近頃肌が冴えないのも、なんだかやる気が湧かないのも、知らず知らずに「脳疲労」に陥っているせいかも!? そこで、今こそ知っておきたい脳疲労の基礎知識と、脳疲労の解消方法を専門家が解説します。
脳疲労についてお話を伺ったのは…
脳神経外科医。クリニックの「もの忘れ外来」には全国から多くの人が来院。これまでに10万人以上の脳を診断。
精神科医。イェール大学で先端脳科学研究に携わり、米国でクリニックを開業。マインドフルネスを治療に取り入れる。
海外でスローライフを経験。フード、インナーケア、コスメなど世界のオーガニックアイテムに幅広い知識を持つ。
まずはあなたの「脳疲労度」をチェック
「脳ケア」とは、ニューノーマルの必須美容法!
「口に入れるものは吟味するのに、情報に関しては警戒心が薄く、SNSなどでダラダラと脳に送り続けてしまいがち。メタボ状態の脳は疲れて老けやすいのです」。さらに「脳が老ければ肌も衰える」と奥村先生。谷口さんも「コロナ禍のストレスで脳から幸せホルモンが出にくくなり、気持ちが落ちてしまう人も」とお疲れ脳の加速を指摘。「こんな時代こそ、脳を元気にする方法を覚えて欲しい。お疲れ脳をケアするとパフォーマンスが上がり、自分に自信が湧き、未来に希望が持てますよ」と久賀谷先生。まずは、自分の脳のお疲れ状態を下の項目でチェックして!
脳疲労しているあなたは、今すぐ始められる「脳疲労を元気にする脳ケアTips」をチェック!
「脳疲労」を元気にする脳ケアTips21選
おうちで、外で、すぐにできる「脳疲労」を解消するための脳ケアTIPSを専門家が解説します。
1. トイレとお風呂に携帯電話を持ち込まない
「お疲れ脳をてっとり早くケアする最良の方法は、情報を一時的に遮断し『ぼーっとする』こと。トイレやお風呂は絶好の脳疲労回復のチャンス。スマホを持ち込むのはやめて」(奥村先生)
2. 朝は携帯のアラーム機能ではなく目覚まし時計で起きる
「スマホで起きると、アラームを止めたついでにベッドの中でSNSをチェックし、朝から脳疲労モードに。目覚まし時計で脳に心地いい1日のスタートを」(久賀谷先生)
3. 指のフチをなぞりながら呼吸する
「ハンドクリームを塗ったついでに指のフチをなぞります。指先へと上がるときに吸い、下がるときに吐いて呼吸に集中。指の感覚にも集中でき、マインドフルネスに」(久賀谷先生)
優雅な香りで、より呼吸に集中。プレステージ ラ クレーム マン ド ローズ 50ml ¥8800/パルファン・クリスチャン・ディオール
4. ブラシが当たる感覚を意識しながら歯磨きをする
「考え事しながら、スマホやTVを見ながらの歯磨きを止めてみましょう。ブラシが歯と歯茎に当たる感覚に集中することで『モノタスク』化し、脳もリフレッシュ」(奥村先生)
歯と歯茎のすき間に気持ちよくピタリとフィットする、ピラミッド形の歯ブラシ。奇跡の歯ブラシ クリアブラウン ¥605/買えるAbemaTV社
5. 壁紙を好きな色に替えてみる
「ステイホームの今、インテリアを自分好みに替えることも脳疲労リリースに効果を発揮。面積が大きい壁紙を替えると効果大」(久賀谷先生)
6. 心地のよいテクスチャーのスキンケアに肌を委ねる
「肌と感覚に集中できるスキンケアは、最高のマインドフルネス。テクスチャーが心地よいものを使えば、より『今ここ』に集中。香りのいいコスメなら呼吸に集中できます」(久賀谷先生)
テクスチャーが3変化する洗顔料。カネボウ スクラビング マッド ウォッシュ 130g ¥2750/カネボウインターナショナルDiv.
