「MAQUIA」11月号で連載中の『エミトーーク』では、今気になるブランドにマキア編集長が徹底取材。この秋、日本上陸を果たしたサンフランシスコ発の「タッチャ」の魅力に迫ります!
気になるブランド&美ネタに触れたい、語りたい!
マキア編集長が最新美容に直あたり取材
エミトーーク
第2回 TATCHA(タッチャ)
「肌とこころの和」を目指す
世界的人気のスキンケアブランドが上陸
9月28日に上陸を果たしたサンフランシスコ発のタッチャ。ブランドコンセプトや開発背景、日本への思いを、タッチャの根幹に携わるオノデラ 奈美さんにうかがいました。
![「肌とこころの和」を目指す世界的人気のスキンケアブランドが上陸【エミトーーク 第2回 TATCHA(タッチャ)】_1](https://img-maquia.hpplus.jp/o/common/large/image/98/981d043b-9bcb-47cd-b5dc-11559de93546-1200x1063.jpeg)
お話を伺ったのは
(右)TATCHA
ブランド&カルチャー エグゼクティブディレクター
オノデラ 奈美さん
タッチャのあぶらとり紙に出合ったことで2010年に入社。創業当初から、創立者と共に日本の美しい伝統をタッチャのストーリーに組み込み、製品開発に従事。現在はサンフランシスコに在住。
(左)マキア編集長
清田 恵美子
MORE編集部から広告部での営業職を経て、’14年からMAQUIAへ。フットワークの軽さがモットー。実際に試して感じて、直あたりレポートをお届け。
![「肌とこころの和」を目指す世界的人気のスキンケアブランドが上陸【エミトーーク 第2回 TATCHA(タッチャ)】_2](https://img-maquia.hpplus.jp/o/common/large/image/8e/8edceac3-bc4d-4be6-8139-fe74e3910923.jpeg)
日本の文化・習慣に、
サンフランシスコ感覚を
清田 和の要素をふんだんに取り入れたその佇まいから、逆輸入ブランドだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、タッチャはサンフランシスコ生まれ。どうしてこんなに日本的なのか教えてください。
オノデラ タッチャの始まりは、一冊のあぶらとり紙からなんです。心身共に疲れ切り、重度の皮膚炎に悩まされていた創業者のヴィッキー・ツァイ(以下、ヴィッキー)が、日本のあぶらとり紙に出合い、感銘を受け、これをアメリカで紹介しようとしたのがきっかけです。
清田 私たちにとってあぶらとり紙は特別なものではありませんが、アメリカでは珍しいものですか?
オノデラ アメリカでは当時ほとんど知られていませんでした。だからこそヴィッキーは、あぶらとり紙が自身が肌荒れしていた際に役立った話など、プロダクツにまつわる話を丁寧に伝えていきました。
清田 日本文化の1つとして?
オノデラ 時代もあるとは思いますが、世界は日本文化に強く惹かれていると感じます。日本は細やかな気遣いができる国。さらに、生け花など自然を生活に取り入れる習慣があり、そこには教えもあり、楽しみもある。そういう観点で見ると、日本って本当に素晴らしい国なんです。今はコロナ禍で元気がなくなりがちですが、この素晴らしさに誇りを持ってほしいと思います。
清田 とはいえ、日々の忙しさにかまけ、何もできていないかも……。
オノデラ 私たちは、タッチャが見た日本文化をお話ししたり、シェアしているのですが、フィードバックが大きいのは日本人。皆さん「私たちも忘れていた」とおっしゃいます。
清田 タッチャによって自分たちの文化のよさを改めて見つめ直すきっかけになりました。スキンケアはもともと発売する予定でしたか?
オノデラ ヴィッキーは、2008年の京都観光で心温まるおもてなしを受けたことで日本愛が芽生えたと言っています。このときに、椿油やぬか袋など、日本古来の素材に限りない可能性を感じ、日本の自然由来の素材を使ったスキンケアラインを日本で出会ったチームと共に作ることを決意したそう。私はちょうどそのころヴィッキーと出会い、一緒に仕事をするようになったのです。
清田 そうして誕生したのが、米、茶、海藻など、日本を代表するスーパーフードから生まれた美容成分を配合したスキンケアラインですね。
オノデラ 自分自身と向き合い、その時間を愛おしむことの大切さを日本から教わったヴィッキーは、タッチャのブランドフィロソフィーとして「HARMONY FROM SKIN TO SOUL(この肌と、こころに、美しい和を。)」を掲げ、「スキンケアとはセルフケア」であることを伝えたいと考えました。そこでタッチャは、スキンケアのステップをリチュアル(作法)として定義。心地よさにこだわりながら、サイエンスを融合させることで「シンプルでも最大限の効果」を目指しました。
![タッチャ オリジナル フェイシャル クレンジング ブラシ KASHOEN 華祥苑 1883 ¥15500/タッチャ ジャパン](https://img-maquia.hpplus.jp/o/common/large/image/dd/dd67436f-8617-4c74-b9ea-7bc406e9244f.jpeg)
茶道のお点前に着想を得たブラシで
洗顔料を泡立て
タッチャを象徴する洗顔。「お点前のように器で泡立てると、なめらかで優しい泡がたっぷり」。タッチャ オリジナル フェイシャル クレンジング ブラシ KASHOEN 華祥苑 1883 ¥15500/タッチャ ジャパン
毎日のセルフケアが
ヒーリングタイムに
清田 ひと足お先に使わせていただきましたが、タッチャでお手入れすると所作が丁寧になるし、何より肌と心の一体化を感じました。でもこの感覚って、日本人以外の海外の方に伝えていくのは難しいのでは?
