「MAQUIA」1月号から、多くの女性が抱える冷えトラブルの原因と改善策をお伝えします。冷えない体を作るために大切な食生活で冷え体質を改善しましょう。
スペシャリストが回答!
内科医 関 由佳さん
小西統合医療内科で予防医学に力を入れた診察を行う。野菜ソムリエ、味噌ソムリエの資格も所有。
改善テク
食生活
冷えない体を作るのは、毎日の食生活と栄養素を吸収できる腸内環境にあり
Q1 水分を摂りすぎると冷える?
A 一気に飲めば冷えるのは当然
「大量の水分を一度に摂ると余計な水が体を冷やすので、白湯やハーブティーなど温かいものを1日1.5ℓ程度、こまめに飲んで」(関さん、以下関)
Q2 即効性のある温め食材は?
A 朝一番のお味噌汁!
「温かい食事は即効性あり。おすすめは、血行促進に効果的なビタミンEたっぷりのアボカドをスライスして味噌汁に。濃厚で美味しいですよ」(関)
Q3 温めをサポートしてくれる成分は?
A 亜鉛や鉄、ビタミンE
「酵素の活性を促す亜鉛や鉄、血行を促進するビタミンEなどがおすすめ。サプリ=食材と考えて、安全性や添加物の確認を」(関)
(右)抗酸化ビタミンで冷え対策。プロティア ドクターズサプリ ビタミンA+C,E 60粒 ¥3000/プロティア・ジャパン
(左)認定工場で製造されるメディカルサプリ。ネオ-亜鉛 18g ¥2000/ネオメディック
Q4 白砂糖が体を冷やすって本当?
A 血糖値の急上昇が冷えにつながります
「白砂糖による血糖値の乱高下は、自律神経の乱れを呼び、冷えにつながります。使うなら、蜂蜜や羅漢果、メイプルシロップなどの粗製糖がおすすめ」(関)
Q5 食生活のポイントは?
A 腸内環境を整えるのが絶対条件!
「冷え対策には、腸内環境を改善して便秘をしないことが必須。味噌や納豆、甘酒などの発酵食品や、炎症を抑えるオメガ3が豊富なチアシードやくるみなどを積極的に」(関)
(右)サンフード オーガニック チアシード454g ¥4000/アリエルトレーディング
(左)植物性乳酸菌、オリゴ糖、食物繊維で美腸に。ベジキッチン すっきり甘酒 プレーン 150g ¥278/ビーバイ・イー
Q6 食生活で冷えは防げる?
A もちろん防げます
「代謝を上げるたんぱく質や鉄、亜鉛などのミネラル豊富な食材で冷え予防&改善に。甘いものや精製された炭水化物の摂りすぎは冷えを助長するので注意!」(関)
Q7 生野菜や果物は冷えるって本当ですか?
A 本当です。調理法や選び方に工夫を
「調理法は蒸す、煮るなどの加熱調理がベター。茹でる際は少量の水で短時間を心がけて。果糖は冷えに影響するので、スムージーなどは低GI食材を選ぶと◎」(関)
Q8 お酒を飲めば温まりますよね?
A 一時的なもの。結果的には冷えが悪化
「体内に発生したアセトアルデヒドが末梢血管を拡張して一時的に温まりますが、体表面から熱が逃げて結果的には冷えを悪化させるので飲みすぎには注意を」(関)
Q9 腸内環境が悪いとなぜ冷える?
A 栄養素の吸収、免疫に影響が
「腸は野菜作りの土と同じで、人間の体作りの土台。ストレスや偏った食生活で腸内環境が乱れると、代謝に必要な栄養素がうまく吸収できずに冷えるのです」(関)
Q10 スパイスは活用すべき?
A 料理に取り入れて!
「胡椒や生姜、シナモンや山椒といったスパイス類は、血管を拡張してめぐりを改善する働きを持つ成分が含まれているので、積極的に摂りたいアイテムです」(関)
Q11 漢方って効くの?
A 自己判断で選んでも意味なし
「成分によっては冷え解消が期待できますが、漢方は副作用もある『薬』なので専門医に相談を。やみくもに服用するよりも、生活習慣の見直しが先決です」(関)
MAQUIA1月号
撮影/当瀬真衣〈TRIVAL〉 ヘア&メイク/榛沢麻衣 スタイリスト/立石和代 モデル/加納奈々美 イラスト/藤井昌子 取材・文/風間裕美子 国分美由紀 構成/芹澤美希(MAQUIA)
【MAQUIA1月号☆好評発売中】