夏のダメージ&初秋の気温変化で肌が乾燥するだけでなく、カラダやマインドも落ち込み気味になる今の時期。乾燥を防ぐには肌の外側からだけでなく、食べ物の力を借りて内側からアプローチすることも必須!
乾燥が加速する季節だから肌・髪・体の内&外もまるっと保湿!
潤いのためにできること100問100答
国際中医薬膳管理師
久保奈穂実さん
成城漢方たまりで相談を行う。著書『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』(世界文化社)が話題。
エビータ代表。食育活動やレシピ開発など多方面で活躍。著書に『コンビニ・ダイエット』(星海社)など。
内側から潤う編
Q 秋になると体の潤いが減る理由とは?
A 東洋医学的に秋は「燥邪」(そうじゃ)が入り、乾燥しやすいから
「東洋医学では、空気が乾燥し始める秋は乾燥による邪気=燥邪(そうじゃ)が体に入りやすいと言われています。燥邪が入ると体の潤いが減ってしまうのです」(久保さん)
Q 「燥邪」が体に入るとどんなトラブルが起きる?
A 肌、髪、のどの乾燥や、空咳、便秘など
「潤いが不足して、肌のカサつきや、髪のパサつきのほか、口やのどが渇いて空咳が出たり、便の水分が不足して硬くなり便秘気味にもなります」(久保さん)
Q 潤いのためにサプリでも補うといい栄養素って?
A ビタミンC
「ビタミンCは1日3000mg程摂ると理想的なのでサプリも利用を。まとめ摂りでなく、1日3回に分けて1000mgずつ摂るのがおすすめ」(浅野さん)
リポソーム化し、吸収・浸透しやすくしたビタミンCが1包に1100mg。SINTO リポソーム ビタミンC 30包 ¥8980/プレミアアンチエイジング
Q 肌の潤いのために必要な栄養素とは?
A ビタミンB群・C、たんぱく質、亜鉛など
「肌を作るたんぱく質や、皮脂分泌量を調整するビタミンB2・B6のほか、パントテン酸、ビオチン、コラーゲン合成に必要なビタミンC、新陳代謝に関わる亜鉛など」(浅野さん)
Q 潤いを補うのにおすすめの食材とは?
A 秋のフルーツや豆腐、はちみつなど
「東洋医学で体を潤すのによいとされているのが梨やぶどう、柿などの秋が旬のフルーツ。また、豆腐、はちみつ、れんこん、白ごま、山いもなども体を潤します」(久保さん)
Q 秋の乾燥対策によい簡単な料理って?
A 梨とれんこんのハニーレモンマリネ
「梨とれんこんを薄く切ってボウルに入れ、はちみつ、刻んだスライスレモン、オリーブオイルを適宜加え和えるだけ」(久保さん)
Q 肌がカサついたときにおすすめの料理とは?
A たことトマトのしょうが焼き
「たこも体を潤す食材。しょうがとにんにくのすりおろし少々、酒、しょうゆ、みりんを適宜混ぜ、たこのぶつ切りを加え和えたらフライパンで炒め、プチトマトを加え、煮詰めたら完成。器に盛り刻んだ大葉をのせて」(久保さん)
Q セラミドやコラーゲンなどはサプリで摂ると乾燥対策になる?
A 必ずしも肌にいくわけではありません
「セラミドやコラーゲンをサプリで摂ると体内で分解されてアミノ酸として吸収され、必ずしも肌に届くわけではなく、そのとき必要な場所で使われます」(浅野さん)
Q アロマで乾燥対策をするなら?
A ゼラニウムがおすすめ
「中医アロマ的に乾燥対策によいアロマがゼラニウム。ホホバオイルで希釈してマッサージに使ったり、バスソルトに混ぜるなどして取り入れてみて」(久保さん)
Q 乾燥を防ぐのによい油の摂り方って?
Q 酸化した油は避け、オメガ3系脂肪酸を意識して摂って
「酸化した油は肌の炎症を招くので、エクストラバージンオリーブオイルなど酸化していない油を選んで。DHA・EPAや亜麻仁油などオメガ3系脂肪酸も◎」(浅野さん)
Q 油を多く摂ると体も潤う?
A 油が不足すると乾燥しやすいとは言えます
「油を摂れば肌が潤うわけではありませんが、油が不足すると皮脂の材料となる必須脂肪酸が生成されにくくなり、肌が乾燥しやすくなるとは言えます」(浅野さん)
Q 乾燥を防ぐために1日にどれくらい水分を摂るべき?
A 1日に1.5Lは摂って
「個人差がありますが、水分摂取量は1日1.5〜2.5Lがよいとされています。食事から1Lは摂れるので、水分としては1〜1.5Lを目安に少しずつ分けて摂って」(浅野さん)
MAQUIA11月号
撮影/久保奈穂実 イラスト/齋藤よしこ 構成・文/和田美穂 髙橋美智子(MAQUIA) 企画/髙橋美智子(MAQUIA)
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