神崎 恵さんの「ご機嫌服」。気分の上がるコーディネートを着る日のメイクも公開！

記念すべき連載100回のテーマは、自分が心地よくいられる「ご機嫌服」。メイクやファッションのこだわりはもちろん、神崎さんのリラックスした表情も見逃さないで！

クローゼットの中に、「これを着るだけでなんだか気分が良くなる」服は何着ありますか？　袖を通すだけで、どんよりした気分も晴れてしまうような服。仕事の衣装も含めると、かなり多くの服が並んでいる私のクローゼットですが、実は「私の気分をもちあげてくれる服」はたった数着。ただ、この服の威力はかなりのもので、纏えば、徹夜明けのよどんだ顔も頭もクリアに、食べ過ぎてむくんだ体も目もスッキリと、ホルモンバランスで憂鬱さに乗っ取られそうな日も、ピカピカな気持ちをくれる頼もしさを持っています。
1着は、やわらかな白のワンピース。透け感のあるデコルテ部分からボディラインを程よく補正して見せる、ハリのある生地が組み合わさっていて、透明感と品、洗練感を究極のバランスで叶えてくれるもの。もう1着は、ドットのブラウス。てろんと肌に溶けるような生地と肩先をカツンと見せる落ち感は、骨格を整えて見せつつ、洒落た空気を出してくれる。黒ベースだから、肌の色も明るく見せてくれるのがまた優秀。
もうひとつ。ピカピカな気分を約束してくれるのが「デニム×ふわふわブラウス」の組み合わせ。これ、間違いないです。デニムという気楽さとふわふわの特別感のタッグ。洒落ていて、品もあり、華もあれば、体も肌も美しく見せてくれる。動きやすく心地いい、でもドレスを纏っているように美しい。これ、究極の「ご機嫌服」だと思うんです。
合わせる肌はソフトマットファンデを薄く塗り、第二の肌を整えて、上から艶クッションを重ねて生肌の質感に引き戻す。そこに「nude」色のチークを。肌と血色が混じりあったような、リアルの延長線にある色を丁寧に溶け込ませていくことで、顔も「なんだか心地いい」仕上がりに。チークブラシは肌に垂直に優しく当て、色を肌に吸い込ませる感覚で。じわりとにじむ、まるで自前の血色が出来上がる。とろんと溶けるミルキールージュは、たっぷりとオーバーラインで塗りあげて、華の引き上げ。髪は春の陽射しに透け、風に踊るような巻きを加える。
この組み合わせがあれば、絶対に可愛くなれることは実証済み。この安心感とかわいいへの効果効能。だからこその、究極の「ご機嫌服」なんです。

MAQUIA 5月号
モデル・メイク・文／神崎 恵　撮影／菊地泰久〈vale.〉　ヘア／赤羽麻希〈joemi by Un ami〉　スタイリスト／松島 茜〈io〉　構成・文／若菜遊子（MAQUIA）
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