今年デビュー20周年を迎える北川景子さん。子育てに奮闘するようになった現在も、凜とした美しさを輝かせながら仕事にも邁進中。進化し続ける彼女がこれまで重ねてきた決断とそのタイミングを伺いました。マキア2023年3月号の表紙メイクのポイントも解説!
最新! 北川景子さんのメイクを徹底解剖
北川景子さん
1986年8月22日生まれ、兵庫県出身。2003年、雑誌『Seventeen』でモデルデビュー。同年、ドラマ『美少女戦士セーラームーン』にて女優としてもデビュー。「女性が選ぶ“なりたい顔”ランキング」に選出されるなどタイムレスな美貌は常に話題。現在放送中のドラマ『女神(テミス)の教室〜リーガル青春白書〜』(フジテレビ)にも注目が集まる。
『MAQUIA』2023年3月号の表紙を飾った北川景子さんのメイクを解説!
【北川景子さんの最新メイク】透明感と素肌感に溢れた、春風を纏ったようなピュアメイク
素肌感を何よりも重視した、透明感が主役の春メイク。リップやハイライトの色は、あくまでも自分の色素の延長のような血色感があるものを。色のチョイスはどれも明るく軽くしつつ、マスカラやアイブロウ、アイライナーなどのラインものでしっかり締めた印象に。「目元にも透け感があると、より素肌が見えている感じで透明感が出ます。マスカラやアイライナーは意志の強さを感じさせるようブラックをチョイスしてバランスを取って」(ヘア&メイクアップアーティスト 板倉タクマさん)。軽やかに美しいメイク、今すぐ真似したい。
使用コスメ&メイクHOW TO
アイライナー
目の上全体に。目尻は目の曲線の延長をすっと伸ばすようにして、かつ少しだけ太めに引く。ジルスチュアート ニュアンスルック リキッドアイライナー 01 ¥2420/ジルスチュアート ビューティアイブロウ
ペンシルで足りないところを描いた後、パウダーで優しく全体をなぞるように。ナチュラルな雰囲気が完成。エスプリーク W アイブロウ スタイラー(ペンシル&パウダー) BR300 ¥2860(編集部調べ)/コーセー
アイシャドウ
AとBを混ぜてまぶた全体に薄くぼかす。繊細なきらめきと明るさが両方演出できるように、べったりではなく軽めにつけて。ジルスチュアート ブルームクチュール アイズ 02 ¥6380/ジルスチュアート ビューティマスカラ
地まつ毛を伸ばすようなイメージで、上下ともにサッとつける。上質なツヤ感のあるまつ毛で、強さと品のあるまなざしに。AQ ラッシュブラック ¥5500/コスメデコルテ
ハイライト
頬骨の上にブラシでさっとひとはけ。内側からにじみ出るような自然なツヤ感をかなえてくれる。ヴィセ グロウ トリック SP001 ¥1650(編集部調べ)/コーセー(3月16日発売)リップ
元の血色を少し足す程度なので、見た目ほど甘くない。ジルスチュアート クリスタルブルーム リップブーケセラム 04 ¥3740/ジルスチュアート ビューティ(2月3日発売)
北川景子さんスペシャルインタビュー
いろんな決断が、今の私を作ってきた
北川景子が選びとったもの。
数々の選択を経て、辿りついた今。
そんな私の、この春のチャレンジ
1月にスタートした月9ドラマ『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~』では、ロースクールの新米教師を熱演中。法だけでなく人を学ぶ授業を展開するというストーリーが話題に。「月9に出るのはかなり久しぶり。若い頃から『太陽と海の教室』、『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』、『HERO』などに出演させていただいてなじみのある枠だけに、嬉し懐かしい感じです。今回、月9での単独主演は初めてですが、プレッシャーというより、ホームに帰ってきた安心感に包まれている感じ。伝統ある枠で主演をやらせていただけるようになったんだということが何よりの喜びで、これまで頑張ってきて良かったなと思います。ひとつプレッシャーがあるとしたら、オリジナルストーリーなので原作に頼れない点。自分たちにもアイデアがないと。産みの苦しみというものです。
私が演じる柊木雫は、常に一生懸命で非効率的な女性。残念で頼りないところもあるけど、とことん前のめりに人と向き合っていくというキャラクターです。私自身も、自分の気持ちをきちんと伝えながら仕事をしていきたい。深いところまで話して接したいと思っているので、共感できるところが多いです。若い頃はむしろ効率がいいこと、例えば、撮影が押さないとか、締切までに間に合わせる、といったことを重視していたんですけど、30歳を過ぎたくらいから変わったかな。今は多少手間や時間がかかっても内容を充実させたいし、柊木雫の仕事への向き合い方は今の自分とリンクする部分が多いかも」
私が選んできた道、これから進む道
<仕事の選択>
一生懸命働けば、それを喜んでくれる人がいる。自分なりの歩幅で頑張れる自分でいたい