オノデラ だからこそタッチャは、お客様とのコミュニケーションをとても大事にしています。電話をいただいたお客様の話には真摯に耳を傾け、感謝の気持ちをお伝えする。製品をお届けする際は、必ず手書きの手紙を添えてお送りする。こうしたことを通じて、お客様はより日本に伝わる相手を思いやる気持ちを受け取って下さるのです。
清田 1つ1つに心を込めているのが印象的。この気遣いがうれしいのは万国共通なんですね。タッチャ登場で、北米ではJ-BEAUTYがブームになっているそうですが。
オノデラ 洗顔を大切にしていることがアメリカでは斬新だと受け止められました。同時に、洗顔で自分の肌をピュアな状態にすること、さらにステップでケアを重ねることで素肌が美しくなり、それが自信につながる。そんな体験をする人が増えることで人気が高まっていきました。
清田 私もタッチャの世界にどんどんハマっていきそうです。
![タッチャの4つのスキンケア リチュアル](https://img-maquia.hpplus.jp/o/common/large/image/6e/6ea8d792-de76-44e3-8d84-127bf9828be7.jpeg)
タッチャの4つのスキンケア リチュアル
Step1
きよめる
タッチャ カメリア
クレンジング オイル
厳選された伊豆大島産椿油配合のクレンジングオイル。肌の潤いを守りながら汚れを浮かせてメイクオフ。同時にその日の疲労感やストレスまで流してしまうかのようなクリアな洗い上げ。150ml ¥5700/タッチャ ジャパン
Step2
みがく
タッチャ ライス ポリッシュ
「米ぬかで肌を洗浄する」という日本人の知恵に着想を得た弱酸性のパウダー洗顔料。食用の米粉を採用することで保湿をサポートしつつ、不要な汚れのみを洗い清める。肌タイプ別に全4種 60g 各¥7700/タッチャ ジャパン
Step3
うるおす
タッチャ エッセンス
米、茶、海藻などの自然由来成分×先進の発酵技術で完成した独自コンプレックス配合。そのなじみのよさに清田が惚れた。鹿威しをヒントに、1回ずつ適量が出てくるボトルが秀逸。150ml ¥13000/タッチャ ジャパン
Step4
あたえる
タッチャ シルク クリーム
真珠美容からインスピレーションを得て、独自成分に加えて国産アコヤ真珠由来エキス、シルク成分を配合。みずみずしい感触で肌のすみずみまで行き渡り、真珠のようなツヤ肌へと導く。50ml ¥15000/タッチャ ジャパン
![期間限定サロンでタッチ&トライも](https://img-maquia.hpplus.jp/o/common/large/image/a5/a5ef042c-5e09-4d85-a314-0745386e063d.jpeg)
タッチャ ジャパン 公式オンラインショップがオープン!
期間限定サロン&ポップアップストアでタッチ&トライも
▼タッチャ ジャパン 公式オンラインショップがオープン
https://www.tatcha.jp/
▼京都エクスペリエンス サロン(予約制)
営業時間: 11:00-17:00(火曜定休日)
9月28日より、京都の両足院の一角にてエクスペリエンス サロンが期間限定で開催中。予約はWEB(https://airrsv.net/tatchakyoto/calendar/)から。
(問い合わせ先:tachajpreservation@tatcha.com)
▼タッチャ 日本上陸記念 POP UP SHOP
11月24日(水)-12月7日(火)
ブランドの世界観や製品をご体験いただける期間限定のユニークなポップアップストアを伊勢丹新宿店にて開催。
▼三越伊勢丹化粧品オンラインストアmeecoでの取り扱いもスタート。(10月27日(水)より)
https://meeco.mistore.jp/contents/tatcha/index.html
![ここに惚れた!](https://img-maquia.hpplus.jp/o/common/large/image/b6/b6a090d9-2810-452f-b86e-00cdaf751370.jpeg)
アイデンティティを見直すきっかけに
何事にも心を込めて、感謝の気持ちを持って過ごしたいと思っていても、慌ただしい日常の中でおざなりにしがち。タッチャは、1つ1つきちんと意味を感じながらスキンケアすることで大切なことを思い出させてくれる気がします。肌と心が共に癒やされ、自分が変わっていくって素敵。
MAQUIA 11月号
撮影/土佐麻理子 取材・文/藤井優美〈dis-moi〉 構成/清田恵美子(MAQUIA)
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