新製品すべてが女性の心をつかみ、次々とヒット作を連発。そんな現象を起こしているアユーラに何が起こっているのか? 優しいだけじゃない、アユーラの挑戦を伺いました。
「癒しにとどまらず、目指すのは
”ストレスケアのアユーラ”」
アユーラ
商品開発部長兼マーケティング戦略部長
佐橋育恵さん
商品開発部長を経て、2017年よりマーケティング戦略部長を兼務。コンセプト作りから商品開発、ビジュアル&コピー、PR、フォーキャストなどリブランディング全般を担当。
マキア編集長
湯田桂子
2004年にマキアを立ち上げた創刊メンバーのひとり。マキアの合言葉は、“願望実現ビューティ”!
ストレスに負けない肌を作る
注目の3品
ストレスと戦い、ダメージを修復、バリア機能を高めることで、肌のリズムを整えて慢性的な肌荒れを防ぐ美容液。リズムコンセントレート 40ml ¥8000/アユーラ
(右から)くるくると塗るだけで毛穴をフラットにし、皮脂や汗、乾燥による化粧崩れをブロック。オイルシャットデイセラム 10g ¥2500、厳選された洗浄成分×低刺激&摩擦フリー×簡単スピーディーのストレスフリー設計。みずみずしい感触のミルクと香りが心地いい。メークオフミルク 170ml ¥3000(6/29発売)/アユーラ
「何が合っても肌は大丈夫」
そう思えるブランドに
湯田 MAQUIA8月号発表の上半期ベストコスメ「毛穴&皮脂ケア」部門にて、「オイルシャットデイセラム」が見事一位に輝かれましたね。おめでとうございます! 今期は、毛穴&皮脂アイテムがとても多く登場し、大特集を組んだほど。そんな強豪揃いの中でのご受賞、お見事です。
佐橋 ありがとうございます。「オイルシャットデイセラム」は、12年前に誕生、これまでに4回リニューアルして今回で5代目になります。もともと人気のある商品なのですが、さらにアップグレードできないかと試行錯誤をし、ベースをミツロウに、色を白からピンクへと変えました。こうすることでより粉っぽさを抑え、肌なじみをよくし、乾燥しないように改良を施しました。
湯田 メイクの上からも使えるし、皮脂でテカらないおかげか、毛穴が目立たなくなりますね。
佐橋 自分の皮脂が原因で毛穴周りに微弱炎症が起き、そのせいで毛穴が目立つ、と悪循環が起こることもありますからね。そういう意味でも皮脂ケアはとても大切です。
湯田 アユーラといえば、やっぱり敏感肌ブランドの印象。癒し、優しさといったイメージですよね。
佐橋 まさにそこはブランドの財産ともいえるところです。しかし、優しいだけで“効果”への期待の声が聞こえてこなかった。でも、もともとアユーラは、東洋の叡智を結集し、ホリスティックケアをどこよりも早く提唱してきたブランドです。今でこそ一般的にいわれている、“大人のニキビ”や“ゆらぎ肌”も実は最初にその言葉を使い出したのはアユーラだったんです。なのに、効果への期待感が低いのはなぜだろう……と、改めてブランドを見直すことにしたんです。
湯田 そのリブランド第一弾が、ストレスに着目し、弱った肌のリズムを整える美容液「リズムコンセントレート」。すごい人気ですよね!
佐橋 ブランドが誕生した1995年に比べ、現代女性は生き方の選択肢が広がり、より輝けるようになった分、さまざまなストレスにさらされ、心身ともに疲れている。それが肌にも出て、大人ニキビやゆらぎを誰もが経験する時代になりました。だからこそ今、あらゆるストレスに“負けない肌”を作ることが、アユーラの使命だと考えました。
湯田 近年は、内因性のストレスだけでなく、ブルーライトや汚染物質など環境もストレスフル。ストレスによって肌内に活性酸素が発生し、それがもとで微弱炎症が起き、肌がゆらいで老化が進行、という流れはもはや誰もが抱える悩みです。だからこそ“ストレスケア”はより一層求められるようになると思います。
佐橋 ダメージ肌モニターの方による発売前の使用テストでは91%の方が満足、発売後のリピート率もとても高いんです。
湯田 すぐに肌がつるんとするのもそうですが、これを使っているとニキビができない。ニキビ用アイテムじゃないのに。きっと肌リズムを整えてくれるからなんでしょうね。
負けない肌を作るために
できることのすべてを!
佐橋 社内でも店頭でもそのようなお声を多くいただいています。ストレスと戦う「コウヤマキエキス」の働きのおかげだと考えられます。
湯田 ストレスをなくすことはできないけれど、美容液でケアするだけで肌荒れを防ぐことができる、というのはとてもうれしい。まさに手放せないお守りコスメですね。ストレスケアといえば、6月に発売されたクレンジング2種もストレスフリー設計でしたね。「メークオフミルク」の使い心地がすごく好きでした。ミルクならではの柔らかな肌あたりなのに、汚れはきちんと落ちてる。ミルククレンジングのバランスってすごく難しいですよね。
佐橋 肌が荒れたときのクレンジングって悩みませんか? でも、肌荒れのときだけクレンジングを変える、というのも現実的ではない。ならば肌が健常なときも、敏感状態のときも変わらず使えるものを、というコンセプトで開発しました。
湯田 香りもすごくいいんです。ミルククレンジングって優しさを重視するからか、香りがないものが多いのに、これは精油の香りが漂って本当に気持ちいい。まさに、ストレスまで洗い流してくれるよう。
佐橋 香りは、ベルガモット、スイートオレンジ、ゼラニウムの精油をブレンドしています。開発スローガンは、“うっとりするもの・効くものを作ろう”でしたから。
湯田 ストレスフルな毎日だからこそ、一日の終わりに手が伸びます。
佐橋 それこそがアユーラのコンセプトです。今後は癒しを超えて“ストレスケアのアユーラ”と言ってもらえるようになりたいですね。
普通肌でもゆらぐ時代。
しなやかに乗り切りたい
女性の社会進出やスマホなどによる情報疲れ。名品ラッシュのアユーラ快進撃の理由は、リブランディングのコンセプトが、まさしく時代のニーズに合っていたから。ブランド誕生時の20年前と違って、今では普通肌の人も簡単に肌がゆらぎ、敏感肌との境い目がない時代。毎日使えるアイテムでしなやかにゆらぎを乗り切れる、ストレスケアの頼れる相棒コスメの登場、歓迎です!
MAQUIA8月号
撮影/土佐麻理子 取材・文/藤井優美〈dis-moi〉 構成/湯田桂子(MAQUIA)