存在感を高めたい日のヘアメイク。軽やかな白ファッション×艶肌が神崎流！

今月のテーマは、自分の存在感をアピールしたり、自信をプラスしたい日のあれこれを提案。軽やかで華やかな白いファッションに、完全無欠な艶肌を纏った神崎さんは必見です！

プライベートでも、仕事でも、特別な日には、白を着ると決めています。クリーンな中に、強さと優しさを持ち合わせる色。扱いを間違えると、着る人のいびつさを浮き立たせる厳しさもある色であり、攻略することができれば、その人の持つ個の美しさを存分に湧き立たせる色。それも息をのむほどに──。この難解な色を纏うと、背筋が伸び、心までしなやかに伸び立つ感覚がとても好きで、心ごとしゃんとしたい日、そんな心地よくもピリッとくるプレッシャーを自分に与えたい日には、必ずこの色を選ぶようになりました。
そしてもうひとつ、この色は、自分だけではなく、対面する人にも心地いい緊張感を与えてくれることも魅力です。真っ白なものを目にすると、清々しい気持ちになると同時に、丁寧に取り扱わなければ、丁寧に触れなければ、と感じるはず。その感覚を透明な空気感とともに伝染させることができる、この双方の力が、白が持つ最大の才能。自分でも自信が持てて、相手もそれを確信する準備が整っている……こんな色は他にはないなと思っています。
ただ、先にお話をしたように、白は扱い方が難しい。使いこなすにはコツが必要に。でも、それは覚えてしまえば一生使える技なので、ぜひここで覚えて欲しいと思うのです。それは、粗のない肌づくり。どれだけ抜け感が流行ろうと、薄いベースメイクが流行ろうと、白を着る日は非の打ちどころのない肌に仕上げること。素肌の気配すら塗りつぶすように、巧妙に作り込んでいく。ただ、プロではない手で作り込む肌は実はとても難しく、塗れば塗るほどに粗が目立ち、老けた肌印象になりかねない。そんな時にお勧めしたいのがBBとクッションファンデの重ね塗り。カバー力と潤いを併せ持つBBに、同じくカバー力と圧巻の艶仕上げを叶えるクッションを塗り重ねる。それでも浮き出たシミは、コンシーラーで塗りつぶす。以上！　簡単だけれど、唸らせるほど隙のない透明肌が仕上がるわけです。この肌さえあれば、白を攻略できたも同然。
透明感を潰さないよう、ベージュやベージュピンクのワントーンメイクで仕上げたら、ヘアも品よくクリーンに仕上げる。白の持つ特別な存在感を自分のものにできる組み立て方。ぜひ、自分のものにして欲しいと思うのです。

MAQUIA 4月号
モデル・メイク・文／神崎 恵　撮影／岡本 俊　ヘア／赤羽麻希〈joemi by Un ami〉　スタイリスト／松島 茜〈io〉　構成・文／若菜遊子（MAQUIA）
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