スキンケアやメイクも大事だけれど、40代以降はとくに、ボディメンテナンスしている人が美しく輝く年代。今回は、40代以降の歯周病予防について専門家が解説! おすすめの歯磨き粉やブラシ、フロスをご紹介します。

【40代からの歯周病予防】おすすめの口腔ケアアイテム6選

健やかに生きていくために!Over40がやるべきボディメンテ

知らず知らずのうちに進行してしまう【歯周病】

痛みが出るころにはかなり進行していることが多く、気づかないうちに悪化する歯周病。ケアを見直し、くい止めるなら今!

教えていただいたのは…
三上康代

歯科医師

三上康代先生

青山高橋矯正歯科医院院長。矯正治療と美と健康を育む口腔ケアの専門家として多くのメディアで発信。

歯磨きはもちろん、生活習慣を見直して唾液を潤滑に!

朝、昼、夜、ちゃんと歯磨きをしているから大丈夫と思っている人でも、かかってしまう歯周病。それは歯周病が「生活習慣病」の側面が強いから。毎日の歯磨きを見直すことはもちろん、口呼吸や噛む回数などに目を向け、唾液量アップを目指すこともとても大事です。

歯周病の怖さ

歯周病というと、口臭や将来歯を失う可能性が気になるけれど、実は口だけの話に終わらず、全身のエイジング、認知症や生活習慣病との関連が指摘されている重要なテーマ。肌や内臓、血管を若く保ち、ちゃんと働く脳、免疫力の高い腸をキープするために歯周病を侮るべからず。

意外と見過ごしがちな歯周病の初期サイン

・歯茎が赤い、むずがゆい


・口臭が気になる


・以前より歯が長く見える


「上記の他にも『歯磨きのときに歯ブラシに血がつく』のは初期サインの典型。歯茎の赤みやはれ、むずがゆさは放置しがちですが、歯周病の炎症が始まっている証拠です。口臭は口内細菌のバランスが崩れたサイン。歯が長くなるのは、歯茎が下がり始めた状態です」(三上先生、以下同)

口腔内の慢性的な炎症は老化に関わる要因のひとつ

「老化の根源は慢性炎症。歯に食べかすが残っていたり、唾液が少なく口の中が汚れていると、 口腔フローラのうち悪玉菌が増え炎症が起こります。これが放置されると慢性炎症に。

この炎症性物質は全身に影響する可能性があると考えられています。記憶力、集中力が落ちたり、肌のコラーゲンが破壊されたるみ、シワが増えるなど、老化を早める原因に」

放っておくと認知症や心筋梗塞などの原因に

「歯周の慢性炎症は代謝機能の低下、肌の老化、血管の老化を引き起こします。血流にのった炎症性物質は脳にも届いて神経細胞に炎症を。

血管が老化すれば酸素や栄養が脳に届かず、脳のゴミ処理能力も落ちて認知症のリスクとの関連が指摘されています。血管が硬くなる動脈硬化や血管が詰まって起こる心筋梗塞の原因にも。

また、糖尿病など様々な生活習慣病ともひもづいています」

口腔フローラは腸内細菌にまで影響が

「口内に棲む常在菌のバランス、口腔フローラ。腸内フローラと同様に善玉菌、日和見菌、悪玉菌で構成されています。口内の菌は食事や唾液とともに自然と飲み込まれ、腸へ到達。口内の悪玉菌が増えると、腸内フローラにも悪影響を及ぼし免疫力がダウン。

また口内で悪玉菌が増えるときは唾液不足のことが多く、それも消化が悪くなり腸に負担がかかる要因に。腸内フローラが悪玉優位になりやすくなります」

ホワイトニングも人により口内環境の荒れにつながる

「強いホワイトニングを続けると、歯の表面のエナメル質が荒れて、その凹凸に歯垢や歯周病菌が付着しやすくなります。

40代以降はエナメル質の再生=再石灰化を担う唾液の量が減ってしまうことから、過度なホワイトニングは、歯や歯茎に負担となる可能性が。

白さより、表面ツルツルのエナメル質がキレイな歯、健康な歯茎に注目しましょう」

口呼吸、唾液不足、ストレス、睡眠不足、姿勢……生活習慣で悪化

抗菌作用、自浄作用があり、歯の再石灰化を促す唾液は、良好な口内環境と美歯の要。でも残念なことに40代になると分泌量が低下。姿勢の悪化などで口呼吸が習慣になっていると、口内が乾燥し唾液量減少に拍車がかかります。

また姿勢は歯の食いしばりにもつながります。唾液分泌のゴールデンタイムである睡眠が短い、食事をよく噛まない、さらには唾液を出にくくするストレスも、歯周病を招く一因に」

何より大切なのは「歯周病予防」

歯周病は慢性疾患で、一度進んだら下がった歯茎や萎縮した歯槽骨はもとには戻らないもの。歯垢除去、唾液ケア、生活習慣の管理、歯科によるプロケアで炎症を抑え、安定した状態を維持する「予防」が大事。

【デイリーケア】

☑︎自分の唾液は美容液!口内マッサージで唾液を出す

「唾液には自浄作用があり、口内を清潔に保ち、潤してバリア機能を高める作用が。いわば口内の美容液。

加齢や口呼吸、睡眠不足、ストレスなどで唾液は分泌が少なくなりがちなので、口内のマッサージなどで意識して出す習慣を。いつでもどこでもできる歯周病ケアです」

40代、アラフォー以降の歯周病予防 口内マッサージ

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表情筋や舌、あごの動きが、唾液腺を刺激。「あー」と口をめいっぱい大きく開けるだけで、ジュワーッと唾液が出てくる。食いしばりを感じたときも口を開いてリセットを。

