アルビオンといえば「スキコン」といわれるぐらい、世代を問わず、愛され続けている薬用化粧水。その誕生のきっかけから、人気の秘密を伺ってきました。これでもっとスキコンが好きに!

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アルビオン
商品開発部 ディレクター

丸島陽子さん

2004年入社。スキコンのDNAを受け継いだ「フェイシャルソープ」をはじめ、アルビオンのスキンケア、ベースメイク全搬のディレクション業務を担当。


マキア編集長

湯田桂子

2004年にマキアを立ち上げた創刊メンバーのひとり。マキアの合言葉は“、願望実現ビューティ”!

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誕生45周年を記念した限定キットも登場

(写真上)スキコン45周年を記念し、限定デザインの330mlボトルと、スキコンの香りが広がるシャンプー(200ml)とトリートメント(200g)のセットが。スキンコンディショナー エッセンシャル 45TH アニバーサリー コフレ ¥8500(5/18限定発売)

(写真下)朝晩のお手入れに、たっぷりとコットンに含ませて軽くパッティングしながら顔全体になじませて。薬用 スキンコンディショナー エッセンシャル 110ml  ¥3500、165ml  ¥5000、 330ml  ¥8500/アルビオン


素肌のコンディションを
見守り続ける薬用化粧水

湯田 まさにアルビオンの顔といっても過言ではない「スキンコンディショナー エッセンシャル」、通称“スキコン”。今年、誕生から45周年を迎えるのですね。

丸島 1974年に「グランデューク エッセンシャル」シリーズの中の化粧水としてデビューし、スキコンだけが今に受け継がれています。

湯田 シリーズの中の1品だったのですね。それがなぜスキコンだけ今も愛され続けているのですか?

丸島 実は10年くらいはあまり売れておらず(笑)。ただ、美容部員さんからの評価はすごく高かったようです。ブームのきっかけは、1983年に導入した「マスク美容法」。店頭でスキコンをペーパーマスクに含浸させて赤外線ランプを当てて肌への浸透を高める美容法なのですが、このときの効果実感がとても高く、ジワジワと人気が出始めたと聞いています。

湯田 スキコンというと「ニキビに効く」という話をよく聞きます。現に、マキアの「みんなのベスコス」でも、大人ニキビ部門の殿堂入りアイテムですから。

丸島 スキコンには、1肌荒れ、荒れ性ケア、2みずみずしい肌へ、3クリアな肌へ、4ニキビを防ぐ、5肌を引き締める、6日焼け、雪焼け後のほてりを防ぐ、の6つの肌効果を謳っていますが、さまざまな肌悩みにオールマイティで対応をします。

湯田 それらはすべてハトムギエキスの力ですか?

丸島 ハトムギエキスは、肌の代謝リズムを正常なサイクルに整える働きがあります。ニキビも皮脂過多も乾燥も、代謝異常によって起こってくるものなので、代謝リズムを整えることで、一見違う肌悩みでもケアができるというワケです。

湯田 どうしてハトムギエキスを採用されたのですか?

丸島 ハトムギの粉はヨクイニンという名前の漢方薬としてもともと知られていましたし、お茶としても安心なイメージがありましたから。

湯田 肌効果ありきではなかったのですか? ちょっと意外です。

丸島 お茶には副作用がないことや解毒作用や滋養強壮など様々な効果が知られていたので、肌効果も期待できるかと。

湯田 先見の明があったのですね。


乳液のアルビオンだから
できた白色の化粧水

丸島 スキコンを開発したのは女性だったのですが、当時のお手入れは朝に収れん化粧水でさっぱりと、夜は保湿化粧水でしっとりと、と2本使いが常識でした。それを「1本でさっぱりもしっとりもできないか」ということで開発がスタート。スキコンの“白色”は、油分を配合して乳化している色なのですが、化粧水に油分を加えるという発想はなかった時代、アルビオンは乳液による高い乳化技術を持っていましたので、そのおかげで実現できたと聞いています。

湯田 オールマイティな肌効果があるから、年代、肌悩みを問わず、愛されているのですね。

丸島 35周年のときは2世代でのご愛用の方が多かったのですが、今は3世代でご愛用されているお客様もいらっしゃいます。スキコンは一度使うと肌がその効果を記憶するためか、しばらくして戻ってくる方がとても多いんです。

湯田 45年間、処方は同じですか?

丸島 スキコンの骨格は変えていませんが、1998年に抗炎症成分「グリチルリチン酸ジカリウム」を配合することで薬用に。さらに2011年には、新たなハトムギの品種である「北のはと」を採用し、抽出方法もこだわり、ハトムギの実から高濃度に抽出された「濃縮ハトムギエキス」を配合しました。

湯田 ファンの多い製品なだけに、パワーアップとはいえ、製品を変えるのは大変なのでは?

丸島 ご好評いただいている香りやテクスチャーを変えずに改良をすることは困難を極めました。また、天然の香料を使用しているため、微調整もしています。

湯田 そうなのですね。そんなスキコンですが、丸島さんがおすすめする使い方はありますか?

丸島 コットンパックがおすすめです。私たち開発は、試作品を自らの肌で試すのですが、つけては落とし、を何回も繰り返すため、職業柄肌が荒れてきてしまうことも。そのため開発担当者は夕方にはスキコンのコットンパックをして肌を鎮めることも。そうすると肌荒れなく試すことができるんです。

湯田 お話を伺ったいたら、私もすぐに試したくなってきました。やっぱりスキコンってすごい!


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香りも鎮静効果も他にない、
唯一無二の化粧水

中国で「日本3名水」、と呼ばれている化粧水があるとか。そのひとつはいうまでもなく、今年45周年を迎えたこの「スキコン」。何でも「健康水」と呼ばれているそうです。美容マニアを唸らせる名品揃いのアルビオンの中でも、1974年に誕生以来愛され続ける名品中の名品。すべての肌トラブルは炎症に通ず、といっても過言ではありませんが、他に類を見ないこの肌への鎮静効果は本物!幾つになっても手放せないのも納得です。



MAQUIA 6月号

撮影/土佐麻理子 取材・文/藤井優美〈dis-moi〉 構成/湯田桂子(MAQUIA)


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