「MAQUIA」5月号では、神崎恵さんが彼とのおうちデートで使えるテクニックをレクチャー。素肌風ベース&つややかリップがつくれるアイテムもご紹介。
神崎 恵 Megumi Kanzaki
mnuit主宰。ビューティライフスタイリストとしての活動の他、累計100万部を超える著書の執筆をはじめ、雑誌の撮影やトークショーなどで全国を飛び回っている。4月には待望の新著『大人の美容は甘くない(仮題)』(大和書房)が発売予定。
彼とおうちデート
接近戦に強いのは素肌風ベースとつややかリップ
「デート」というものは、何回しても、いくつになってもドキドキする。前夜や会う直前のあの「きゅん♡」の高揚感は、例外なしに女を最高に可愛くしてくれる。
ただ、デートというものは女を悩ませる。何を着ていくか、どんなメイクでいくか、髪も綺麗にしたいし、ランジェリーも新調したい。その日1日を史上最強に可愛い自分で過ごすための準備は、恋する女にはとてつもなく重要な大仕事。とにかく、どんな日も彼の前では可愛くありたい。例外なく。
彼とのデートで、かなりの確率でわたしを悩ませたお題がある。それが「おうちデート」。おうちデートといっても自分の家か彼の家かでもかなり難易度が変わってくるけれど、悩まされたのは「彼のおうち」のほう。自宅ならば、メイクだって服だって、なにかあれば変えることができるし、急におでかけになっても着替えればいい。髪も崩れたらもう一度セットし直すことだって簡単にできる。でも彼のおうちとなると、そうはいかない。もし、急にどこか外でご飯でもとなったとき。もし、寝っ転びながら映画とか見て髪がぐちゃぐちゃになったとき。もし、お散歩しようとかになったとき。いくつも予想される「もし」をちゃんと可愛くクリアしながらも、おうちデートに欠かせない「ゆるっと力の抜けた心地よさ」はキープしなければならない。このバランスがつかめるまでがなかなか難しかった。
おうちデートで目指すべきは心地よさと可愛さの両立。まずは服もメイクも気張りすぎないことが絶対。触れ心地のいい素材の服や肌づくりをすることで、彼の気持ちも自分の気持ちもリラックスできて素直になることができるし、心の距離まで縮めることができる。そしてそれが、パジャマにすっぴん的なことではなく、例えばちょっとした外出でもこなれてみえるくらいのものであること。素肌を感じさせる肌に透明感のある唇、崩れが気にならないナチュラルな髪。そこにリラックス感かつ、女っぽいラインの出るTシャツとニットスカートがあれば、すべてをクリアできるいい女が完成。