神崎 恵さん 大人のちょい韓流メイク。ハン・ソヒをイメージしたツンデレ顔

韓流メイクウォッチャーでもある神崎 恵さんが、鋭い視点で韓流メイクの魅力と取り入れ方のコツを分析。今、神崎さんが惹かれる女性像を体現した韓流フェイスを、ポイントとなるコスメを使ってレッスン。

「日本のメイクとの違いって何だろう？」って、冬ソナ時代からあらゆる韓国ドラマのメイクウォッチングをしてきました。ずっと研究し続け、今や情報量は膨大です（笑）。そうして気づいた“今の韓流メイク”のいちばんの魅力がアンバランスさ。つい可愛いやカッコいいなど一辺倒なイメージでメイクを作りがちですが、韓流メイクは柔らかさの中に強さが感じられるなど、必ず相反する要素がさりげなく同居しているのが特徴。そしてどのメイクにも色気が必ずある！　その複雑な魅力を探ろうと、つい視線が奪われるんだと思うんです。一見、難しそうに聞こえるかもしれませんが、色やパーツの主張をミニマムに抑えて、色よりも質感を重視すれば、とても簡単。相反するエッセンスをポイントを絞って取り入れる韓流メイクなら、大人も楽しめるはず。ぜひトライしてみて。
――MEGUMI KANZAKI

“大人の韓流メイクはあえて色やパーツの主張が少なめ”
甘い中にも辛さがある、柔らかい中にも強さを感じるなど、相反する要素が複雑な魅力を引き出しあう韓流メイク。いろいろな要素を大人が品よく同居させる秘訣は、メッセージ性の強いものを入れ込み過ぎないこと。鮮やかな色は一点まで、パーツは際立たせ過ぎないなど、なるべく主張少なめがポイント！

“すべてのスタイルに色っぽさが隠れてる”
どんなメイクにも、必ず色気のエッセンスが。ボリューミィなリップやすっと切れ長な眼差し、そしてゆれてナンボな豊かな髪など、色っぽい方向に舵きりしていますよね。この色気が大人っぽさやカッコよさを引き出してくれるから、誰でも簡単にこなれ顔になれるんです。

“質感への鋭い感性がこなれた雰囲気へとつながる”
韓流メイクって、“ムチッとした肉感的なツヤ”だったり、“顔まわりの髪のボリューム感”だったり、シャープに見せたい時のリップの“潔いマット感”だったり。こうした“質感”のさじ加減がとても巧み。こなれた印象に仕上がるのは、色よりも質感を意識してメイクしているからなんですよね。

今のトレンド感を吹き込んだのが、温度低めなミュートメイク。ヤンチャ感と清楚さの同居が可愛いハン・ソヒがイメージソースなんです。ポイントは、スモーキーカラーで囲む深い眼差しと、キリッとした毛並みと眉山のあるりりしい眉、そして生意気そうなつんとした鼻先の3つで作り出した“ヤンチャ感”。これを大人っぽく洗練させるために、頬や唇などの他のパーツは淡いベージュで品よくまとめています。またアイブロウやチーク、リップの入れ方も柔らかさを意識して強さのトーンダウンを。この人が微笑んだらギャップにやられる……そんなツンデレ顔に仕上げてます（笑）。

MAQUIA 2月号
撮影／三瓶康友（モデル）　橋口恵佑（物）　モデル・メイク／神崎 恵　ヘア／工藤由佳〈Un ami omotesando〉　スタイリスト／石関靖子（モデル）　取材・文／中島 彩（MAQUIA）　構成／山下弓子（MAQUIA）
タートルニット ￥26400／ザ ショップ スローン 新静岡セノバ店（スローン）　ピアス ￥30800（モニス）、バングル ￥6330（エイチアッシュ）／フォーティーン ショールーム　パンツ／スタイリスト私物
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