最近、美容のトレンドワードとなっている「コルチゾール」。コントロールすれば痩せる、キレイになるといった美容の噂の真相を、ドクターに直撃! 正しい知識を得よう。

【医師が解説】話題の「コルチゾール」って何? ダイエット&美容への効果のウソ・ホント

SNSでも話題沸騰中のキーワード「コルチゾール」って一体何なの?

お話を伺ったのは…
大森真帆

大森真帆 麻布十番内科クリニック

大森真帆院長

総合内科、腎臓内科が専門。予防医学や美容医療にも詳しく、正しい知識に基づいた健康や美容、ダイエットの知識を発信。

最近よく耳にするけど知らないことばかり...「コルチゾール」とは?

コルチゾールという言葉こそ知っているものの、実は何なのかわからない……。まずはコルチゾールにまつわる基本をおさらいして、“脱・知ったかぶり”!

コルチゾールをイメージしたチアリーダーのキャラクター

記事が続きます

1. 副腎皮質から分泌されるホルモンの一種

「コルチゾールは生命維持に関わる重要なホルモンで、副腎皮質から分泌されます。ストレスホルモンとか悪玉ホルモンと言われがちなのですが、なかったら人間は死にます」(大森真帆先生・以下同)


2つに大別するなら交感神経系に作用する興奮系ホルモンで、一日中分泌されているのが当たり前だそう。

2. 体にとって応援団長のような存在

「コルチゾールはストレスホルモンと言われますが、メンタルではなく身体的ストレスがメイン。たとえば出血した時にも頑張って全身に血液を巡らせるなど、粘り強く体を応援してくれる応援団長のようなもの。決してゼロにはならない大事な存在です」

3. 分泌量は一日で変動するのが当たり前

「交感神経を優位にさせるホルモンなので、起床時にはコルチゾールが大量に分泌されます。そして血圧が上がるから私たちは行動できるんです。


朝が分泌のピークで、そこから徐々に下がって夜は一番低くなり、眠くなる。健康的な人は、毎日その日内変動を繰り返すんです」

コルチゾール 1日の分泌量グラフ

※ZRT Laboratory, “Diurnal Cortisol Curves”を元に作成

朝がピーク。時間と共に徐々に低下
コルチゾールレベルが高め、低めといった個人差はあるけれど、朝ぐっと上昇し夜に向けて低下するカーブは万人共通。

4. 分泌量が正常かを調べるには一日の変動を見る必要が

「上のグラフのようにコルチゾールの分泌量は1日の中で大きく変化するもの。分泌量が正常か知りたいなら、起床時から就寝前まで、1日に4回測って数値の動きを見る必要があります」


サクッと1回測ることに意味はなく、変動を見るのがポイント。市販の簡易キットもあるが、クリニックでの自費検査がおすすめ。


巷にはびこる噂を検証します!「コルチゾール」のウソ・ホント

痩せる、美肌になる、健康になる……etc.。コルチゾールをめぐる噂の数々は本当なの? 大森先生が、SNSに溢れるコルチゾールの噂のウソ・ホントを正しい知識でジャッジ!

【噂】コルチゾールを減らせば顔まわりスッキリ! 小顔になれる

小顔の女性とウソの文字のイラスト

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「コルチゾールが分泌され続ける病気の方は、顔周りに脂肪がついて丸くなります。また、コルチゾールの働きを模したステロイドの内服を続けても、同様の“ムーンフェイス”になります。


ただ、これらは病気や治療の影響で、小顔に憧れる健康な方とは全く違うレベル。コルチゾールの分泌が減ると小顔になるというのは明白な間違いです」

【噂】コルチゾールの分泌量が増えると抜け毛やニキビの原因になる

ホントの文字のイラスト

「コルチゾールの分泌が過剰だとニキビや抜け毛を引き起こすことがあります。ただし、アルドステロンなど副腎皮質から分泌される別のホルモンも多すぎると同じような症状に。


原因はさまざまなので、ニキビや抜け毛症状があるからといっていきなりコルチゾール検査をすることはありません」

THREE バランシング フロー コンディショニング ローション、同 モイスチャライザー

THREE バランシング フロー コンディショニング ローション、バランシング フロー コンディショニング モイスチャライザー

(左から)ローション 120ml ¥5940、モイスチャライザー 80ml ¥7480

コルチゾールに着目。心にも肌にも働きかけるブレンド精油を配合し健やかな肌に。

【噂】コルチゾールの分泌量は少ないほど健康的

ウソの文字のイラスト

「コルチゾールは毎日アップダウンを繰り返すのが正常で、低いと健康なわけではありません。


むしろ、慢性疲労症候群の方などは、変動こそあれ分泌量が1日を通じて低め。貧血でもないのにすぐ疲れてしまう人は、コルチゾールレベルが低くて起き上がった時に血液が巡りにくい状態かも。


逆に、いつも元気な方は分泌量が高めな傾向が」

【噂】朝一杯のコーヒーでコルチゾールの分泌量が増える

レモン&生姜入りコーヒーとホントの文字のイラスト

「朝なかなか起きられない人はコルチゾール分泌量が低い可能性が。カフェインを摂るとコルチゾールレベルが上がりますが、それは一時的。


私はむしろ生姜とレモンをおすすめしますね。副腎はコルチゾールを作る時にビタミンCを大量に消費しますし、生姜には抗酸化作用があるので朝のコンディションを整える働きが」

【噂】ぽっこりお腹の原因はコルチゾールの分泌量が増えたせい!

ぽっこりお腹の女性とウソの文字のイラスト

「中心性肥満といって、手脚が細いのにお腹だけ極端に出ているのはコルチゾール過剰な病気の可能性あり。そういう場合はコルチゾールの日内変動もなく、常に分泌されっぱなし。


ただし、皮膚が薄くなる、筋力が低下するなど他にもさまざまな症状が。健康な人がスタイルを気にしていうぽっこりお腹とコルチゾールは関係ありません」



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