美容成分からコスメを選びたくなったら始めどき。おなじみの成分から話題の新成分まで、正しい知識をディープに楽しく学んでいきましょう。ここでは、ソルビトールの特徴や働きについてコンパクトに解説。


医師が回答するMAQUIA公式ブロガー・美容ライターなど美容に関心の高い方からのさらに踏み込むQ&Aも掲載。

化粧品のベース素材のひとつ。大量の経口摂取には注意が必要

「ソルビトール」とは?

ソルビトールは糖類の一種で、グルコースから作られるメジャーな糖アルコールです。海藻類や梨、りんごなどにも含まれ、甘味料として食品にもよく使用されます。水と結合しやすいため化粧品では保湿剤として使われるほか、化粧水や美容液、口紅などにしっとりした使用感を出す感触調整成分としてもしばしば用いられます。化粧品成分としては「ソルビトール」、医薬部外品に配合された場合は「ソルビット液」と表記されます。

ソルビトール

※イメージ図

「ソルビトール」のスキンケアコスメとしての特長は?

ソルビトールはグリセリンほどではないが保湿効果が高いため、湿潤剤、柔軟剤として化粧品に配合されます。水に溶けやすいため化粧品に配合しやすく、ベース成分のひとつとして使われるほか、肌を柔軟に保つ、潤いを抱え込むなどの目的で配合されます。また、ソルビトールやグリセリンといったアルコールを配合すると結晶化が抑制され透明になるため、固形石鹸にもよく配合されます。

「ソルビトール」の副作用は?

ソルビトールは化粧品としての使用実績が40年以上にわたり、アレルギー性や皮膚刺激性はほとんど報告されていない、きわめて安全性の高い成分です。食品や医薬品にも配合されており、特に制限も設けられていません。食品として大量(FDAは1日50g以上の摂取について注意喚起しています)に摂取した場合は下痢などのリスクがありますが、化粧品としての使用は問題ないとされています。

「ソルビトール」が利用される商品は?

ソルビトールはその保湿効果や柔軟作用から、クレンジング、化粧水、乳液、クリームといったスキンケア製品はもちろん、口紅やファンデーションといったメイクアップ製品にもよく用いられます。また低カロリー甘味料として食品に添加されるほか、歯磨き粉やうがい薬、サプリメントなど医薬品に配合されるなど、化粧品だけでなく幅広い用途で使用されています。

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医師が回答! 美容成分「ソルビトールのここが知りたい 」

美容に関心の高い方から募ったソルビトールについての疑問を、医師・友利新先生に伺いました。

友利 新先生

内科・皮膚科医

友利 新先生

医師(内科・皮膚科)、日本内科学会会員、日本糖尿病学会会員、日本皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員。東京女子医科大学卒。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。「体で一番大きな臓器である肌を健やかに保つことは、健康を保つことにつながる」をポリシーに、見た目だけでなく心のQOL(生活の質)を上げていく丁寧な診察で人気に。現在都内クリニック勤務のかたわら、美容と健康のための正しい情報を発信する啓蒙活動を、マキアを始めとした雑誌やWEB媒体、テレビなどで多く手がける。2004年第36回準ミス日本。YouTubeやInstagramでの発信も好評。著書多数。最新刊は、YouTubeで紹介したトピックスを中心に美容知識と最新情報を盛り込んだ『女医が教えるキレイのとっておき 読む 友利新チャンネル』(飛鳥新社)。 

Q.子供がまだ小さいのですが、子供が舐めてしまっても安全と考えてよいでしょうか? (MAQUIA公式ブロガー HARUKAさん)



A.「ソルビトールは保湿効果も多少ありますが、ヒアルロン酸などと比べると低く、どちらかといえば化粧品の基材として使われる成分です。果実類に多く含まれており、腸で吸収されにくいため人工甘味料としてもよく使われていて、舐めても問題ありません。

ただ、化粧品はソルビトール以外にもさまざまな成分が配合されているので、お子さんが化粧品を舐めてしまうのはやめさせてくださいね」(友利先生)

取材・文/高見沢里子 イラスト/きくちりえ 構成/有住美慧

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