7. サプリにあれこれ手を出さない
「脳疲労を回復させる栄養は、日々の食事から摂るのが基本。1日3食、決まった時間に、栄養バランスのとれた食事を、腹八分目で」(奥村先生)。サプリを摂るなら、原料がよく吟味された実績あるブランドのものを。
〈右〉脳を癒やす植物幹細胞のチンキ。エルビオリス ブレイン ジェモセット(オリーブ&ハンノキ) 50ml×2本 ¥12441/ビープル バイ コスメキッチン 〈左〉恋愛ホルモン物質を高濃度で含有するAFAブルーグリーンアルジー。E3Live AFA パウダー 50g ¥11880/E3Live Japan
8. スマホのインナーケア診断で今の状態をチェック
「『GO GREEN MEMBER'S』では、今のココロとカラダの状態を『インナーケア診断』できます。脳疲労の原因となっているウィークポイントを見つめ直して」(谷口さん)
「GO GREEN MEMBER'S」のアプリをダウンロードし登録。マイページ→マイカルテと進むと「インナーケア診断」が可能に。おすすめのセルフケアアイテムがわかり、即購入も。
9. 日記をつける
「1日の終わりに、その日の出来事や体調の変化を2~3行で簡単に記録。自分のコンディションを客観的に把握することが、お疲れ脳脱出のきっかけとなります」(奥村先生)
5年分の記録が1冊に。A6サイズ。ほぼ日5年手帳 ¥4180/ほぼ日(写真の2021-2025は完売。2022-2026版は、今年の9月に発売予定)
10. 香りで呼吸に意識を向ける
「雑念の堂々巡りを断ち切り、感覚にシフトするのに、自然なアロマの香りは絶好のツール。呼吸にも集中できるのでおすすめです」(久賀谷先生)
ヒノキやヒバの精油が香り、森林浴しているよう。スイッチング アロマルームミスト GREEN RAY 100ml ¥2750/アスレティア
11. 信号待ちのときに空を見上げてみる
「立ち止まったら下を見ずに、空を見上げてみましょう。『常にある空』の偉大さや雲の情景に癒やされ、ポジティブに」(久賀谷先生)
12. 足の裏の感覚に集中しながら通勤する
「靴を履いていても砂利の存在がわかるほど、足の裏の感覚は鋭敏。その感覚に意識を集中して歩いているだけでマインドフルネスに」(久賀谷先生)
13. 電車の中では好きな音楽を聴く
「好きな曲はその世界に浸れ、思考の堂々巡りを断ち切るのに効果的。気がかりやイライラで浅くなっていた呼吸も次第に普通に戻り、表情もリラックス」(久賀谷先生)
14. メイク直しをするときに鏡で自分の顔を見る
「鏡で自分の顔を見ると我に返り、とらわれていた思考から解き放たれます。メイク直しの必要がない在宅ワークの日も時折鏡を見ることをおすすめします」(久賀谷先生)
15. マスクをつけたとき・外したときの変化を感じる
「マスクを外したとき、外の空気に肌が触れる感覚をしっかり感じ取れば、脳疲労のリセットに」(久賀谷先生)。つけるときは心地よい香りのミストスプレーを使うのも◎。
マスクスプレーとしても使える、ハーブやスパイスの香りのミスト。アロマミスト アロマディグニティ 50ml ¥2420/エトヴォス
16. 手のひらに太陽をあてる
「日差しを浴びることは、幸せホルモン分泌のカギ。とはいえ美肌を守るためにはUVケアは必要ですから、1日に5分、手のひらを太陽に向けるだけでOKです」(奥村先生)
肌によい影響を与える赤色光は透過させる、ポジティブなUVケア。B.A ライトセレクター SPF50+/PA++++ 45g ¥12100/ポーラ
17. ブレイクタイムにCBD補給
「疲れたとき甘いものやスナック菓子に手を出すと脳疲労がますます悪化。CBDを補給できる、脳に優しいおやつを」(谷口さん)
1粒でCBDを10mg摂れる。おいしくてアタマすっきり。gron ブラックベリー CBD グミ 50mg ¥1814/ビープル バイ コスメキッチン
18. コーヒーも紅茶もまずは香りを楽しむ
「コーヒーや紅茶を飲むときは、まずは香りを楽しんで。鼻を通り抜けていく香りに意識を向けることで、脳が再起動。スムーズに気分転換できます」(久賀谷先生)
