新時代のボディメイクを始めよう!「MAQUIA」11月号では、カリスマトレーナーの佐藤義人さんが、筋肉をしつけて体質改善を目指すストレッチ法を教えます。
筋肉をしつけて体質改善!
カリスマトレーナー佐藤義人式
不調を「しつける」神ストレッチ
今必要なのは痩せるための「ダイエット」ではなく、自分を整え、健やかに生きる「メンテナンス」になるストレッチ。新時代のボディメイク、始めよう。
アスレチックトレーナー
佐藤義人さん
『SATO.SPORTS』院長。2015年、ラグビーワールドカップ日本代表チームをトレーナーとして支え「神の手」と呼ばれるように。
動かなくなっている筋肉を動かすには
「しつけ」が必要!
デスクワークやリモートでPC使用が多い働く女性は、背中を使えていないことが。仕事や家事・育児なども背中を丸めて体の前側で行うものが多いので、まずは「正しい動き」をしつけて学習させること! 使われず硬くなった筋肉のままでエクササイズをしても、効果はなかなか現れません。1回に1分でも、最初は1日に1〜2時間おきにやれば、体が覚えてくれますよ。
現代人のウィークポイントは
「多裂筋(たれつきん)」と
「足指の伸筋群(しんきんぐん)」
最初にしつけるべきは、背骨に沿って走っている「多裂筋」です。ピンと美しい背筋を作る要の筋肉ですが、姿勢の悪い人はこれを正しく動かせていません。そしてもう一つが、足の甲からすねにつながる伸筋群。ここが使えれば地面を踏みしめることができ、すらり美姿勢に。
伸ばすだけじゃない!
「正しく縮める」
美しい姿勢と聞くと「背筋を伸ばす」と考える人がほとんどですが、実は逆。猫背の方は背中の筋肉がゆるんでいるので、正しいやり方で縮めるしつけが必要。背骨を支える筋肉を縮めて目覚めさせ、「猫背のほうがラク」という脳と体の錯覚を正せば、伸びやかなボディが育ちます。
基本のストレッチ
1「壁ペタ伸ばし」
伸びて固まった多裂筋を刺激しつつ、縮んでいる体の前側の筋肉も伸ばせる一石二鳥な佐藤式ストレッチ。
壁に胸をつけて立ち、両手を真上に伸ばす。足は肩幅に開き、つま先は壁につける。辛い場合は壁から少し離れて行うとやりやすい。
手のひらと胸を壁につけたまま、息を吐きつつ腰を下に落とす。5秒かけて腰を落とし、息を吸いながら元の姿勢へ。10回が目安。
手を開いてもOK
背中が硬い人は、両手をYの字に開くとやりやすい。自分のできる範囲で行えばOK。
・ひざは外に開かず、まっすぐ前に向けること
・呼吸しつつ「ゆっくり」5秒かけて行う
・「ももと床が平行」まで腰を落とすイメージ
・最初は動かなくて当たり前。まずは続ける!
基本のストレッチ
2「足指グーッと伸ばし」
足指の動きが悪いと、かかと重心になってバランスが崩れがち。この伸筋群をしつければ、「立つ」「歩く」がぐんと美しく!
(右)クッションかたたんだタオルを置き、その上に片足のつま先を立てるように置く。足指を付け根から丸めて曲げ、甲からすねを伸ばす。
(左)ひざを伸ばしながら、丸めた足指を床に軽く押し込んで10秒キープ。3回繰り返し、逆足も同様に行う。痛みのない範囲で行うこと。
・足首が小指側に倒れてしまわないよう注意!
・足首からすねまで、まっすぐ伸びるように
・最初は足指の曲がりが悪くても続けるべし
・きつい場合は椅子に座って行ってもOK
MAQUIA 11月号
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/榛沢麻衣 スタイリスト/立石和代 モデル/大塚まゆか イラスト/シママスミ 取材・文/高見沢里子 構成/木下理恵(MAQUIA)