ケアが遅れがちな秋ゆらぎ。先手先手のメンテナンスで深刻な事態をくい止めたいところ。冷えや睡眠、髪の悩みなど、体のケア法をお届けします。

風邪 冷え ダメージへア ほてり めまい 秋の体の不調 対処法

肌/体/心 季節の変わり目はみんなゆらぎます
秋ゆらぎを解決する100問100答

教えてくれたのは
髙瀬聡子先生

ウォブクリニック中目黒 総院長

髙瀬聡子先生

皮膚科医。多くの女性のゆらぎ肌と向き合い、ケア法を指導。

木村容子先生

東京女子医科大学附属 東洋医学研究所所長

木村容子先生

日本内科学会認定医。日本東洋医学会理事、専門医、指導医。

佐藤 純先生

天気痛ドクター 愛知医科大学客員教授

佐藤 純先生

日本初の気象病外来・天気痛外来を開設。天気痛の第一人者。

櫻井大典先生

漢方コンサルタント 国際中医相談員

櫻井大典先生

中医学と心理学で健康にたくましく生きられる生活習慣を提案。

夏の疲れを癒やして冬への備えを
 秋 の 体 
急に涼しくなる秋は、体にも不調が起きがち。また、食欲も出やすく太りやすい時期。元気に過ごすコツとは!?


 


Q.季節の変わり目に風邪をひきやすい。予防するには?
A.予定を8割くらいに減らしてエネルギーの消耗を防いで
「季節の変化に対応しようとして、ただでさえエネルギーを消耗してしまう時期。予定を通常の8割程に減らし、少しでもエネルギーを温存するのが風邪予防のポイント」(木村先生)


Q.感染対策のためにおすすめの習慣とは?
A.緑茶うがいや、板藍根(ばんらんこん)茶を飲む
「ウイルスを抑制するとされる緑茶で、こまめにガラガラとうがいを。炎症を鎮めて解毒をする板藍根という生薬のお茶を飲むのも手軽でおすすめです」(櫻井先生)

感染対策のためにおすすめの習慣

板藍根100%。ほんのり香ばしくまろやかな味わい。無漂白ティーバッグ使用。板藍根茶 1.5g×30包 ¥1944/リマの通販

Q.空気が乾燥し始めると咳が出ます
A.食べ物や加湿器で乾燥を和らげて
「れんこんなど肺にうるおいを与える食材を摂りましょう。また、加湿器で部屋の乾燥を防ぐことも大事。乾燥を招くサウナに入るのはNGです」(櫻井先生)


Q.のどが乾燥して痛みます。いい食べ物は?
A.蒸した梨がおすすめ

蒸し梨のつくり方

「特におすすめなのが蒸し梨。梨のヘタの部分を横に切り、芯をスプーンでくり抜き、氷砂糖3〜4粒と水大さじ1を中に入れて、40〜50分蒸せばOK」(櫻井先生)

Q.水っぽい鼻水が出るときの対策って?
A.入浴をしたり、体を温める食べ物を摂る

体を温める食べ物

「水っぽい鼻水が出るときは体が冷えている状態。湯船につかって体を温めましょう。しょうがやねぎ、にらなど、体を温める食材を摂るのもよいです」(櫻井先生)

Q.風邪のひき始めにゾクゾクしたときの対処法は?
A.しょうが湯など熱いものをフーフーしながら摂って
「体を温めて寒気を取ることが大切。生のしょうがをすってお湯に入れたしょうが湯を、フーフーしながら飲みましょう。ただしのどが痛いときは避けて」(櫻井先生)


Q.風邪かなと思ったとき、お風呂に入ってOK?
A.悪寒を感じる風邪なら入ってOK
「ゾクゾクと悪寒を感じる風邪なら温めたほうがいいので湯船につかりましょう。ただし長風呂は避けること。のどが痛むときはシャワーにするのが正解」(櫻井先生)


Q.冷たい風に当たったら頭痛が……
A.ねぎ塩スープ熱い緑茶
「冷えからくる頭痛には、温めて冷えを発散し、解毒作用もあるねぎを摂るのがおすすめ。ねぎ塩スープなら素早く体が温まり、頭痛も緩和しやすくなります」(櫻井先生)

器に刻んだねぎを入れてお湯を注ぎ、塩を少々加えるだけで、ねぎ塩スープのでき上がり。

器に刻んだねぎを入れてお湯を注ぎ、塩を少々加えるだけで、ねぎ塩スープのでき上がり。

Q.夏に浴びた紫外線のせいで髪がパサパサに
A.マグロなど血を補う食べ物が効果的
「漢方では髪は血余(けつよ)ともいい、血が余るくらい豊かにあると髪にツヤが出るとされています。マグロや黒ごま、クコの実など血を補う食材を積極的に摂りましょう」(櫻井先生)


Q.秋になってから抜け毛が増えました
A.四物湯(しもつとう)などの漢方薬や血を補う食べ物を
「夏の紫外線によって頭皮にダメージが加わると秋に抜け毛が増えることが。血を補う黒ごまなどの食材を摂ったり、四物湯などを含む漢方薬の活用を」(木村先生)

血を補う漢方薬。月経不順、更年期障害、貧血などに。四物湯エキス顆粒クラシエ 90包¥6930(第2類医薬品)/クラシエ薬品(ドラッグストア以外の一部薬局で販売。取り扱い店はお問い合わせを)

血を補う漢方薬。月経不順、更年期障害、貧血などに。四物湯エキス顆粒クラシエ 90包¥6930(第2類医薬品)/クラシエ薬品(ドラッグストア以外の一部薬局で販売。取り扱い店はお問い合わせを)

