プライベートでも親交があり、なんとも縁起良さげな字面が並ぶ“天神”コンビ。長年、美容と深く関わり、共に歩んできた2人だからこそ、今のコスメの進化ぶりには目を見張るものがあるそう。そんな目利きな2人に、“効く”コスメの見極め方を教えて頂きます。

神崎恵 天野佳代子 対談 スキンケア

お話をうかがったのは

かんざきめぐみ●1975年生まれ、神奈川県出身。3人の息子をもつ母。神崎美容塾の塾長として、後進の育成にも尽力。著書累計発行部数は170万部を突破。近著に『神崎 恵のおうちごはん—さあ、なに食べる?』(扶桑社)がある。

天野佳代子さん

美容ジャーナリスト

天野佳代子さん

あまのかよこ●1957年生まれ、東京都出身。ファッション誌エディターや、音楽ライター、作家、美容誌の編集長などを経て、現職に。“奇跡の67歳”と話題となり、YouTube「天野佳代子の大人美容 【歳をとるのは怖くない】」での発信も話題。

神崎 恵×天野佳代子

長年向き合ってきたからこそわかる、コスメの“効く力”
美容があれば何度だって生まれ変われる!

合う/合わないを追求すれば“効く”に出会える


新作が続々発売され、コスメが飽和状態にある昨今。星の数ほどあるアイテムの中で、どれを選べばいいのか迷う人も多いはず。2人は自分に“効く”ものをどう見極める?
神崎 仕事柄、色々なコスメを試していることもあり、見極める“筋力”があるのだと思う。感覚で合う/合わないはわかります。
天野 一度使っただけで、“これは効く”というものはわかりますね。説明書を読むだけで判断できるかも。
神崎 それは、長年トライ&エラーを繰り返してきた結果なんですよね。自分の肌を誰よりも知っているし、何が必要で、どんな効果が欲しいのかわかっているから。
天野 そうですね。あと意外と大事なのが合わないと感じたコスメ。
神崎 そう! 合うと感じたコスメはもちろん、合わないと感じたときもそのまま終わらせず、“なぜ”合わないと思ったのかを追求すると、もっと自分の肌がわかると思います。
天野 でも、最近のコスメは進化が凄すぎて、“効かないな〜”とぼんやりするものの方が少ないかも。例えばブライトニングコスメは、数カ月じっくり体感していくのが常識だったけど、そんなことは今や昔。真皮ケアまでできるものも出ているし。
神崎 そうそう。結局コスメは美容医療には敵わないという認識だったのが、匹敵するものが増えて選択肢も広がりましたよね。成分の研究も進んで、難しいとされていた組み合わせや、安定化ができるようになったのも、“効く”実感を増やしてくれていると思います。
天野 そのおかげで、マルチケアするものも増えたし。肌悩みは年々複雑化するからありがたいですよね。

神崎 恵×天野佳代子が語る、“効く”コスメの見極め方。美容にまつわる名言も!_2

肌だけでなく心まで支えてくれるコスメの力


長年、美容と関わり続ける中で、コスメの力を感じた瞬間は?
神崎 20代に体調をくずしていたときがあって。“美容なんて……”と思っていたけれど、母がリップを買ってきてくれたんです。塗った途端に、むくむくと生きる力が湧いてきて。
天野 私も同じ。家族の介護に明け暮れていたときに、当時所属していた編集部の人がお見舞いに来てくれて、新作のリップを差し入れしてくれたんです。唇に塗って鏡を見たときに、忘れかけていた美容に対する情熱を取り戻したのを覚えています。
神崎 たまたま私たちのきっかけはリップでしたが、スキンケアも同じですよね。肌って努力すれば、軽く生まれ変われるじゃないですか。肌が理想に近づけば、自分の価値も感じられるし、自信もつく。それぐらい肌や心への再生力がある。
天野 ちょっと落ち込んでたとしても、肌が元気だと“まだ私は大丈夫”と思えますもんね。

神崎 恵×天野佳代子が語る、“効く”コスメの見極め方。美容にまつわる名言も!_3

綺麗でいる努力をした方が人生は絶対に楽しい!


年齢を重ね、肌も生活も変化する。二人は未来へ向け、どんなアプローチをしていく?
神崎 私は自分自身によくインタビューするんです。“どんな肌になりたい?” って。そこから肌への取り組み方を逆算していく感じ。
天野 まるで大谷選手みたいですね(笑)。
神崎 例えばシワやたるみなど、自分の中でモヤっとすることがあれば、そこに注力するアプローチに切り替えます。だからこそ、自分の中の“こうありたい”は明確にした方がいいし、美への価値観は更新し続けたい。
天野 その意識は大事。価値観が若いままだと苦しいですもんね。私もシワや形状の変化は受け入れるけど、ツヤと透明感は80歳になっても維持していきたいと思っています。
神崎だからあのラインナップになるんですね。納得です!
天野 幸せそうなおばあちゃんになるのが目標なの。“幸せ”は肌に現れると思っていて。だからこそ、一生美容を楽しみたいですね。

神崎 恵×天野佳代子が語る、“効く”コスメの見極め方。美容にまつわる名言も!_4

“感覚を養うって大事。自分でしか肌は育てられないから”──Kanzaki
“美容は生命力に繋がっている。気持ちがしぼんでいるときもコスメの力で復活できた”──Amano

MAQUIA 6月号
撮影/柴田フミコ ヘア&メイク/黒田啓蔵〈Iris〉(天野さん) ヘア/工藤由佳〈Un ami omotesando〉(神崎さん) スタイリスト/カドワキジュン子〈impress+〉(天野さん) 石関靖子(神崎さん) 取材・文/谷口絵美 構成/火箱奈央(MAQUIA)
(神崎さん)ワンピース ¥41800、コルセットベルト ¥38500/ボウルズ(ハイク) イヤリング ¥10500/アビステ バングル ¥27500/フォーティーン ショールーム(フィリアム) (天野さん)ワンピース ¥137500/ヨシエ イナバ ピアス ¥737000、リング ¥946000/ブチェラッティ
※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。

最終更新日:

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