ヘルシーフードとして、世界的に注目が集まっているのが"和食"。見た目は地味だけれど、美肌をつくる効果も絶大! 「MAQUIA」4月号から、そんな和食のビューティパワーをご紹介。

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日本の伝統食こそ最強のビューティフード
大豆・海藻・乾物・発酵食品…
J美肌をつくる"地味メシ"のすすめ


日本の地味メシには美をつくる秘密がいっぱい!

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海藻
食物繊維やミネラルが多く、美腸・美肌に◎
海藻を食べるのは日本ならではの食文化。海藻をうまく分解できる腸内細菌をもっているのも日本人特有だとされている。美腸にいい食物繊維や、美肌に必要なミネラルも豊富。


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タンパク質源であり血液サラサラ効果のある油も
海に囲まれた日本は魚の種類が多く、古くから魚がタンパク質源の中心。魚には血液をサラサラにしたり、脳の働きを助けるEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸が豊富。


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煮物
水を使った調理が特徴の和食。煮物はその代表
水を使った調理が中心の和食の定番が煮物。煮るとかさが減るので野菜をたくさんとれるのが魅力。だしの旨味によって塩分を抑えられるうえ、肌にいいアミノ酸も豊富。


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味噌汁
発酵食品なので腸によく、イソフラボンもとれる
発酵食品の味噌も日本特有の食品。味噌には女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンが多く含まれる。味噌汁なら水分とともに野菜などの具をたっぷりとることができる。


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漬物
野菜の栄養とともに腸内環境を整える乳酸菌もとれる
発酵食品の漬物も、ごはんとともに発達した日本の食文化を担う食品。ぬか漬けには乳酸菌が多く、腸内環境を整えるのに効果的。ビタミンなど野菜の栄養がとれるのも魅力。


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ごはん
ごはんが軸になっていることで多くのおかずをとる食文化が発展
ごはんを軸に多彩なおかずをとるのも和食の特徴。特に玄米や雑穀などには食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富。糖質は多いが、抜くと栄養不足になるので適量とるのが◎。


食材の種類が豊かで
多くの栄養をとれる〝和食〟

日本が世界的な長寿国である大きな理由が、〝和食〟にあると言われている。まずは、そんな和食の特徴を都築毅先生に伺った。

「和食の大きな特徴が、食材の多様性です。日本では、米を中心に、野菜、豆類、魚介類、海藻、鶏肉など多くの種類の食材が使用されますが、これは西洋より2〜3割は多いと言われています。たとえば欧米では捨ててしまう海藻を食べるのも日本ならでは。そのため和食は、さまざまな食材からビタミンやミネラル、食物繊維など、多くの栄養素がとれます。また、もうひとつの特徴が、ゆでる、蒸す、煮るといった水を使う調理が中心であることです。加熱によって鮮やかな色は失われて見た目は地味になりますが、鰹節や昆布などの旨味たっぷりのだしを使ったり、しょうゆや味噌、酒、酢などの発酵調味料を用いて味付けをするため、塩分のとりすぎが抑えられ、腸内環境も整うので、健康にも美肌にもつながるのです。さらにこのような伝統的な和食に、肉や乳製品、卵を多くとるようになった、1970年代頃の日本の食事が、和食と欧米食のいいとこどりをしていて、最も栄養バランスがいいとされています。このような食事を目指すと、美肌と健康につながるので、ぜひ習慣に」(都築毅先生)


お話を伺ったのは…

東北大学大学院准教授 都築 毅先生
東北大学大学院農学研究科 生物産業創成科学専攻 食品機能健康科学講座 食品化学分野所属。農学博士。日本食の健康効果を研究。

料理研究家 荒木典子さん
調理師学校や出版社を経て料理研究家に。料理教室主宰。著書は『まいにちの和食』(KADOKAWA)。今回の地味メシレシピを提案。



MAQUIA 4月号

撮影/豊田朋子  スタイリスト/洲脇佑美  料理/荒木典子  取材・文/和田美穂  企画/髙橋美智子(MAQUIA)


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