「10周年を迎えた27歳の頃、初めて写真集を出しました。10年続いたことがまず自信になったかな。30歳になったときは、ちゃんと30年生きられたんだと思ったし、人生の後半は東京で頑張ってこられたなって。それからは焦らず、自分のペースでやっていければいいかなと思えるように。結婚したということもあって、今まで通り年に5~6本作品に出るというより、準備期間を設けてゆっくりやってもいいのかなって、この2~3年は特に思うようになりました。
今回の月9しかり、以前ご一緒したプロデューサーや監督から声をかけていただくことも多いのですが、正直、皆さんが物好きでありがたいって思ってます(笑)。だって私は自分の延長でできることだけしかできない。以前は現場の方にも人見知りをしていました。でも今は、信頼できるスタッフ、相談できる人も増えてきたし、年齢を重ねたこともあって前ほど鎧を着なくなったのかも。器用な人が羨ましいとずっと思いつつ、でも、無理にそういう人にはなれないから、自分なりの歩幅で。裏も表もないのが私です。
仕事はまだまだしがみついてやっていきたい。芸能界って基本的に若い人たちのものだと思うので、ポジションは変わっていくだろうけど、以前の自分のイメージでの働き方を求めず、できることをみつけていけたら。手放せるものは手放して、うまく年老いていけたら居場所はあるはずと思っています。だって私、仕事が好きでしょうがないんです。この仕事じゃなくても仕事が好き。働いてお金をいただいて食べて。それってすごく自然ですよね。家族を養うことだってできて、働くからこそ生産的な生活ができる。働いて認められるとそれが自信にもなるし。あとこの仕事のいいところは 『Seventeen』の頃から応援してくれている皆さんとも一緒に成長できること。自分も、20代の生き方、30代の苦しみや悩みなど、わりと正直に包み隠さずお話ししてきて、みんなから励みになるといっていただけると本当に嬉しい。私が一生懸命働くことで喜んでくれる人がいるということが嬉しいんです。こんな私でも生きてきて良かったなって思えるから」
不安だったり上手くいかない時期も、諦めなかったことは誇り
「高校2年の頃にオーディションに応募して、デビューしたことが人生最大のターニングポイント。デビュー直後から、雑誌の専属モデルと、『美少女戦士セーラームーン』でのお芝居、二足のわらじだったこともあって本当に厳しい環境でしたけど、あの頃鍛えられたからこそ今があると思っています。その後はがむしゃらにオーディションを受けまくって、落ち続けて腐りそうになったり(笑)、決して順調とはいえない時期もありました。人と比べてもしょうがない。誰かを蹴落とせばいいわけでもない。だから、キャラがかぶらない“穴”を狙いつつ、どう生き抜くかを常に考えていました。
あとはどんなにうまくいかなくても諦めなかったこともひとつ大事だった。二十歳くらいの頃には初めてハリウッドに行かせてもらって、それもすごくカルチャーショックでした。この経験をきっかけに、日本の作品を世界で観てもらえたらどんなにいいかな……と思い、時代劇にチャレンジしてみたい気持ちもうっすら抱くように。ひとつひとつの作品で、いいことも課題も見つかって。それで、やってみると、また次の目標がみつかって。常に反省と課題を繰り返して、やりっぱなしにしないのがよかったのかも。
30年後はわからないけれど、あと5~10年でこういうことができたらいいな、という風に、近い将来での目標を見つけてきた感じです。そこに向かって準備したり勉強したり、「時代劇とか似合わないって思われているけど、やりたいんですよ」って話したり。興味があることをなるべく自分から伝えるよう心がけていたし、事務所の社長とも今後の方向性をよく話し合っていました」
<気持ちの選びとり方>
人と比べると悪い顔になっちゃう。いつも前向きな気持ちを原動力に
「若い頃は周りと自分を散々比べていました。30歳くらいで、人と比べる時間と労力を自分を成長させることに使えたらもっといいだろうな、と思い、止めたんです。そうしたらどんどん楽になっていったけど、今は子供のこと……、例えば、歩いたり喋ったりするタイミングを人と比べちゃう自分がいるから、それが人間の素直な感情なのかな、なんて思うんです。子供に気持ちを捧げていると自分のことを考えすぎなくていいというのは利点なんですけどね。あれこれ比べてばかりいると、メンタルの悪さ、表情の汚さ、私って嫌だなーなんて考えて一日が終わっちゃうと思うんですよ。悪い思考は雪だるま式にふくらんでいくものなので、いいことをなるべく思い描きながら、前向きな心を奮い立たせるようにしています」
<人間関係のこと>
大事な人とだけ長く。人間関係は必要以上に広げすぎないのが平和な心を保つための秘訣
