「MAQUIA」9月号では、真夏のデトックスを大特集。今回は、体のむくみにまつわる疑問や、お悩み解決法を専門家に伺いました。
ボディも腸も、心も断捨離してスッキリ
真夏のデトックス100問100答
汗をかくのに、冷房などで意外とむくむこの季節。体だけでなく、内臓やココロなどすべてをデトックスして、すっきり爽やかにリスタート!
私、太った?
体のむくみをデトックス
なぜむくむの? むくみって何? 基本のキや、あらゆる方向からの解決法を、余すことなく。
お話を伺ったのは
カガエ カンポウ ブティック
上之原静佳さん
日本橋髙島屋S.C.店でさまざまな悩みに漢方の視点から薬剤師としてアドバイスを行う。
医学博士
小林暁子先生
小林メディカルクリニック東京院長。便秘外来で15万人以上を治療するスペシャリスト。
Q 「むくみ」ってどういう状態?
A あるべきではない場所に水分が溜まった状態
「細胞や血管内にある水分が、それ以外の場所で過剰に溜まりすぎた状態」(小林先生)。「顔や上半身は胃腸が、下半身なら泌尿器などが弱ることでむくみが発生」(上之原さん)
舌のふちがギザギザしていたり歯型のような跡がある人、舌を出した時に舌の幅が口角より広い人はむくんでいるサイン。
Q 「むくみ」と「太る」は違う?
A 溜まるものが違います
「太る=体脂肪などが過剰に溜まった状態。ただ、水も重いので、むくみがあると朝晩で体重が2〜3kg変動する人も」(小林先生)
Q 夏のむくみの原因は?
A 体の冷えや湿度がむくみの原因に
「冷房や冷たい飲み物などで体が冷えるのはもちろん、湿度が高いと消化機能が弱ってむくみの原因になることも」(上之原さん)
Q 水を飲むだけでむくむ気がする…
A 摂らないのは逆効果!
「真夏に色の濃い尿が少量出る場合は水分が足りていない証拠。1日1.5 〜2リットルを目安にしっかり水分を摂ること」(小林先生)
Q むくみやすいのは体質?
A どちらかというと生活習慣です
「腎臓の機能差はあれど、運動量や食生活など日々の努力が分かれ目に。親がむくみ体質でも後天的に変えられます」(小林先生)
Q どこか内臓の病気なの?
A 病気ではなく機能が低下した状態
「寝不足やストレスなどによって全身の細胞機能が低下して、溜まった老廃物を処理しきれなくなっている状態です」(小林先生)
Q 女性はむくみやすいの?
A その傾向にあります
「男性と比べて筋肉量が少ないため体液を巡らせるポンプ作用が弱いうえ、生理前も女性ホルモンの影響でむくみます」(小林先生)
Q どんな症状があらわれる?
A 肌トラブルや冷え、だるさ!
「ニキビなど肌トラブルや便秘・下痢が顕著に」(小林先生)。「足が重だるくなったり、夏バテ、冷えなどが出ます」(上之原さん)
Q 市販薬で改善できる?
A 根本解決にはなりません
「利尿作用のある市販薬は、薬の刺激で腎臓などに負担を与えすぎる可能性が。根本原因を解決しないかぎり、水はどんどん湧いてきます」(小林先生)
Q 内臓もむくんだりするの?
A もちろん、むくみます
「顔や下半身といった見えるパーツがむくんでいるということは、すでに内臓もむくんでいる状態だと考えられます」(小林先生)
MAQUIA9月号
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/広瀬あつこ スタイリスト/梅林裕美 モデル/伊藤ニーナ イラスト/黒猫まな子 取材・文/高見沢里子 国分美由紀 構成/木下理恵(MAQUIA) 撮影協力/アワビーズ UTUWA
【MAQUIA9月号☆好評発売中】