その人自身の印象を決める重要なパーツである目元。しかし最近では、ライフスタイルの変化により目元悩みが急増中。今回は、今こそアイケアをすべき理由を徹底解説!
5 REASONS why EYE CARE IS IMPORTANT
実は一番ケアの成果を感じやすいパーツ
今こそアイケアすべき5つの理由
SHISEIDO アシスタント ブランドマネージャー
唐川舞奈さん
深い肌知識を持ち、美容情報にも幅広く精通。製品の本質を理解し、その魅力を届けることに情熱を注ぐ。
ロート製薬 広報・CSV推進部 PRグループ
柴 美緒さん
ロート製薬の先端研究知見を搭載するブランド「エピステーム」を担当。先進理論の情報取集も欠かせない。
ポーラ B.A企画開発担当
紅本祐佳さん
B.A第6世代のB.A ローションやミルク、アイゾーンクリームなど、B.Aスキンケアの企画開発を担当。
1 目元の印象がその人全体の印象を大きく左右
「目の下にたるみやクマがあると、どんより元気のない印象に」(紅本さん)。「他者の印象を評価する際に顔のどの部位を見ているのか注視時間を計測した結果、健康的で積極的な印象や肌のきれいさなどを判断する際は、目周りを最も注視していることが判明」(唐川さん)
くぼみやたるみなどの「形状」やクマやくすみなどの「色」により、顔の印象が変わることが、上の2枚の画像で一目瞭然。また、まぶたの「動き」が良好だと、生命感のある印象を人に与えることが判明。これが目元の印象を決める3要素と言える。
資料提供/ポーラ
20~40代の女性21名で行った試験では、半数以上が目元で「健康的」や「積極性」を判断。さらに、目元の印象が肌のきれいさを左右することがわかった。
資料提供/資生堂
2 目元の皮膚は他のパーツに比べて薄く、乾きやすい
「目元は顔の他の部分と比べて皮膚が薄く、潤いが逃げやすいのが大きな特徴」(紅本さん)。「近年は長時間に及ぶデバイスの使用により、目を酷使して血流が滞りやすく、乾燥やクマ、くすみが出やすい状態に」(唐川さん)
3 疲れ目や物理的な刺激でも目元悩みがより深刻化
「最近はデジタルストレスで目の疲れが深刻化。それに伴いクマやたるみ、目が開けにくいという悩みが顕著です」(紅本さん)。「アレルギーによる目のかゆみもたるみやシワを引き起こす原因の一つ。物理的な刺激を抑えるためにも目薬で早めにかゆみを抑えて」(柴さん)
アレルギーの発生を原因から抑える成分とかゆみを止める成分配合。炎症の拡大を防ぎ、炎症症状を改善する。ロートアルガードクリニカルショット(第2類医薬品) 13ml ¥2420(編集部調べ)/ロート製薬
4 スマホやPCを見る時間の増加により眼輪筋が線維化する可能性も
「目元全体に厚みを出してハリを生み、眼球周りを囲っている脂肪が流れ出ないようにする働きがある眼輪筋。しかし、加齢や長時間のスクリーンタイムなどにより筋肉が線維状タンパク質でできている結合組織に置き換わってしまう“線維化”が起こると眼輪筋が伸縮性を失い、もろくなってくぼみやたるみの原因にも」(紅本さん)
(上)線維化していない状態
線維化していない状態だと、眼輪筋はしなやかで伸縮性があるため目の構造をしっかり支え、ハリがある状態に。しかも、血行もスムーズだから、目元トラブルが起きにくい。
(下)線維化している状態
くぼみ・たるみなどの形状トラブル
眼輪筋が眼窩脂肪を支えきれず、周辺組織も巻き込んで構造が崩れる。
クマ・くすみなどの色トラブル
筋肉の動きが悪くなることで、血行不良にも。
動きトラブル
伸縮性の低い線維状タンパク質に置き換わることで、眼輪筋のしなやかさが失われる。
資料提供/ポーラ化成工業 研究所 ※イラストはイメージ
5 さらに加齢により眼輪筋の筋線維の数も減っていく
「眼球を取り囲むようにしてある眼輪筋は、顔の中でも特に加齢によって衰え、萎縮しやすく、若い頃に比べて年を取ると筋線維の数も減少するとも。眼輪筋の萎縮が進むと、たるみやくぼみに繋がると考えられています」(柴さん)
筋線維の数の減少は、筋肉幹細胞の機能低下も原因の一つだと考えられている。そこで筋線維の数を増やすために重要な筋肉幹細胞に着目。
資料提供/ロート製薬
MAQUIA10月号
撮影/Kevin Chan 取材・文/藤井優美〈dis-moi〉 構成/火箱奈央(MAQUIA)
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