エイジングとともに何だかだらしなくなる口もと。唇をふっくらと再生させたいなら、まずはホウレイ線をはじめとする、不必要な口もとの影を消すことが最優先。「MAQUIA」10月号掲載の“さり気なライン”メイクをマスターすれば、リップラインが自然と際立つはず。
ヘア&メイクアップアーティスト
高橋里帆さん
魅力を引き出す繊細なメイク術や、トレンドのほどよい取り入れ方に定評あり。モデルたちの支持も厚い。
【口もとのお悩み】
「唇がしぼんで、何だか老け顔に見えてしまう…」
高橋さん「肌と唇の境目が曖昧になったり、ホウレイ線の影が目立つことで、唇年齢が加算されたように感じてしまうもの。口まわりの不必要な影を消す+リップラインの修正で唇を際立たせて」。
A:ホウレイ線は深い部分だけハイライターで飛ばす
小鼻横から口角横付近にまでのびるホウレイ線の影。でも全部消してしまう必要はなし。とくに影が深くなっている部分のみハイライターで飛ばせば、自然と口もとにフレッシュ感が復活。
ホウレイ線の影をなぞるように小鼻横から約2cm、ライン状にハイライトを入れ明るくする。
薬指の腹でやさしくたたいてぼかし、ムラなく定着させる。短く隠せばヨレる心配もない。
汗や皮脂にもくずれにくい。絶妙なピンクでカバー。オーラクリエイトブラシ ブライトピンク ¥4500/エスト
B:口もとのあいまいさは下唇のコンシーラー仕込みが決め手
はっきりとしないリップラインを立て直す近道は、口角をクッキリと浮き上がらせること。そのためのコンシーラー使いは、リップメイクのアンカーではなく“スターター”として使うのが適任。目尻下1/3と目頭上1/3にきらめき感のあるシアーゴールドのシャドウを淡くのせる。
コンシーラーはブラシを使い、下唇の左右1/ 3部分に幅広にのせ、暗く沈んだ影を消し去る。
マリオネットラインにもコンシーラーを。筆に残ったものを口角下の縦ラインになじませる。
全8色の中から好みの3色をセットできる。フェイス デザイニング コンシーラー 各¥1600、コンシーラーコンパクト(チップ・ブラシ付き) ¥1800/SUQQU(9/4発売)
C:リップラインは上をオーバーぎみにして大人フェミニンに
上唇の薄さは老け感をもたらすマイナス要素。ここは少しオーバーぎみにラインをとることで、唇の形を修正。リップライナーは唇の色に合わせたものをチョイスしてよりナチュラルに。
上唇はリップライナーで少しオーバーぎみに描き、下唇は輪郭通りに縁取る。
上品な華やかさを放つ艶やかなピンクレッドカラー。リップスティック 213 ¥3000/ポール & ジョー ボーテ
ソフトなテクスチャーで自在にリップラインメイクを叶える。リップライナー 17¥2200/イヴ・サンローラン・ボーテ
Q.最近唇のしぼみ・シワが気になります。
A. 透明グロスをポイントのせして
高橋さん「リップメイクの最後にワンアイテム! 口紅の上から透明のグロスを下唇の真ん中、そして上唇の山の部分にのせると、グロスのツヤ感で唇がふっくらと立体的に見えます」。
Q.口角が下がっているせいかさみしく見えます……。
A. ライン2mmで口角上げを!
高橋さん「こんなときにはリップライナーがお役立ち。口角(上唇の両脇)に約2mmくらいのラインを上方向に足します。ラインを長く描き過ぎると不自然になるので注意して」。
Q.口もとを立て直すのに色選びって関係あるの?
A. 唇がヘコんで見える色があります。
高橋さん「トレンドのピンクリップとはいえ、どんな色でもOKというわけではありません。唇が沈まないよう、くすみがなく青みが少ない、カラーがおすすめ。上のような色は要注意!」。
MAQUIA10月号
撮影/菊地泰久〈vale.〉(モデル) 河野 望(物) ヘア&メイク/高橋里帆〈Three Peace〉 スタイリスト/金山礼子 モデル/三枝こころ 取材・文/靍田由香 構成/山下弓子(MAQUIA)
【MAQUIA10月号☆好評発売中】
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