どんな高級コスメより、美しさを左右するかもしれない睡眠。最新研究で美容との深い関係が次々と明らかになっています。睡眠研究のエキスパート・村堀達也さんに美と健康の屋台骨ともいえる“睡眠”の最新情報を教えていただきました!

睡眠グラフから見えてきた! 美と健康のための睡眠改善法とは【最新版】

TOKYO GAISHO 代表取締役
村堀達也さん
科学的アプローチによって究極の美を追求する、知る人ぞ知る名サロン「TOKYO GAISHO」主宰。睡眠研究のエキスパートでもある。
ノンレム睡眠とレム睡眠、そのバランスが重要
一般的に、ノンレム睡眠は深い睡眠、レム睡眠は浅い睡眠とされ、レム睡眠は不要だと考えられてきました。しかし、この5〜6年の研究で、レム睡眠の重要な役割が明らかになってきています。
「レム睡眠中は、呼吸に関わる筋肉以外の全身の筋肉が弛緩します。これはいわば天然のボトックス。朝のむくみや表情筋のこわばり、歪みのリセットにつながります。
一方、最も深いノンレム睡眠(N3)には、抗炎症や組織の修復、オートファジーによる老化防止といった役割が。
理想は、睡眠の前半3分の1でN3、後半3分の2でレム睡眠(REM)をしっかり確保すること。そうすれば、日中のダメージを修復しながら炎症の悪化を防ぎ、美しく若々しい顔立ちを保つことができます。
睡眠はどんなサプリやコスメ、運動よりも直接的に美に影響を与えます。後半のレム睡眠を確保するためにも、なるべく長く眠ることを意識しましょう」(村堀さん)
睡眠の目ウロコ最新ネタ
レム睡眠時に顔の左右差を解消してた
ノルアドレナリン、セロトニンなどの興奮物質の分泌が止まるレム睡眠時は、筋肉が緩んでリラックスが深まる“天然のボトックス”タイム。たった10分のレム睡眠をとるだけでも、筋肉の弛緩率が1.5倍になるほど。この時に食いしばりや顔の左右差を解消している。
女性は10時間寝てもいい!
レム睡眠の美容効果を享受するには、できるだけ長くその時間を確保することが必須。
「最低でも8〜8.5時間はとってほしい」(村堀さん)。
また、排卵期や月経期は体力も消耗するため10時間ほど寝るのもありなんだとか。PMSや排卵痛も楽になるそう。
花粉症やダウンタイムからの回復にノンレム睡眠は必須
副交感神経が優位になり、炎症性サイトカインの放出がストップされる。そして成長ホルモンが傷や炎症を修復する。そんな嬉しい効果を得られるのが、ノンレム睡眠(N3)のとき。花粉症や美容医療のダウンタイムなど、“回復”が必要なときには欠かせない!
最新ツールで睡眠を見える化!
本格的な脳波計測の機械がなくても大丈夫。自宅でも簡単に睡眠の状態を測れる、ギアの力を借りてみよう。日々の変化を観測することで、理想的な睡眠への改善モチベも格段にアップするはず。
Apple Watch Series 11

¥71800〜/Apple
睡眠計測といえばコレ!
加速度センサーと心拍センサーを活用して、就寝時刻、睡眠時間、睡眠ステージ(覚醒・レム・コア・深い睡眠)を高精度に記録。
Oura Ring 5

¥65800〜/Oura Health Oy
小さくて便利な指輪タイプ
睡眠、アクティビティ、ストレスなど50以上の生体データを24時間計測できるスマートリング。水深100mの防水仕様。
目指すべき睡眠脳波
右が入眠時、左が起床時となるよう睡眠状態をグラフ化。WK~N3まで全5段階の評価で、睡眠の質を読み解けるようになっている。この波形によって、睡眠状態が丸裸に!

グラフの見方
覚醒している状態を表すのがWK。今回一番注目したい、高い美容効果を期待できるレム睡眠はREMと表記。そして、一般的に深い睡眠といわれるノンレム睡眠は深度で3段階に。
うつらうつら仮眠している状態や、睡眠の入口をN1、やや深く脳や体の疲労が回復し始めるのがN2、深睡眠といわれきちんと取りたいのがN3。NSは、判定不能だったことを指す。
MAQUIA 2026年10月号
イラスト/こさかいずみ 取材・文/河津美咲 構成/山下弓子(MAQUIA)




/common/large/image/ca/caad9037-a296-4c39-8874-14b457624f97-700x700.jpg)





























































































