地球規模での気温上昇やスキンケア意識の変化により去年までとは明らかにレベルが違う、ブライトニングとUVの進化。美容賢者3名が新時代の幕開けを語り尽くす。

夏の猛暑化!肌トーンに変化の兆し!?
2025ブライトニング&UV戦線に異変あり
\美容賢者3名緊急召集!/
各メディアで美容記事を執筆。豊富な取材経験から、化粧品開発の裏舞台を知り尽くす。日本の美容が進むべき未来を指し示す羅針盤。
毎年ブライトニングやUVの進化を書き止め続けた独自の取材ノートは30冊以上。スキンケアの変遷を語らせたら右に出る者ナシ。
2025ブライトニング&UVサミット議題
・日本人の肌が2シェード明るくなったことにより気になり始めた、赤み・黄みへの対応
・メラニンアプローチだけではない角度からの新機軸ブライトニング
・酷暑の日本を乗り越える新発想のUV対策が課題
・UVケアがマストになったからこそのプレステージ感の追求
・お直しUVが進化した
・うっかり日焼けの原因、スーパーロングUVAもカット
日中ケアの主軸はUVに。国民的コスメは飛躍的に進化し、バリエーション豊かに
小田 日本人の肌の色が、ここ10年で明るくなって、ファンデーションの00番が人気になるほど。UVケアが完全に習慣になったからだと言われていますね。
吉田 実際そうだと思う。守りが徹底したおかげで、深刻なシミに悩む人も以前より少なくなった。その分、ブライトニングにかける熱意がトーンダウンする傾向に。
近藤 透明感アップ効果を備えたUVが増えたのも一因。即効で明るい肌に整うから、その分、ブライトニング熱が落ち着いた感じですね。
小田 確かに、UVコスメの進化は予想を裏切るほどで、焼けないだけでなくスキンケア効果、下地効果など多機能はもちろん、テクスチャーの心地よさも格段にアップ。急に平均点が上がった感じがします。
近藤 高級UVはエイジングケア系の美容液やクリームに匹敵するようなケア効果を備えてきているし、プチプラだって文句のつけようがないほど完成度が高い。
吉田 進化の裏には、ここ最近の酷暑が影響していて、年齢、性別を問わず、UVケアせざるを得なくなったことが大きい。UVが国民的コスメになったんだよね。
小田 そのおかげで肌が明るくなった分、ブライトニングは赤みや黄みなどメラニン以外の色みをケアするものが増えましたね。
近藤 単純なシミケアではなく、均一な透明肌を目指すのがあたりまえに。肌の色にかかわらず、均一であれば間違いなくきれいだから。

「酷暑のせいでUVが著しく進化。塗るのがもっとも楽しみなコスメに」
新機軸ブライトニングは肌力の底上げまでも
吉田 ブライトニングは、日本の美白文化をつくってきた資生堂、ポーラ、SK‐IIの技術が群を抜いていた。これまでの研究の蓄積に加え、細胞老化や汗の影響への新たなアプローチが加わった。国産ブランドの底力を感じました。
近藤 メラニンを抑える技術は、すでにかなりのレベルに到達していたから。今年は今までとは違うアプローチで、さらなる均一な透明肌が叶うようになった。
小田 エイジングの根本に働きかけるから、肌が均一に明るくなるだけでなく、ハリがアップするなど肌の調子が底上げされる。ブライトニングへの熱意が下がった人にも、ぜひ使ってほしい。

「均一肌へのアプローチが新しすぎ。ブライトニング新時代がやって来た」
美容医療とブライトニングは共存関係に
小田 一方で美容医療もますます身近になって、シミ取りやくすみケアのハードルが下がりましたよね。
吉田 美容医療とブライトニングは共存の時代に。美容医療をやったあともアフターケアでブライトニングは必要だし、先にブライトニングケアをして、それでも気になるシミを美容医療で取るといった感じ。
近藤 抗炎症や鎮静はブライトニングの標準装備だから。美容医療のアフターケアにも適している。
小田 ブライトニングとUVの進化のおかげで、もともと自分が持っている透明感のポテンシャルはちゃんと生かされるように。私はこの4年、屋外でテニスを続けてますが、むしろシミは減っている。
吉田 ブライトニングのゴールに正解はなく、「自分の満足のいくところまで」。それが可能になって、いい時代が来たなと思う。

「美容医療と共存。両輪でシミ、くすみをなくしていくのがあたりまえに」
MAQUIA 5月号
撮影/李 有珍〈aosora〉 スタイリスト/山本瑶奈 取材・文/小田ユイコ 企画・構成/横山由佳(MAQUIA)
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