「MAQUIA」6月号では、透明美肌になるためのすべてを集めた「美白&UVケア100問100答」特集を掲載中! 今回は、美白&UVに関する素朴な疑問に答えます。
知っておきたい!
素朴なギモン編
今さら人には聞けない美白&紫外線のギモン。まるっと解決しましょ!
お話を伺ったのは……
皮膚科医 吉木伸子先生
よしき皮膚科クリニック銀座院長。治療とスキンケア指導で、肌悩み解消を助ける。
皮膚科医 慶田朋子先生
銀座ケイクリニック院長。近著『365日のスキンケア』(池田書店)も好評。
Q 美白ケアって、そもそも必要なの?
A 紫外線対策、美白ケアともに必須です。
「シミが嫌なら必須。シミを作らないためには、主な原因になる紫外線をまずはシャットアウト。そのうえで美白ケアをして、シミができるのを予防しましょう」(吉木先生)
Q 紫外線って何?やっぱり悪いもの?
A 大敵です。老化の8割は紫外線などによる光老化。
「紫外線とは、太陽光のうち100から400nmの波長域を指します。紫外線は、シミやシワにたるみ、ニキビやキメの乱れ、毛穴のたるみなど、あらゆる肌悩みの原因になるもの。また、皮膚がんの原因にもなるので、避けるべきです」(慶田先生)
Q SPFとPAって、どんな意味があるの?
A SPFはUV-B、PAはUV-Aを防ぐ効果を示します。
「SPFは、UV-Bを浴びてから日焼けするまでの時間を、どれだけ延ばせるかの目安。SPF 2なら、日焼けまでの時間を2倍にするという意味です」(吉木先生)
Q SPFとPAは、値が大きいほど優秀なの?
A 大きいほうが望ましいけれど油断は大敵!
「どちらも、高いほうが防御力は上。しかし最大値であっても、絶対に日焼けしないわけではありません。日傘などと合わせてより守りを固める努力を」(慶田先生)
(右から)汗や皮脂に反応し、くずれにくい膜を形成。サンカットミルクQ10 EX ミルク SPF50+・PA++++ 50ml ¥1800/DHC 敏感肌に優しい処方。肌の色のムラをカバーする。UVイデア XL プロテクションBB SPF50+・PA++++ 全2色 30ml 各¥3400/ラ ロッシュ ポゼ
Q シミはなぜできるの?
A 過剰なメラニンが生成されることで現れます。
「皮膚が紫外線などの刺激を受けると、基底層にあるメラノサイトが活性化し、メラニン色素を生成。何らかの理由でその活動が過剰になったり、色素が正しく排出できなくなると、色素が溜まってシミになります」(吉木先生)
Q シミにはどんな種類があるの?
A 代表的なものは、4種類
老人性色素斑
いわゆる“シミ”の代表格。頬骨の高い部分や頬全体、肩や背中、手など体にもできる。紫外線を浴びたことによる、メラニンの蓄積が原因。
肝斑
頬の高い部分や額、鼻にできる。面積の広いシミで、左右対称に見えることが多い。原因は、女性ホルモンのバランスの乱れとされる。
そばかす
医学的には雀卵斑という。鼻を中心に、頬骨のあたりに散らばったようにできる。遺伝が原因で発生するが、紫外線によって濃くなる。
炎症性色素沈着
体中どこにでもできる。ニキビや傷などによる炎症が原因。肌をこすったり叩いたりすることでも発生。やりすぎスキンケアには注意を!
Q 日焼けとシミ、くすみの違いは?
A 原因や医学的分類に違いが。
「日焼けは、一時的にメラニンが増えた状態。シミは、慢性的にメラニンが蓄積した状態。くすみはメラニンの増加、乾燥、血行不良などで起こります」(慶田先生)
Q 月経後にシミが濃くなる気がします。
A 女性ホルモンの影響かもしれません。
「肝斑は、女性ホルモンの影響で濃くなることも。また、月経後に増えるエストロゲンという女性ホルモンは、メラニンの生成を促進します」(慶田先生)
Q ロングUV-Aって何?
A UV-Aの中でもより波長が長いものを指します。
「UV-Aの中でも、340から400nmの波長域がロングUV-A、それ以外の波長域がショートUV-Aと呼ばれます。ロングUV-Aは、ショートUV-Aに比べて皮膚の奥まで到達。深刻なダメージを与えて、シワやシミ、たるみの原因になるのです」(吉木先生)
MAQUIA6月号
撮影/熊木 優(モデル) 久々江 満(物) 土佐麻理子(P152~P153研究員) ヘア&メイク/George スタイリスト/福永いずみ モデル/泉 里香 石上智恵子(マキアビューティズ) イラスト/きくちりえ〈Softdesign〉 取材・文/松井美千代 風間裕美子 企画・構成/吉田百合(MAQUIA)
【MAQUIA6月号☆好評発売中】