全4回にわたりお届けしてきた、Atsushi流・美ごはんレシピのラストを飾るのは「豆苗」。なんと、葉物野菜+豆の栄養素を併せ持つ、いいとこ取り食材なんです。ダイエットもサポートし、キレイをつくる“2ケタ食材”レシピの決定版!
▼前回までの記事はこちら
Atsushiさんが教える! “2ケタ食材”を美味しく活かす大満足レシピ【記事まとめ】
今回の“2ケタ食材”は……「豆苗」!
Q ダイエットにおすすめの
葉物野菜ってありますか?
A 豆苗なら、糖質を燃やす
ビタミンB1がたっぷり!
教えていただいたのは…
村上農園 広報
篠田友里さん
2010年、村上農園に入社。広報を担当し、豆苗やブロッコリースプラウトの魅力を発信することに日々努めている。社内活動として発足した「豆苗研究会」のメンバーでもあり、豆苗のおいしい食べ方や再生栽培の方法を検証している。
「豆苗は、えんどう豆の若菜。ビタミンCやβカロテンなど葉物野菜に含まれる栄養素だけでなく、ビタミンB1やたんぱく質といった豆の栄養素も併せ持つ、栄養バランスのいい野菜です。特にビタミンB1は糖質を燃やし、エネルギーに変えるのに欠かせない栄養素なので、ダイエットしたい方は積極的に摂るようにしてください。また、骨の形成を促すビタミンKや葉酸なども多く含まれているので、女性にはぜひ食べていただきたい野菜です!」
今日から真似したい!
Atsushi流・美に効くレシピ
教えていただいたのは…
ファッション&ライフスタイルプロデューサー
Atsushiさん
ディーゼル、D&G、ヴェルサーチのPRを経て独立。自然派スキンケアブランド「abotanical」をプロデュース。野菜ソムリエプロ、漢方養生指導士初級。著書に『モデルがみんな知りたがる 美しくなる食べ方の全知識101』など。
Recipe:1
豆苗+オイル
抗酸化ビタミンであるβカロテンやビタミンEは、油で調理することで吸収がよくなります。ビタミンEやポリフェノールを含むオリーブオイルやごま油と相性よし。
「豆苗と鶏ひき肉のエスニックサラダ」
【材料】2人分
・豆苗 1パック
・鶏ひき肉 150g
・パクチー 60g
・みょうが 3本
・にんにく 1片
・レモン 3/4個
・ごま油 小さじ2
・ナンプラー 小さじ2
・オイスターソース 小さじ2
(A)
・ごま油 小さじ2
・ナンプラー 小さじ1
・オイスターソース 小さじ1
【作り方】
①豆苗とパクチーは食べやすい大きさに、みょうがは千切り、にんにくはみじん切りにする。
②フライパンにごま油を熱し、にんにく、鶏ひき肉の順で炒め、ナンプラーとオイスターソースで味つけする。
③ボウルに豆苗、パクチー、みょうがを入れたら②とAを加え、レモンを絞って和える。
Atsushi's Comment!
「うま味の構成は、鶏肉のイノシン酸×ナンプラー・オイスターソース・にんにくのグルタミン酸。鶏肉のコラーゲンはビタミンCとセットで摂ると吸収率がアップするのでレモンを使っています。パクチーは、野菜の中でもダントツにデトックス効果が高く、抗酸化作用のあるβカロテンやビタミンC、ビタミンEが豊富な野菜。ターンオーバーを促して、冬に溜まりやすい角質ケアをサポート」
Recipe:2
豆苗+牛肉
豆苗のβカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の新陳代謝を促進。一方の牛肉は亜鉛やたんぱく質が豊富。亜鉛は代謝に関わる酵素をサポートし、たんぱく質も健康的な肌づくりに欠かせない栄養素!
「豆苗メキシカン丼」
【材料】2人分
・豆苗 1/2パック
・牛赤身肉 100g
・玉ねぎ 小1/2個
・パプリカ 1/3個
・セロリ 1/3本
・オリーブ 5個
・にんにく 1片
・玄米 1/2合(パックの玄米ごはんで1個でも可)
・固形コンソメ 1個
・トマト缶 100g
・チリパウダー 大さじ1
・クミン 小さじ1
・塩 適宜
・ブラックペッパー 適量
・オリーブオイル 大さじ1
【作り方】
①豆苗は食べやすい大きさに、パプリカは千切りに、玉ねぎ・セロリ・にんにくはみじん切りにする。
②フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにく、セロリ、パプリカ、牛肉の順で炒める。
③全体に火が通ったら、トマト缶とオリーブ、豆苗を加えてひと煮立ちさせる。
④固形コンソメ・チリパウダー・クミンを加え、最後に塩とブラックペッパーで味を調整する。
⑤玄米を器に盛り、上に④をのせる。
Atsushi's Comment!
「チリパウダーとにんにくは血流を促し、体を温める作用があります。そこに抗酸化作用のあるクミンを加えることでメキシカンな味わいに。トマトのリコピンは強力な抗酸化成分で、老化の元凶となる活性酸素を除去してくれる優れもの。油分と一緒に摂ることで吸収率が高まります」
撮影/藤澤由加 フードスタイリング/竹中紘子 料理製作/Atsushi 取材・文/国分美由紀 企画/織田真由(MAQUIA ONLINE)