19. 好きな色のネイルで出かける
「お気に入りの色が指先にあれば、ことあるごとに眺め、マインドをリセットできます。ポジティブな色ならなおいいですね」(久賀谷先生)
アタマの切り替えに効く、みずみずしいレモンイエロー。コンスピキュアス ネイルカラー 34 ¥3850/アンプリチュード
20. 高いところに登ってみる
「考えすぎて疲れたときは、ビルの屋上など高いところに登ってみましょう。広々とした景色を眺めることで、フォーカスしすぎていた脳が解放されます」(奥村先生)
21. 目的地は一緒でもルートを変えてみる
「好奇心、冒険心を持つことは、最高のニューロビクス。いつもと違う道を通ってドキドキしたり、新しいお店を見つけてワクワクするだけで、脳にとって新鮮な刺激となります」(奥村先生)
あわせて知りたい! 「脳疲労」に関するキーワード
デフォルトモードネットワーク
「DMN(デフォルトモードネットワーク)は何もせずぼんやりしているときも働いている、いわば『雑念回路』。実は、脳の消費エネルギーの60~80%を占めています。この回路が過剰に活動してしまうと、お疲れ脳に。心配なことや、他人に対するネガティブな思いなどがアタマから離れず、ふとした瞬間にしなくてもいい反芻をしてしまう。これが脳にダメージを与えるのです」(久賀谷先生)
モノタスク
「人と話しながらスマホでメールするなど、複数のことを同時に行うマルチタスクは、脳をとても疲れさせ、もの忘れやうっかりミスを起こす原因に。現代生活では、知らず知らずのうちにマルチタスクになってしまうので、あえてひとつのことにグッと集中する、モノタスクを心掛けることが必要。ひとつひとつのパフォーマンスが上がり、アタマがパンクすることがなくなります」(奥村先生)
ニューロビクス
「お疲れ脳を回復させるには、具体的なアクションが必要で、ニューロビクスと呼ばれています。計算ドリルなどを行ういわゆる脳トレとは異なり、ぼんやりする時間をつくる、日記を書く、高いところに登るなど脳の機能そのものをアップする方法です」(奥村先生)
可塑性(かそせい)
「脳が自らを変化させる性質のこと。使い方、生活習慣で神経回路が変わり、脳の容積、密度にも変化が。究極に悪い方向へ変化した結果が依存症。お疲れ脳のケアを続けると良い方向に可塑性が働き、何歳になってもポジティブな脳でいられます」(久賀谷先生)
デジタルデトックス
「スマホがかたときも手放せず、情報が過多になっているのはもちろんのこと、5Gに切り替えた人は電磁波の影響が大きくなり、脳に疲労を与えている可能性が。スマホやPCなどのデジタルデバイスと、ある一定時間距離を置くデジタルデトックスが必要な時代です」(谷口さん)
マインドフルネス
「過去でも未来でもなく、『今、ここ』に集中するためのトレーニング法。DMNの過剰活動を抑えてお疲れ脳から脱出する、実践練習です。すぐにアタマがすっきりし、集中力、記憶力がアップ。感情を調整したり、客観的な判断ができるようになるので、仕事や人間関係もうまくいくようになります。習慣にすると、疲れにくい脳へと導き、また免疫力アップの可能性も」(久賀谷先生)
脳の栄養
「脳の60~65%は脂質。お疲れ脳の原因のひとつに、脳に必要な脂質、オメガ3の不足が挙げられます。EPA、DHAを含むイワシなどの青背の魚、亜麻仁油でオメガ3を摂って。焼肉や揚げ物の食べすぎで溜まるコレステロールは、脳の血管を汚す原因になるので気をつけて」(谷口さん)
CBDオイル
「私たちのカラダには、頑張りすぎを自動的に調整するシステムが。そのスイッチを入れるのがCBD(カンナビジオール)という成分で、特に脳が必要としています。CBDは不眠、イライラ、不安などのあらゆる不調に効果的で、コロナ禍で特に注目されています」(谷口さん)
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編集部
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