最も過酷な乾燥シーズンに向けてベストなうるおいケアを始めよう! 肌が乾燥する時間帯、寒暖差、ホルモンなど、乾燥&保湿に関するベーシックな知識を美プロが解説します。
魔冬の乾燥に立ち向かえ!
冬のうるおいにベストなケア100問100答
銀座ケイスキンクリニック院長。深い知識と治療経験をもとに美肌の真実を啓発。
ポーラPR
河野伶佳さん
コスメ技術を牽引するポーラで、スキンケアの最先端研究を学びメディアに伝播。
美容記者歴30年の知識を活かし、さまざまなメディアでスキンケアをレクチャー。
乾燥・保湿の基礎知識
ベーシックな知識があると、おのずとわかる保湿ケアの大切さ。ベストなうるおいケアで過酷な環境の肌を守ってあげて!
Q 冬に乾燥する原因ってそもそも何?
A 湿度の低さと、からっ風のせい
冬、洗濯物がカラッと乾くのは、乾いた空気とからっ風が吹くため。化粧水をチャチャッと塗った程度のお手入れだと、洗濯物のように肌も乾いてしまいます。(慶田先生)
Q 肌に理想的な湿度は?
A 50~60%
一般的に快適に過ごせるとされる室内の湿度は40~60%。肌のうるおいのためなら、50~60%が理想的。エアコンの湿度設定の目安に。(小田さん)
Q 寒暖差って、どのくらいで肌を乾燥させる?
A 8℃以上
肌の保湿機能に重要な酵素、カスパーゼ14は、8℃以上の気温差で減少。乾燥しやすくなります。(小田さん)
寒暖差にゆらがず、うるおいが続く肌に。d プログラム カンダンバリア エッセンス 40ml ¥3300/資生堂インターナショナル
Q 女性ホルモンの周期で
肌のうるおい感も変わる?
A かなり変わります
生理後は肌がうるおい、排卵日から生理前1週間はニキビができつつ乾燥もしやすい不安定肌に。(山崎先生)
Q 肌は何月が一番乾燥するの?
A 実は3月。ただし12~2月が勝負!
気温、湿度が最低になる1~2月に肌の乾燥が進み、3月にもっとも乾燥。1~2月にしっかり保湿しておくことが大事です。(河野さん)
乾燥によるカサつきの度合いを示すグラフ。1~2月に進むカサつきを放置せず、保湿ケアを徹底したい。資料提供/ポーラ
1 毎日朝晩の化粧水を高保湿なものに変えて、うるおいをアップ。B.A ローション 120ml ¥22000/ポーラ 2 肌のポテンシャルを上げ、うるおいを抱え込んで逃がさない、洗い流し不要の夜マスク。アペックス マスク 921 54g ¥11000/ポーラ
Q 保湿成分によって、
効果に違いはあるの?
A 仕事する「現場」が違う
保湿成分によって、角層、表皮、真皮のうちどこをうるおすのか得意分野が異なります。自分の肌の足りていない部分に保湿成分がドンピシャにはまると、肌はググッとうるおいます。(小田さん)
1 角層細胞をうるおいで満たす。エスト ザ ローション 140ml ¥6600/花王 2 真皮のヒアルロン酸生成を促進。エピステーム ステムサイエンスオイル 26ml ¥12100/ロート製薬 3 うるおいの鍵を握る美肌菌をケア。d プログラム スキンリペアクリーム(医薬部外品)45g ¥3960/資生堂インターナショナル 4 肌バリアの要、細胞間脂質を補う。アスタリフト ホワイト ジェリー アクアリスタ(医薬部外品)40g ¥11000/富士フイルム 5 角層のバリア構造を立て直す。デュオ ザ 薬用レスキューバーム(医薬部外品)28g ¥2750/プレミアアンチエイジング
Q 1日のうちでもっとも肌が乾くのはいつ?
A 夕方
オフィスなど、湿度のコントロールがしにくく、朝与えたうるおいを夕方までキープできない人多数。(慶田先生)
朝8~9時と夕方4~5時を比較したグラフ。微差とはいえ水分量が減っていることがわかる。資料提供/ポーラ
Q 乾燥肌は遺伝?
A 遺伝の要素は大きい
日本人の3人にひとりは持っているアトピー素因は遺伝。発症しなくても、うるおいを保つ細胞間脂質を生み出す力が弱く、乾燥しがちに。(慶田先生)
MAQUIA 1月号
取材・文/小田ユイコ 柏谷麻夕子 構成/萩原有紀(MAQUIA)
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