無意識グセによるトラブルが出ていたら、スペシャルケアが必要かも」
毛穴を見るなら14時 たるみを見るなら17時
「ランチをとると体温が上昇して毛穴が開くので、毛穴の開き具合を見るなら14時が最適。夕方になると肌は一気に落ち込むので、17時ごろに観察するとたるみがくっきり。そのタイミングで肌をチェックし、メイクを直しましょう」
触れる _Touch

起き抜けの肌で“肌の実力”を知る
「朝起きてすぐ、顔を洗う前に触れると肌の実力がわかります。Tゾーンや小鼻まわりがべたべたしていないか、頬やCゾーンは乾いていないか。皮脂の分泌量やむくみ具合、ハリ感がわかると正しいスキンケアの戦略が見えてきます」
顔のパーツごとの感触MAPを作る
「漫然と触れるのではなく“顔の地図”を作る意識でそっと触れること。皮脂腺が多い眉やTゾーンはべたつくエリアなのに、目周りは超乾燥エリアだからこの地帯には潤い系のアイケアが必要…なんて気づきが。顔全体の状態を地図化してみれば、そのエリアごとに必要なケアもわかってきます」
肌の温度を感じてみる
「たとえば化粧水をつけた後、手で肌を包み込んでひんやり感じられたら入った証拠。美容液や乳液は丁寧にプレスづけすれば、手の温もりが伝わって柔らかく温かい肌に。気持ちよさも味わえてケア効果倍増!」
MAQUIA4月号
撮影/中島 洸〈まきうらオフィス〉 ヘア&メイク/榛沢麻衣 スタイリスト/金山礼子 モデル/小島梨里杏 構成・文/高見沢里子 企画/髙橋里佳(MAQUIA)
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