Q.髪がうねって広がるんですが、頭皮のゆらぎと関係アリ?
A.炎症により毛穴の形が変わり、うねる可能性も
「頭皮のゆらぎ状態が続くと、長引く炎症状態で毛穴の形がゆがんでしまう可能性が。そうなると、髪の成長過程でくせやうねりが出やすくなります」(髙瀬先生)


Q.急に涼しくなったら頻尿に。改善するには?
A.腹巻きをしたり、関元(かんげん)のツボの温めが◎
「秋に急に冷えたり、また、涼しくなったのに夏と同じように水分を摂り過ぎていると頻尿になることが。腹巻きをして下腹部を温めたり、関元のツボ押しを」(木村先生)

関元(かんげん)のツボ

おへそから指幅4本分下にあるツボ。頻尿やむくみの改善に。ここにお灸をするのも効果的。

Q.寒くなったせいか生理痛が悪化しました
A.お腹周りの温め三陰交(さんいんこう)のツボ押しを
「生理痛は、お腹周りを温めると改善しやすいので腹巻きなどをして温めましょう。三陰交のツボ押しも効果的。また、生理中は辛いものなどの刺激物は避けて」(木村先生)

三陰交(さんいんこう)のツボ押し

内くるぶしのてっぺんから、指幅4本分上にあるツボ。婦人科系疾患全般に効果を発揮。

Q.パソコンやスマホの見過ぎで目の疲れがしんどい
A.目の周りや首のツボ押しが効果的
「目が疲れたら、目の周りにある、太陽(たいよう)、四白(しはく)などの疲れ目に効くツボを押しましょう。目が疲れると首のコリも生じやすいので、天柱(てんちゅう)のツボ押しも加えると◎」(木村先生)

目の周りのツボ

攢竹(さんちく)
眉毛の内側の端のくぼみ。左右にある。
太陽(たいよう)
こめかみのくぼみにあるツボ。左右にある。目の疲れのほか、目のむくみやクマにも。
四白(しはく)
正面を見たときの瞳孔の真下の骨の縁から約1㎝下。左右にある。目の不調全般に効果が。

首のツボ、天柱(てんちゅう)

天柱(てんちゅう)
首の後ろを縦に走る筋の両側で、髪の生え際と交わる部分。首や肩のこりに。

Q.スッキリと起きられません
A.夕食や、寝る時間を早めて
「夏の寝苦しさで睡眠不足が続いていた人は秋に眠気が強くなり、朝もスッキリと起きられません。1時間早めに寝るか、昼に30分以内の昼寝をして睡眠不足解消を」(木村先生)


Q.体の末端が冷えます
A.たまねぎなど気や血を巡らせる食材を
「末端が冷えるのは気や血の巡りが悪くなっていることが原因。気や血を巡らせるたまねぎや、体を温める鮭、羊肉、にんにく、ねぎ、しょうがなどを意識して摂りましょう。体を動かすことも大事」(櫻井先生)


Q.手足は冷えるのに顔はほてります
A.食べ物で上がった気を巡らせましょう
「体の上部に上がった気を巡らせることがポイント。オレンジなどの柑橘類や、三つ葉、パクチー、バジルなどの香味野菜を、香りを楽しみながら摂って気を巡らせて」(櫻井先生)


Q.秋になって便秘がちに。おすすめの改善法は?
A.水分補給とお腹のマッサージやツボ押し
「秋は夏のように水分を摂らなくなるので、水分不足で便が硬くなり便秘になりがち。水分を十分に摂ることと、下のようなお腹のツボを押しながらマッサージを」(木村先生)

便秘に効果的なツボ

天枢(てんすう)
おへその中央から指幅3本分外側の左右にある。便秘だけでなく、下痢にも効果が。
大巨(だいこ)
天枢から指3本分下がったところにある。胃腸の働きを整え、慢性的な便秘に有効。
中脘(ちゅうかん)
おへそとみぞおちのちょうど中間にある。便秘のほか、胃もたれや食欲不振にも効果的。

Q.ときどき耳鳴りがします。改善するには?
A.タオル体操は耳鳴りにもおすすめ
「マキア世代の耳鳴りは、首周りの血行不良や、むくみが原因のことが多いです。タオル体操や、むくみ解消エクササイズをこまめに行ってみて」(佐藤先生)


Q.最近めまいがすることが
A.漢方薬頭痛薬で改善しやすく
「偏頭痛がある人にめまいが起きる人が多いので、頭痛薬を飲んだり、頭痛外来などで頭痛の治療を。五苓散(ごれいさん)などめまいに効く漢方薬もあるので、医師や薬剤師に相談を」(佐藤先生)


Q.秋はコーヒーが美味しくて飲み過ぎてしまいます
A.眠気や精神不安改善にはいいですが、飲み過ぎは×
「コーヒーは、眠気の解消や、精神不安の改善、体の温めなどにはよいのですが、体の水はけをよくするので水分補給にはならず、乾燥を招くので飲み過ぎはNG」(櫻井先生)


Q.秋はフルーツが美味しい。おすすめの摂り方は?
A.糖度が高過ぎないものを選んで、夜は避けて摂って
「最近のフルーツは糖度を高く改良されたものが多く、摂り過ぎると糖分過多に。体を冷やしやすいので夜に摂るのは避け、糖度が高過ぎない酸味のあるものを適量摂って」(木村先生)

MAQUIA11月号
撮影/三宮幹史〈TRIVAL〉(モデル) 藤澤由加(マキアビューティズ) ヘア&メイク/北原 果〈KiKi inc.〉(モデル) 榛沢麻衣(マキアビューティズ) スタイリスト/松尾正美 モデル/椎名美月 Yuki(マキアビューティズ) イラスト/しらいしののこ 取材・文/小田ユイコ 和田美穂 構成/村岡真知子(MAQUIA) 撮影協力/AWABEES


※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。

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