歌もダンスも芝居も完璧にこなし、クールで軽やかに見える永瀬 廉さん。けれど、彼を輝かせるのは外見の美しさだけではない。それは内側に秘めた熱い想い。優しく、強く、潔い、永瀬廉の自由な人間性に迫ります。

King & Prince 永瀬 廉さんインタビュー|『MAQUIA』2023年4月号・特別版の表紙に登場! 人間性や今の想いに迫る_1

飄々とした姿に潜む、静かな情熱
永瀬 廉 あふれる想いを瞳に託して

King & Prince

永瀬 廉さん

1999年1月23日、東京都出身。2018年、King & Princeのメンバーとしてデビューする。グループ活動はもちろんのこと、連続テレビ小説 『おかえりモネ』やドラマ『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』、映画『弱虫ペダル』等の話題作に出演。役者としても注目を集めている。

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猫っぽい

なぜか昔から「猫っぽい」とよく言われます。自分ではそれがピンとこない。そもそも、「猫っぽい」とか「犬っぽい」とか動物に例えること自体がピンとこない。自分のことを「◯◯っぽい」で表現するなら「O型っぽい」、これが一番ピンときます。こだわり少なめで大雑把、僕の性格、まさに“O型男子”ですからね(笑)。

簡単には懐かない

こう見えて、実は人見知りなので。「この人とは 感覚が合うのか合わないのか」最初は時間をかけて慎重に相手のことを見るんです。誰とでもすぐに仲良くなるタイプではないと自分でも思う。ただ、「この人と仲良くなりたい」と思ったらパカーンと一気に心を開く。積極的に歩み寄ります。自分から連絡先も聞くし、ゴハンにもガンガン誘う。懐くときは一瞬で懐きます。

家が好き

オフを二日間もらえたとしたら、一日目に全ての用事を詰め込んで、二日目は家でゴロゴロする。僕、家の中が本当に好きなんですよ。家での定位置はソファの上。そこに寝転びスマホで動画やアニメを観たりして。で、お腹が空いたら出前を注文して夜までひたすらダラダラし続けます。“ダメになる時間”が本当に好き(笑)。

面倒くさがり

――いつかしてみたい髪型は「面倒なセットをしなくていい」坊主、料理センスはある気がするけど「面倒だから」作らない……。永瀬さんにインタビューするたび、「面倒くさい」というキーワードがよく飛び出します。


「僕、面倒くさがりですからね(笑)。まず、靴下を洗うのが面倒だから、基本的に夏も冬も足元はずっとサンダルです。今日の私服もそうですけど、上はちゃんとコートまで着ているのに足元は素足、みたいな。仕事現場ではすぐに衣装に着替えるので“まあいっか”って感じですね。さすがに、街に出るときや買い物に行くときはちゃんと靴を履きますけど(笑)」


――永瀬さんといえばオシャレ男子としても有名なのに、足元はまさかのサンダル。それくらい面倒くさがりなのに、クローゼットと部屋だけは常に整理整頓していなければ気がすまないとか。


「そうなんですよ。普段は小さなことはあまり気にしないタイプなのに、ある一部分だけは妙にこだわってしまう……。僕、自分でも自分のことが本当に謎で。“永瀬廉という人間は不思議だな”ってよく思うんですよ。でも、そんな自分のことを変えようとも思わないんです。だって、面倒くさいから(笑)」


――最近はその面倒くさがりな性格のおかげで、潔癖気味だった性格が治りかけているという噂は本当ですか?


「確かに、いちいち気にするのが面倒なので、あまりこだわらなくなったかもしれないです。でも、相変わらず、家では使い捨てのコップで水を飲んでいます。洗うのが面倒くさいし、台所を汚したくないので(笑)」

「まあいっか」の天才

――永瀬さんが「面倒くさい」と同じくらい、よく口にするのが「まあいっか」という言葉です。


「確かに、よく口にしますね。今日もすでに何回か言っているような気がします(笑)」


――メンバーの皆さんも「廉は優しくて滅多に怒らない」とよく言いますが、細かいことを気にしない、小さなことで苛立たない、永瀬さんの「まあいっか」は怠慢ではなく寛容な心から飛び出す言葉のような気がします。


