今月の連載は、冬ファッションの主役となるアウターをフィーチャー。神崎さんがかなりの頻度で愛用している、「テディベア風コート」のあれこれについて、レクチャーします。
神崎 恵の恋させる瞬間 美容劇場
きゅん♡を誘う女になる
Scene 冬のボリュームアウターを着る日
コートの存在感に負けないドラマティックなピンクメイク
ここ数年で分かったことがある。それは、「冬のアウターはもこもこが勝ち」という結論。寒さが増してくると、今年はどんなアウターにしようかと心が浮き立つもの。さまざまなデザインや素材感。存在感的にはワンピースやドレス並みの濃さがあるけれど、服の上に着る(色々な服に合わなきゃならない)ということや、着る頻度が高い(毎日着るかも)こともあって、結構悩むアイテムでもあると思う。私自身、そんな悩みと「それでも一番体も顔もキレイに見えるものを」という願いを込めながら、毎年さまざまなアウターを試し、購入し続けてきた。
自宅のクローゼットにはアウター用のスペースがあり、柄ものからキャメル、白、黒、グレーといったベーシックカラーはもちろん、赤、ブルー、パープルといった色ものも含めて、丈やデザインも多様なものが並んでいる。友人がそれを眺めるたびに、「これだけあったら冬も楽しいよね」と嬉しいことを言ってくれる。
が、しかし。ここ数年で分かってしまったことがある。結果、一番着るのは……いや、もっと言ってしまえば、毎冬ほとんど「ある1着」で過ごしているという事実。アウターが数十着もあるのに、着るのはほぼ1着、着心地や見え方を含め、素直に着たいと手が伸びるのは、今回のテーマでもある「ボリュームアウター」。このボリューム感、着膨れするどころか、コートの中にすっぽりと体が入り、ボディラインを拾わない、逆にボリュームがありすぎて体が華奢見えするという嬉しい結果に。足まですっぽりおおうから、ボトムの形や丈も関係なければ、靴とのバランスも悩みなし。
さらに、顔は小さく見えるし、もこもこの素材感が肌や表情をやわらかく、存在感までも小動物かぬいぐるみかのような愛らしさに。これを体験してしまうと、もうこれがあればいいのではと思ってしまうほど。ただ、ほっこりと落ち着くだけの存在にならないよう、メイクはドラマティックな女っぽさを足したいところ。肌を透明に透けさせながらも、ぽっと血色を滲ませて可愛さと華を出す青みピンク推し。冷たい冬の空気の中、そばにいたい温かくてかわいい存在感が完成。
チークはふんわりやわらかく
リップは濃い色で引き締めて
肌の透明感を高める青みピンクのリップとチークを投入。頬にはふんわりとした血色をプラスし、唇にはマット質感の口紅でスペシャル感のある表情を引き出して。
a クリアな発色で肌にとけ込むようになじみ、自然な血色感を演出。エレガンス カランドゥ フェイス RD301 ¥6050(セット価格)/エレガンス コスメティックス b シルキーマット質感の青みピンクが、唇と表情をドレスアップさせる。ルージュ ジェ ラグジュリアス ヴェルヴェット 520 ¥4180、同 ケース フレンチ シェヴロン ¥4730(限定品)/ゲラン
コートを邪魔しないアップヘアが最適
ボリュームアウターにダウンヘアだと重すぎるので、ここは潔くお団子ヘアに。タイトなまとめ髪というより、コートの印象とリンクさせるように、ふわふわのカールヘアをひとまとめにするイメージ。
コートとのメリハリが重要
もこもこふわふわコートに合わせるインナーは、コントラストがつくものを選びたい。白のシンプルなニットワンピなら、色も質感もアウターと差が出て、お互いの印象を高めてくれる。
MAQUIA 2月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/魵澤和之〈まきうらオフィス〉 ヘア/shuco〈3rd〉 スタイリスト/松島 茜〈io〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
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