「MAQUIA」3月号の『神崎 恵の恋させる瞬間美容劇場』では、IKEAデートの楽しみ方を妄想レクチャー。心地いい生活を盛り上げるヘアメイク&ファッションで、ふたりの生活を意識させて。
神崎 恵
Megumi Kanzaki
mnuit主宰。美容家としての活動の他、累計120万部を超える著書の執筆をはじめ、雑誌の撮影やトークショー、セミナーなどで全国を飛び回っている。2019年は待望の新刊の発売のほか、ファッションブランドとのコラボなど、こだわりの神崎アイテムが続々と登場する予定。
IKEAデート
日常の延長にあるような
脱力系リラックスメイク
ペットショップで子犬を抱っこしたら、買わずにはいられなくなるように、「ちょっとだけ」のつもりが、思いもよらない大きな決断に変わるときがある。恋愛においても、ちょっとした気持ちを「その気にさせる」アクションが必要になるときがある。
例えば、「付き合い始めてからいい年月が経つのに、次のステージに進めない」とか。「お互い忙しくて会う時間が確保できないけれど、実はもっと一緒にいたい」とか。「結婚や同棲に対して煮え切らない彼、のんびりな彼を自然にその気にさせたい」とか。ここでキーになるのが、体験と妄想。そうなったときの居心地を体験させ、その楽しさやときめきを妄想させる。「もし一緒に生活したら......」のいい部分だけ疑似体験させる。彼の家でも自分の家でもその体験はうっすらできるけれど、いちばんは生活感が夢という彩りでつまっている郊外の大型家具店。ダイニングテーブルやソファ、ベッドやキッチン。THE生活な家具たちは、目にするだけで、新しい生活へのときめきを感じさせるし、座ったり触れたりという実体験は、そのままダイレクトに妄想につながっていく。そんな新生活という甘い夢を共に感じ、相手と分かち合う。隣にいるだけで自然と、「もしこのこと一緒にこのソファに座って映画をみたら......」、「朝起きてこのキッチンからいいにおいがしたら......」と想像し、夢見る瞬間が増えるはず。ふたりで「これ素敵!」とか「これ気持ちいいね」とか、“もしものふたりの生活”を頭のなかで共有しながらその空気にひたる。店を見終わるころには、なんとなく『一緒に住む』気持ちになっていたりする。こんなにも自然に気軽に、生活のほとんどを妄想できる場所はそうそうない。
そんな疑似体験の場へは、心地いい生活を盛り上げるヘアメイクとファッションで、彼の気持ちを誘導することも大切。売り場の景色がそのまま家での景色と重なるよう、ゆるっとリラックス感のある触れ心地のいい服に、素顔感の残る軽やかな顔。そして、終始笑顔でいることができたら、「毎日こんな可愛い笑顔がそばにいてくれたらどんなに幸せか......」を、相手はきっと妄想してくれるはず。
一緒にいて心地いい存在を
さりげなくアピール
ふたりの生活を意識させるうえで気をつけたいのは「結婚したい!」、「一緒に住みたい!」を強調しないこと。そういうことは感じさせず、ただ「心地いい生活」を想像させるよう動く。「こんな素敵なキッチンで一緒にお料理したら楽しいね」とか、「このベッドで1日中ごろごろしてたいね」とか。それくらい。あとはひたすら可愛く笑顔で過ごす。男性が「家ではずっとやわらかく笑っていてほしい」という願いを、ここでまず叶えてあげること。
ヘアメイクのテーマも心地よさに尽きる。肌もポイントメイクもつくりすぎず、キッチンやベッドと並んでも違和感のない軽やかさがいい。髪もゆるっとまとめてリラックス感を感じさせる。よりオフ感を漂わせて彼の意識を穏やかにするために、メガネという選択も効果的。裏テーマは「初々しい嫁」、その妄想を自分自身も楽しんで。
ロケしたのはココ!
IKEA 港北
神崎さんファミリーもこちらの店舗で、買い物はもちろんグルメも楽しむそう。
●神奈川県横浜市都筑区折本町201-1
☎0570(01)3900
神崎流・美人レシピ
MAQUIA3月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/菊地泰久〈vale.〉 ヘア/赤羽麻希〈joemi by Un ami〉 スタイリスト/松島 茜〈io〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
【MAQUIA3月号☆好評発売中】
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