「確かに、滅多に怒らないかもしれないです。その理由は……なんだろう、普通に生きていれば、誰だってイヤだなと思うことや腹の立つこともあると思うんですよ。でも、そこでネガティブな気持ちに引っ張られると、目の前の大切なものが見えなくなるし、幸せなはずの毎日がグレーに染まってしまう。そんな気持ちで時間を過ごすくらいならサッサと切り替えて前に進みたいじゃないですか。だからこそ、ネガティブな思いと直面したときはこう考えるようにしているんです。生きていればそれだけで、まあいっか。細かいことは気にしない、小さなことで怒らない。だって、そんなことでは死なないから」


――前に進むためにはときに“ポジティブな諦め”も必要ですよね。


「そうですね。悔しかったり、腹が立つたび、いちいち足を止めてたら、自分だけでなく周りに迷惑かけてしまうこともありますしね。ただ、さっき寛容っていう素敵な言葉で表現してくれましたけど。この性格は“良くも悪くも”で。たまに生活全体が“まあいっか”になっちゃって、困ることもあるんですよ。熱が入らなくて」


――それはどんなことですか?


「例えば……洗濯とか?」


――え、洗濯に熱は必要ですか?(笑)


「家事はかなり必要です(笑)。あと、家の外に出るのも熱量がいります。こないだも、久々に休みがあって。せっかくだから友達を誘ってゴハンに行こうと思ったんですよ。でも、その誘いも今日じゃなくても“まあいっか”。最終的にはなんか面倒だし友達と出かけなくても“まあいっか”。結果、せっかくの休みをダラダラ過ごしてしまったという。個人的に、そういう“まあいっか”はどうにかしたいところなんですけどね(笑)」

努力家

さっき、インタビュアーさんからこんなことを言われました。
「永瀬さんは努力家なのに自分の努力を滅多に口にしない」って。確かに、自分から「こんな努力をしました」なんて言わないです。それはきっと“当たり前のこと”だと思っているから。僕にとっての努力は“足りない部分を補うために”するもの。まだまだ未熟な自分をふがいなく感じるから、僕はあえて、努力については触れないし語らないのかもしれないです。

仲間思い

僕がずっと懐いている相手といえば、学生時代から自分の周りにいてくれる男友達です。この間も、久々に6~7人くらいで集まって、肉を焼きながら、お互いの近況報告もして。何を話したかすら、よく覚えていないんですけど気づいたら朝になっていました(笑)。そんな大切な親友をこれからも増やしていきたいか? いや、もういいかな。今だけでも十分に幸せだからこそ、仲間を増やすのではなく、今いる仲間を大切にしていきたいです。

負けず嫌い

僕は負けず嫌いです。勝ち負けを争っているのは他人ではなく常に自分。できない自分が悔しいから「次こそはできるようになってやる」って。今の自分に勝ちたくてここまで走り続けてきたような気がします。

流れに身を任せる

たまに、今日みたいなインタビューで“人生の美学”について質問されることがあるのですが、僕はいつもその返事に困ってしまう。だって、僕は美学を持っていないというか、あえて美学を持たないようにしているので。それは「こうじゃなきゃいけない」を自分の中に作りたくないから。どんなに台本を読んで「こう演じよう」と考えても芝居は自分の思い通りにはならない。相手の芝居が変われば自分の芝居も変わるし、監督に違うものを求められることだってある……。そんな芝居と同じで、この世は“やってみないとわからないこと”であふれていると思うんです。だからこそ、芝居も人生も「こうじゃなきゃいけない」と決めつけずいろいろなことに挑戦できる自分でありたいと思います。人生を歩むうえで大切にしていることを聞かれたら僕は「流れに身を任せて漂うこと」と答えます。思いもよらない方向に流されることもあるけれど、そこでは思いもよらない新しい自分にも出会える。そっちのほうが、自分も人生もどんどん豊かになっていく気がします。

いつか辿り着きたい場所

僕、昔から夢や目標がない人間なんですよ。子供の頃も特になりたいものがなくて。小学校で書かされた“将来の夢”という作文も隣の席の子の夢を真似して書いていましたからね(笑)。で、特になりたいものもなくふわりふわりと流れに任せて漂っていたらジャニーズ事務所に辿り着いていた。そんな自分の経験からも思うんです。夢や目標も自分で決めてしまうより、「こっちが向いているよ」と周りが教えてくれる方向に流されたほうが、自分に向いているものと出会えるんじゃないかって。だから、今も僕は自分で具体的な目標や人生計画は立てないようにしています。その時々、与えられたものを大切に目の前にある仕事と真剣に向き合いながら、あっちに流されたり、こっちに流されたり。どこに辿り着くかわからない人生もまたきっと楽しいと思うので。

芝居に注ぐ情熱

――現在、出演しているドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』は永瀬さんにとって初の本格恋愛ドラマ。制作発表時には「今までプライベートではなかなか経験できなかった“青春”をドラマの中で経験したい」と言っていましたが、実際に撮影を楽しんでいますか?


