美と健康のカギを握るのが腸。腸の元気を保つことは、今や美意識の高い女子の間では常識。そんな腸について、「MAQUIA」12月号に掲載中の「美腸快腸100問100答」でさらに深〜く知って、体の内側からキレイになりましょう!教えてくれたのは・・・
新宿大腸クリニック院長
後藤利夫先生
大腸ガン撲滅を目標に、無麻酔・無痛大腸内視鏡検査を開発。4万件以上もの大腸内視鏡検査の実績を持つ。
管理栄養士
金丸絵里加先生
料理研究家。女子栄養大学講師。フードコーディネーター。おいしくて健康になれるレシピ提案で人気。
小林メディカルクリニック院長
小林暁子先生
医学博士。便秘外来、内科、皮膚科など全身の不調に対応。“健美腸”をテーマにさまざまな啓蒙活動も行う。
ゲシュタルト研究所代表
砂沢佚枝先生
「マザーアロマ」主宰。腸もみ健康法を研究し、その普及に取り組む。腸によい食事や生活習慣にも精通。
モデル
市川紗椰さん
本誌をはじめ多くの女性誌で活躍。美腸マニアでもあり、著書『毒だし「美腸」スムージー』(集英社)も人気。
Q.大腸の長さはどれくらい?
A.伸ばした状態で約1.5m
後藤先生「腸はアコーディオン状に縮んでいて、その状態で平均1m、伸ばした状態で平均1.5m程度です。長さには個人差があり、伸ばすと2m以上ある人もいます」。
Q.腸の役割って?
A.消化、吸収、排泄、解毒、免疫など
後藤先生「小腸は栄養素を消化・吸収し、大腸はその残りカスの水分を吸収して便を作って排泄。そのほか、病気から体を守る免疫や、解毒、ビタミン合成などの働きもあります」。
Q.善玉菌、悪玉菌って何?
A.人体に有益な働きをするのが善玉菌、有害な働きをするのが悪玉菌
後藤先生「腸には無数の腸内細菌が棲んでいて、病原菌をやっつけるなど人体に有益な働きをするのが善玉菌。腸内を腐敗させるなど有害な働きをするのが悪玉菌です」。
Q.悪玉菌が増えるとどんなトラブルが起こる?
A.便秘や下痢、免疫力の低下、肌荒れ…etc.
後藤先生「悪玉菌が増えると腸内が腐敗します。すると便秘や下痢が起きるほか、腸内の有害物質が全身に運ばれ、肌荒れや免疫力の低下、頭痛、肩こりとさまざまな不調が発生します」。
Q.便秘のとき腸はどうなっている?
A.動きが悪くなっていたり、動いていても伸びている状態
後藤先生「便秘のときは腸の収縮力が落ちて動きが悪くなっています。慢性化して腸が薄くなり伸びてしまっていることも。また、ストレス性の場合、腸が痙攣していることもあります」。
Q.便秘で肌が荒れる理由は?
A.腸内の有害物質が皮膚から排泄されるから
後藤先生「悪玉菌優勢になって腸内の腐敗が進むと、有害物質が発生し、それが血液にのって全身を巡り、皮膚から排泄されます。このときに皮膚がダメージを受け、肌が荒れるのです」。
Q.加齢とともに善玉菌が減るってホント?
A.ホント!
後藤先生「乳児の腸内は善玉菌の代表のビフィズス菌が大多数。でも加齢と共に減り、中高年以降には悪玉菌であるウェルシュ菌が増えます」。
善玉菌であるビフィズス菌は乳児期にピークとなり、その後ゆるやかに減り、成年期以降にはガクン
と減少。代わりに悪玉菌のウェルシュ菌がどんどん増加。
Q.悪玉菌が増えているサインとは?
A.臭い便やおなら、黒くてコロコロの便
後藤先生「悪玉菌が増えると、臭い便やおならが出たり、黒くて硬いコロコロの便が出ます。おなかが張ったり、腹痛が起きたり、肌が荒れたり、体臭や口臭が生じることも」。
Q.腸のポリープはなぜできるの?
A.悪玉菌が増えて腸粘膜がガスによって傷つくことが原因
後藤先生「大腸ポリープの原因は遺伝もあります。また、腸内に悪玉菌が増えて有害ガスが発生し、それが腸粘膜を傷つけることで炎症が起き、細胞が壊れることも原因に」。
Q.下痢はどうして起こるの?
A.腸が痙攣を起こすから
後藤先生「食べた物の水分が腸の吸収の範囲を超えると便の水分が増えて下痢に。またストレスで腸が痙攣すると便が早く通過して水分が十分に吸収されず下痢をします」。
MAQUIA12月号
撮影/天日恵美子(モデル) キムラミハル(料理)杉本 晴(物) ヘア&メイク/GEORGE スタイリスト/立石和代 モデル/吉田沙世 イラスト/齋藤よしこ 取材・文/和田美穂 構成・文/髙橋美智子(MAQUIA)
【MAQUIA12月号☆好評発売中】
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