40代、アラフォー以降の歯周病予防 唾液腺を刺激

舌裏の根本には大きな唾液腺(舌下腺)が。指の腹でやさしくタッピング、もしくは舌先で刺激するだけでも十分。左に紹介する口腔美容ジェルで、歯磨きのついでに行っても。

☑︎よく噛み、よく喋り、よく笑う。炭酸や酢ドリンクの飲み過ぎに注意

「よく噛み、よく喋り、よく笑う人は日ごろから舌とあご、表情筋がよく動くので、唾液腺が刺激され唾液が潤沢。口腔フローラがバランスよく保たれ、歯周病を寄せつけません。

また、炭酸飲料や酢ドリンクなど酸性度が高いものを飲むと口内が酸性に傾き、菌が増えやすい状態に。ダラダラ飲みを避け、飲んだあとは水で口をゆすいで」

☑︎毎日のフロスと歯磨きが基本

「歯茎は強くこすると下がる原因に。1本ずつ歯の表と裏、噛む面、歯と歯茎の境目を“面”で分け、軽いタッチで磨いて。また歯間の汚れ除去にフロスは必須」。

歯磨き剤は歯周病が気になる人は抗炎症成分、知覚過敏があるなら硝酸カリウムなど痛み伝達を抑える成分に注目を。(製品のセレクトは編集部)

ジーホワイト 薬用ホワイトニングハミガキ ダズルミント

40代、アラフォー以降の歯周病予防 おすすめアイテム ジーホワイト 薬用ホワイトニングハミガキ ダズルミント

(医薬部外品) 100g ¥1980/I-ne

記事が続きます

グリチルリチン酸モノアンモニウムが歯茎の炎症をケア。

デントヘルス薬用ハミガキ DXプレミアム

40代、アラフォー以降の歯周病予防 おすすめアイテム デントヘルス薬用ハミガキ DXプレミアム

(医薬部外品) 90g オープン価格/ライオン

薬用成分グリチルリチン酸ジカリウムが歯茎の炎症を抑制。

薬用ピュオーラ バリアジェル ハミガキ

40代、アラフォー以降の歯周病予防 おすすめアイテム 薬用ピュオーラ バリアジェル ハミガキ

(医薬部外品) 115g ¥577(編集部調べ)/花王

歯間までジェルがスーッと入り込む。抗炎症成分BGA配合。

クリニカアドバンテージ デンタルフロスY字タイプ

40代、アラフォー以降の歯周病予防 おすすめアイテム クリニカアドバンテージ デンタルフロスY字タイプ

18本入り オープン価格/ライオン

挿入しにくい奥歯の歯間もラクに入る。

ルピカ 口腔美容ジェル

40代、アラフォー以降の歯周病予防 おすすめアイテム ルピカ 口腔美容ジェル

60g ¥5390

歯磨きに使えるマッサージジェル。口腔フローラをととのえる。三上先生プロデュース。

KISS YOU イオン歯ブラシ 極細スリム ピンク_やわらかめ

40代、アラフォー以降の歯周病予防 おすすめアイテム  KISS YOU イオン歯ブラシ 極細スリム ピンク_やわらかめ

¥517/アイオニック

マイナスイオンの力で軽いタッチで歯垢が落ちる。

☑︎舌は筋肉。鍛えないと落ちてくる

「加齢で口が乾きやすくなるのは舌の筋力が落ちるのも原因のひとつ。舌の正しいポジションは上あごにピタッとついた状態ですが、年齢とともに下あごに落ちた状態になりがち。

舌はほぼ筋肉。筋力を高めしっかり動かすと刺激で唾液が出やすくなります」

40代、アラフォー以降の歯周病予防 舌を鍛える

舌で上あごを強めに押すと、舌の筋力アップになり、落ちない舌に。また、舌を出して上下左右に動かしたり、ベ〜ッと長く出すのも舌トレ&唾液出しに有効。

【歯医者選び】

☑︎歯周病かも? と思ったら専門歯科へ

「際立った症状が出ていても出ていなくても、歯周病かも?と思ったら歯科へ。

できれば歯周病を専門にしている歯科がベターですが、いちばん大事なのは『予防』を親身に考えてくれるかどうか。説明が丁寧で治療の理由や選択肢、リスクをわかりやすく説明し、患者と一緒に決めてくれる姿勢が大切。

歯周病は進行性の病気なので、歯科衛生士による歯石ケアなど定期的なメンテナンスが必要。歯周病予防の主役である歯科衛生士のレベルが高いかどうかも見極めのポイントに」

【定期検診】

☑︎歯石ケアは3カ月~半年ごとに

「一度ついてしまった歯石は歯磨きなどセルフケアでは取れず、放置すると歯周病菌の温床に。歯科でのスケーリングによる除去が必須。歯石ケアは3カ月から半年ごとに。

口内が乾燥しやすい、唾液が少ない、ストレスが強いなどで歯周病リスクが高い人は、1〜2カ月ごとの定期検診もありえます。

スケーリングを含む歯科の定期検診は、治療ではなく予防のため。毎日のセルフケアと定期検診のプロケアがセットで、初めて歯周病は抑えられます」



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