「MAQUIA」1月号では、神崎恵さんが焼肉デートで可愛く振る舞えるメイク&ヘアを伝授! 焼肉好きの神崎さんならではのテクニックが満載。
神崎 恵 Megumi Kanzaki
mnuit主宰。ビューティライフスタイリストとしての活動の他、累計100万部を超える著書の執筆をはじめ、雑誌の撮影やトークショー、セミナーなどで全国を飛び回っている。ファン待望の新著『大人のための美容本』(大和書房)も大好評発売中。
焼肉デート
みずみずしいツヤを仕込んで
フレッシュな色気を!
友人との食事でも、仕事関係の会食でも、そのひとがどうものを食べるのかが気になる。食べるという行為は繕えない。驚くほど素直な“そのひと”が出る。どんなに綺麗にメイクをして品ある装いをしていても、食べた途端にその印象が崩れるときもあるし、反対に、容姿的にそれほど知的さが浮き出ていなくても、ものを口に運んだ瞬間、面白いくらいに美しいひとに見えるときがある。それが気になって気になって今まで数十年、女性と食べる行為について観察してきた。
その中で発見したのは、「女の可愛さは肉を食べるときに出る」ということ。それも焼肉。わたしが今まで出会ってきたモテる女はみな揃って肉を食べる姿が強烈に可愛い。「?」と思うひとは、ぜひ今夜焼肉店に行って、食べる女たちを観察してほしい。思わずこちらまで美味しさが倍増するような「食べるイイ女」を見つけることができるはず。そして食べ方でどれだけ印象が変わるのかにも気がつくことができる。
焼肉。昔から「焼肉を一緒に食べる男女はデキている」というけれど、それにはちゃんとそう思わせる理由があるのだと思う。まず、肉を食べる行為というのは、それだけで色気がある。野菜を食べるのとはまったく反対のベクトルの鮮烈な生命力。それは本能。生き抜き、できるだけ逞しい遺伝子をもつ異性の子孫を残すということが組み込まれている私たちは、この目に見える生命感に理屈なしに惹かれ、本能がGOサインを出すのだと思う。そして、熱気たちこめる網の前で、ほんのり汗を滲ませ頬はじわりと上気する。これってかなり色っぽい顔。そこに大きな口をあけ、もりもり嬉しそうに食べる子ども級に無邪気な表情が加われば、もう想像するだけで頭をぐしゃぐしゃしたいほどの可愛さ。だからメイクは作り込まないほうがいい。体温が上がったようなしっとりとした肌にもりもり口を動かしたとき、美味しいと微笑んだとき頬がぷるんと見えればそれで最高。そして肉を焼くときに長いまつ毛で女を感じさせることができれば完璧。
本能が動く場所。色気と可愛さを使いこなして本能ごと恋に落としたい。
MAQUIA1月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/三宮幹史 ヘア/赤羽麻希〈joemi by Un ami〉 スタイリスト/コギソマナ〈io〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
【MAQUIA1月号☆好評発売中】