冷えきったぽっちゃりボディに不安定なメンタル、トラブル続きのお肌も、……美腸がその改善のカギを握っていた! 今回は「MAQUIA」9月号から、腸の美容効果を教えます。
腸が健康なら、心も体もトラブル知らず!
免疫を司り、自律神経を安定させ、代謝や美肌に欠かせないビタミンやホルモンを合成するなど、腸には美に直結する役割が。
マザーアロマ主宰・腸もみのプロ砂沢佚枝さんによると、「腸のぜん動運動が活発に行われると、副交感神経が優位になって腸管から幸せホルモンのセロトニンが分泌され、気持ちも前向きに。老廃物が排出されることでめぐりもよくなり、むくみや冷え、代謝低下も解消できます」とのこと。
美腸をつくるコツは、毎日のちょっとした心がけと腸もみ習慣。
「水分や食物繊維を積極的に摂る、きちんと眠るなどの生活習慣に加えて、腸もみで外側からもアプローチすればより効果的です!」
イライラ・不安防止
小腸は「腹脳」とも呼ばれ、食物だけでなく感情の消化も担う臓器。不安や焦りなど消化しきれない感情が溜まると異常な収縮反応を起こして病気の原因になることも。腸の動きが正常になると、副交感神経が優位になって小腸からヒーリング効果のある伝達物質「セロトニン」が分泌されるので、穏やかな気持ちに。
免疫力アップ
年齢とともにビフィズス菌は減少する
腸は、免疫細胞の70%が集まる最大の免疫器官! この免疫細胞を活性化して、腸内環境を整える働きを持っているのがビフィズス菌に代表される善玉菌。ただし、ビフィズス菌は年齢とともに減少してしまうため、美腸維持にはエサとなる食物繊維や乳酸菌などを積極的に摂る心がけを。
ダイエット・むくみ・冷え改善
腸もみで腸のぜん動運動が活発になると、腸管のむくみが取れて全身の血行がよくなり冷えが改善。代謝もアップしてやせやすい体に。老廃物を含んだ余分な水分が排出されることで、むくんでいた内臓組織が引き締まり、下垂した内臓も正しい位置に。圧迫されていた肋骨や骨盤が締まって全身の骨格矯正効果も!
抗炎症効果
近年の研究では、腸のぜん動運動が正常に行われると、痛みの原因物質・サイトカインを抑制することが判明。炎症が原因で起きる頭痛や肩こりなどの慢性的な痛みや、歯肉炎やアレルギーといったトラブル予防にもつながるので不調知らずに。紫外線によるダメージへの耐性も強くなるので美肌効果も期待できる。
デトックス効果
乳児と成人の腸内環境の違い
偏食や夜ふかし、極端なダイエットにハマりがちな24歳の腸は、一生でもっとも老けた状態……。アンモニアやインドール、フェノールといった物質が増え、むくみや頭痛、体臭、乾燥などの原因に。腸もみで毒素が排出されれば、悪玉菌による有害物質の発生も抑えられるので、全身の解毒力がアップ!
食生活からも改善するべし!
ぜん動運動をスムーズにしてデトックスを促進したり、腸内細菌を元気に育てるには、毎日の食生活が重要なポイントに。ルールはいたってシンプルなので今日から実践を!
菌を増やすには生で食べること
ビフィズス菌のエサとなる食物繊維や、さまざまな種類の菌を体内に取り込むためにも生で食べられるものは生で摂るのが理想的。
夜食を摂るなら消化のいいものを
寝ている間に腸がきちんと動けるよう、夜食には消化のいいスープや胃の粘膜を保護するヨーグルトなど負担が少ないものを選んで。
お肉を食べるなら野菜はその3倍!
偏った食生活は、腸内の菌の種類を減らしてしまうのでNG ! お肉を食べるときには、その3倍の野菜を食べるように心がけて。
老廃物を排出するには水分がマスト
水分が補給されないと、体は水分を溜め込もうとするので、1日1.5〜2ℓを目標に水分を摂りながら腸を動かしてデトックスを促進。
MAQUIA9月号
撮影/山田英博 ヘア&メイク/George(市川さん分) 榛沢麻衣(本多分) スタイリスト/森 由美江 モデル/市川紗椰 本多麻衣(マキアビューティズ) 取材・文/国分美由紀 構成/伊藤かおり(MAQUIA)
【MAQUIA9月号☆好評発売中】
≪関連リンクはこちら≫
★美肌も美ボディも美腸から! 【話題の腸もみを日課にしよう】≫≫