美容成分からコスメを選びたくなったら始めどき。おなじみの成分から話題の新成分まで、正しい知識をディープに楽しく学んでいきましょう。ここでは、コラーゲンの特徴や働きについてコンパクトに解説。


医師が回答するMAQUIA公式ブロガー・美容ライターなど美容に関心の高い方からのさらに踏み込むQ&Aも掲載。

肌も骨も支える重要成分。肌表面で潤いをがっちりホールド

「コラーゲン」とは?

コラーゲンは肌だけでなく、腱や骨などの構成成分でもある線維状のタンパク質です。大きく分けると可溶性と不可溶性の2種類がありますが、水分を抱えて逃さず、肌に潤いとハリを与えてくれるのは可溶性コラーゲンです。豚や魚などの動物性原料はそのほとんどが不可溶性コラーゲンのため、抽出後に分解・改質し、可溶性にして化粧品原料としています。
保湿効果が高く、少量でも肌や髪をしなやかに整えてくれるため、多くの化粧品で使われています。
 

コラーゲン

※イメージ図

なぜ「コラーゲン」は肌に良いのか? スキンケアコスメにおける「コラーゲン」の役割は?

コラーゲンは、真皮層で肌をふっくらさせるスプリングのような重要な役割を果たしています。ただし、化粧品として表面に塗布した場合は真皮まで到達することはありません。けれど、コラーゲンはきわめて保水力が高い美容成分で、乾いた肌の表面に潤いを与えてくれる保湿成分です。肌や髪を保護する膜を形成する、表面をしなやかに整える、潤いを肌表面に留めるなど様々な役割を果たしてくれます。
 

【医師が監修】コラーゲンとは? 美容に役立つ成分の特徴について-美容成分事典-_2

記事が続きます

「コラーゲン」の種類

コラーゲンには様々な種類があります。アレルギーを引き起こす可能性のあるテロペプチドを取り除いたアテロコラーゲン(生コラーゲンと呼ばれる場合もあり)は、敏感肌の保湿ケアによく使用されます。高分子のため肌に浸透することこそありませんが、表皮に潤いを留める役割を果たしてくれます。加水分解コラーゲン(コラーゲンペプチド、コラーゲントリペプチドと呼ばれる場合もあり)アテロコラーゲンと比較すると分子量が小さいため、肌内部での保湿作用が期待できます。

「コラーゲン」の副作用、デメリットは?

コラーゲンは皮膚刺激性やアレルギー性、光毒性の報告がほとんどなく、使用実績も10年以上にわたるきわめて安全性の高い成分です。かつて使用されていたウシ由来コラーゲンはBSE(狂牛病)が注目された2001年にリスクの可能性を指摘されましたが、その後、ブタや鳥類、魚介類を原料とする方向にシフト。現在は化粧品にウシ由来コラーゲンが使われることはなく、その点でもデメリットはないといえます。

≫ 美容成分 Q & A 

医師が回答! 美容成分「コラーゲンのここが知りたい 」

美容に関心の高い方から募ったコラーゲンについての疑問を、医師・友利新先生に伺いました。

友利 新先生

内科・皮膚科医

友利 新先生

医師(内科・皮膚科)、日本内科学会会員、日本糖尿病学会会員、日本皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員。東京女子医科大学卒。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。「体で一番大きな臓器である肌を健やかに保つことは、健康を保つことにつながる」をポリシーに、見た目だけでなく心のQOL(生活の質)を上げていく丁寧な診察で人気に。現在都内クリニック勤務のかたわら、美容と健康のための正しい情報を発信する啓蒙活動を、マキアを始めとした雑誌やWEB媒体、テレビなどで多く手がける。2004年第36回準ミス日本。YouTubeやInstagramでの発信も好評。著書多数。最新刊は、YouTubeで紹介したトピックスを中心に美容知識と最新情報を盛り込んだ『女医が教えるキレイのとっておき 読む 友利新チャンネル』(飛鳥新社)。 

Q.コラーゲンの減少を遅らせるためにできることは?(MAQUIA公式ブロガー ayuさん)



A.「よく『エイジングの8割は紫外線に原因がある』と言われますが、コラーゲン減少を防ぐ手段として最も有効なのは紫外線ブロックですね。日焼け止めは1年365日、必ず塗るようにしてください。また、タバコはニコチン以外にも多くの有害な化学物質を含みますし、吸うと血行が悪くなりますから厳禁です。」(友利先生)

Q.よくコラーゲンの摂取は意味がないと言われていますが、本当にそうなのでしょうか?(MAQUIA公式ブロガー mimoさん)



A.「『コラーゲンを飲んだら翌朝に肌がモチモチになる』といった即効性はないと言えます。ただ、だから飲んでも意味がないというわけではありません。コラーゲンはたくさんのアミノ酸がくっついて線維状になったタンパク質なのですが、それを細かくしたものがコラーゲンペプチドやアミノ酸です。これらを摂取すると皮膚の水分量が上がるというエビデンスがあり、経口摂取したコラーゲンペプチドが肌まで到達しているというデータもあります。肌にハリを与えたい方、シワやたるみを予防したい方が摂取するのは無駄ではないというのが現在の私の考えです。」(友利先生)

取材・文/高見沢里子 イラスト/きくちりえ 構成/木崎ミドリ

MAQUIA書影

MAQUIA2021年5月21日発売号

集英社の美容雑誌「MAQUIA(マキア)」を無料で試し読みできます。7月号の特集や付録情報をチェックして、早速雑誌を購入しよう!

ネット書店での購入

share