時代とともに変化する女性の眉。「MAQUIA」11月号から、眉の歴史や特徴など、話のネタになる眉トリビアを集めました。
教えてくれたのは……
嘉祥流観相学会代表理事
岡井浄幸さん
アナスタシアPR
髙山瑤子さん
アンファー 商品開発部
北川愛子さん
化粧心理学者
平松隆円さん
化粧文化研究家
山村博美さん
Q 平安時代の女性はどうしてマロ眉だったの?
A 表情を隠すためです(山村さん)
「平安時代マロ眉だったのは、比較的身分の高い女性。彼女たちは人前で感情を出すことをあまりよく思われなかったため、感情を隠すために眉を剃っていたという説が有力」
Q 歴史に名を残す美女たちの眉、共通点は?
A 上昇志向の上がり眉! (岡井さん)
「角のある眉、アーチ型の眉など、多少の差はありますが、全員上昇志向の高い上がり眉。国や時代が異なっても、眉がその人の性格や個性を表すというのは変わりません」
Q 眉で運勢が変わるって本当?
A 本当です(岡井さん)
「顔相学では、眉間は人との縁を司り、眉自体は人の一生を表します。きれいに整っているかどうか、眉の形次第で運気が大きく変わります」
Q 眉の本来の役割は汗止めだったって本当?
A 本当です(北川さん)
「眉毛はホコリや額から落ちる汗が目に入るのを防ぐほか、表情を作る大切なパーツなので、コミュニケーションツールのひとつでもあります」
Q 眉って犬にはないの?
A ありません(北川さん)
「人間以外のほ乳類動物は、だいたい顔が毛に覆われているため、眉毛はないと考えられています。ただし、目周りの筋肉に沿って動く毛が眉毛のように見えることがあります」
Q 眉毛には筋肉がないと聞いたことがあります
A 本当です(北川さん)
「眉毛以外の毛には、毛根部に立毛筋という筋肉が付いていますが、眉毛にはその立毛筋がなく、眉の周りの眉弓筋が動くことで眉毛の形に変化が出ます」
Q 眉もホームカラーリングして大丈夫ですか?
A 絶対ダメ!(髙山さん)
「日本では、法律的に認められている眉専用のカラーリング剤や脱色剤はありません。体用、顔用のカラー剤は目に入ると危険なので、絶対やめましょう」
Q 抜くと生えなくなるって本当?
A 生えにくくなる場合があります(髙山さん)
「必ずしも生えてこなくなるとは言い切れませんが、眉毛を無理矢理抜くことで毛母細胞がダメージを受けるので、過剰に続けていると、人によっては生えにくくなる場合もあるといわれています」
Q 眉もたるむ?
A はい。たるみます(髙山さん)
「老化とともに筋肉が垂れ下がることで、眉毛を支えている眉周りの筋肉もたるみます。『いつも通りに描いているのに、眉尻が下がってきた』という人は要注意!」
Q 年齢とともに濃くなったり薄くなることってある?
A ヘアサイクルが乱れると濃さにも変化が(北川さん)
「髪の毛や他の体毛と同じように、眉毛にもヘアサイクルがあります。年齢とともにそのサイクルが乱れることで、眉毛が成長しづらくなり、薄くなるという人もいます」
MAQUIA11月号
撮影/押尾健太郎(モデル) 天日恵美子(モデル) 那由太(物) ヘア&メイク/KUBOKI〈Three PEACE〉 レイナ 北原 果 スタイリスト/立石和代 モデル/中西麻里衣(マキアビューティズ) イラスト/Akiko K. Ruiz〈@akrdesignstudio〉 久保田ミホ 取材・文/風間裕美子 野崎千衣子 構成/山下弓子(MAQUIA)
【MAQUIA11月号☆好評発売中】