「人を見る目? それがないんですよ。みんないい人に見える。なんなら詐欺師も信用してしまいそうな気がする(笑)。だから友達はそんなに多く持たない主義。学生時代の友達、高校時代のグループ、セーラームーンの共演者くらいかな。あと、29歳の頃仲良くなったイモトアヤコちゃん! 私はお酒も飲まないし、仕事も持っているし、大事な人とだけ少なく長く。盆暮れや誕生日、結婚祝いなどはちゃんとしつつ、自分が会いたいかどうかを最優先にしています。でも今は、夫がいちばんの友達かも。幸い同業なので夫きっかけで会話が増えたり、それで人間関係が少し広がった部分も。おかげで私もこの世界にいやすくなったかな。マネージャーもスタッフさんも昔からずっと変わっていません。不満がないのでその必要がないんですよ。メイクさんに至っては、メイクさんの技術のおかげで北川景子の顔になれているのでこれからもずっと一緒にいたいし、そうでないと北川景子が終わっちゃう(笑)。仕事中もしょっちゅう一緒にいたい人と過ごすことができる今の人間関係がとても心地良いと感じています」
<ワークライフバランスの選択>
育児も家事も夫と協力しあいながら。子育てから学ぶことは絶大です
「結婚と出産を経て、働き方は大きく変わりました。以前は頂いたお仕事を絶対に断りたくなかったけど、今は仕事と同じくらい子供のことも大事なので、時間の制限を設けながら両立するように。ひとつひとつの仕事に対して一球入魂、絶対に爪痕を残したいし、それと同時に子育ても夫と協力しながら。子供から教わることも多くて、それが仕事に生きることも多々。顔はパパに、性格は自分に似ているかなと思うんですけど、割とテキパキした活発な子に育ってくれています。料理は好きだからそんなに苦ではなくて、娘が寝たあとに次の日の朝と昼の食事を作り置き。夫も最近料理をするようになり、1~2品作り足してくれるのでより楽になりました。出産前は大好きな宝塚によく行っていたんですけど、出産後はコロナ禍が重なったこともあって1度も行っていないんです。今はプライベートで時間が作れたら、子供と一緒に動物園や水族館へ。特に水族館は自分も小さい頃大好きだったので、大人になってもこうして娘と一緒に行けるなんて嬉しいなって。子供と過ごす時間はかけがえのない幸せな時間。でも、仕事は死ぬまで辞めないつもりです。舞台などやりたいことがたくさんあるし、大人の恋愛の映画なんかもやってみたい。とはいえ、子供にとっての母親は自分しかいないから、子育てがおろそかにならないように。両親にみてもらう日もあるし、マネージャーにも協力してもらって、今ギリギリ大人の数が足りている感じ。子供を持ちながら働くということがどんなに大変かということを痛感しながらも、周りの力に甘えさせてもらいつつ、楽しく母親をやっています」
自分を許せるようになって楽になった。 ポジティブな夫の影響もあるのかも
「野心の強い時代は今思えばしんどかったです。仕事が欲しいし、負けたくなかった。でも今は家庭もあるし、できる範囲でやろうと思えるように。自分を許せるようになりました。寝ないで頑張る……とか、そういうのももう無理(笑)。体力と気力の限界を知り、その制限の中で頑張れるようになったのは私にとってはすごく大きかったかも。昔は毎日勝負、毎日試合っていう感じで自分を煽りまくっていたし、キャリアが安定するまでは休んだら負け、立ち止まったら終わり。なんて思っていたので毎日疲れていました。地元から出て東京に来ているし、タダじゃ帰れないっていう気持ちも強かったんです。夫からの言葉も実は大きいかも。否定されたことがなく、ポジティブなことしか言わない人なので、私がバタバタしていても“すごいね”なんて褒めてくれるんですよ」
<美容の選択>
年齢を重ねて肌悩みがないわけではないけれど今の自分、これでいい!って感じです(笑)
「10代でモデルの仕事を始めて髪や肌をケアする生活がルーティンになったおかげで、明らかにコンディションが崩れるようなことはやったことがありません。日焼け止めは毎日必ずだし、メイクを落とさずに寝たこともない。爪の先まで自分の全部が商品という意識は昔からずっと徹底してありますね。でも今は、ある程度諦めも必要。それなりにシワも出てくるけれど、全然シワがないのも変かなって思えるようになりました。その代わり、家でできることはしっかりと。乾燥肌なのでコスメデコルテのイドラクラリティシリーズできちんと保湿。特にアイクリームはたくさん使っています。今は新しく出たONE BY KOSÉのシミ予防を兼ねた美容液もお気に入り。あとは食生活も大事ですよね。肉やパンが大好きだったけど、野菜をなるべく食べるようにしたり、ビタミンも毎日摂取。週1のジム通いも必ず。痩せすぎるとギスギスして見えるので、いい具合をキープできるようにしています。女優という仕事をしていたってずっと若くきれいで居続けるのは難しいから、年相応のあり方を極めていきたいな。できる範囲で手を抜かないように。結論は、今の自分、これでいい!かな。年齢を重ねることを受け入れながら、ちょっとだけ若く見える北川景子を目指していきます(笑)」
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編集部
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