「はい、現場はすごく楽しいです。共演者の方もですが、監督もすごく面白い方で。イジったりイジられたり、ツッコんだりツッコまれたり、すごく賑やかな感じです(笑)」


――以前、お芝居に関して「新しい作品に出演するたび、誕生日プレゼントの大きな箱をもらった気持ちになる。撮影中はそれを抱え続け、終わった後に初めてそれを開ける。その中身は自分の努力や頑張りで変わる」とおっしゃっていましたが……。


「え、そんなこと言いましたっけ?(笑)」


――言いました、言っていました!(笑)


「全然、覚えてないですね(笑)。でも、その気持ちは変わらないですね。今も箱の中身をパンパンにするために、日々、頑張っています。特に連ドラはタイトなスケジュールで進んでいくので。一回、一回の放送もまた完成しないとわからない感じがあります。そこがまた、面白かったりするんですよね」


――永瀬さんはよく「芝居の仕事が好き」と公言されています。芝居のどんなところに強く心を掴まれているのだと思いますか?


「なんでしょう……。どちらかというと、芝居に関しては“負けず嫌い”の気持ちが大きいのかもしれません。今まで、完成した作品を見て“もっとできたんじゃないか”って悔しい気持ちになったこともありますし。だからこそ“もっとできるようになりたい”と強く思いました。現場の雰囲気が好き、いろいろな方に出会えるこの仕事が好き、芝居の現場の好きなところは山ほどありますけど。芝居には答えがないし正解がない、満足することがないからこそ、今も昔も僕の背中を押すのは、やはり“悔しい”という思いなのかもしれないです」

惹かれるのは「猫みたいな」女の子

ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』で僕が演じる音は“猪みたいな女の子”に惹かれていくのですが。普段の僕が惹かれるのは“猫みたいな女の子”ですかね。つまり、ウサギほど寂しがりやではなく犬ほど“かまってアピール”が激しいわけでもなく、ちゃんと自立できているというか。飼い主がいなくても悠々自適に生きていける感じです。相手のことを束縛せず一人でいたいときは放っておいてくれて、でも、たまにゴロニャンと甘えにきてくれる、そういう彼女は最高ですよね(笑)。
そんな女性の前で僕はどんな恋人になるのか?メールの返信が面倒で返信がすごく遅いか既読スルーしてしまう。そんな自由気ままな一面もあるけど甘いことはちゃんとする、そんな恋人になると思います。「今日もすごく可愛いね」とか、思ったことは伝えると思いますよ。

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【マキア2023年4月号】
永瀬 廉さんの撮影エピソード

【マキア2023年4月号】 永瀬 廉さんの撮影エピソード

ライターさん発案の“永瀬 廉は猫である”を企画の裏テーマに掲げての今回の取材。多忙なドラマ撮影中に行われましたが、ふわりと軽やかにスタジオに現れた永瀬さん。撮影中は、強く挑むような視線でカメラを見たかと思えば、フッとかわすような笑みを浮かべたり、目の動きでさまざまな想いを表現。気の赴くままにくるくるとターンを決めたり、動きやビジュアルの気高さも含めて〝猫っぽい〟瞬間がたくさん。


カメラマン荒木さんとの熱いセッションの終盤、スタッフのやまない歓声にカメラマンが「廉くん嬉しいね、褒められて!」と伝えると「全然全然(笑)」と、悪戯っぽい笑顔でかわす場面も(その時の笑顔は特集の最後のページをチェック!)。一方、撮影が終わり写真をモニターで見ると「本当だ、めちゃくちゃいい感じだ〜」と嬉しそうな表情。愛らしい言動の数々に癒されました。



インタビューでは、長年取材してきたライターさんとの掛け合いから引き出された永瀬さんのお茶目な素顔がたっぷり。猫っぽいと言われることについての感想をはじめ、実は負けず嫌いな一面や、芝居にかける静かな情熱など、今の永瀬さんを知れる、8ページの特集をぜひチェックしてくださいね!

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