「眉の描き方から洋服の着こなしまで、藤原さんから学んだことは数限りなくあります！」と、石井さん。話すほどに意見がシンクロし、初対面とは思えぬ盛り上がりを見せたスペシャルトークをお届けします。
石井美保さんが、憧れの藤原美智子さんと念願の初対面！
しなやかに、生き生きと。自分軸で「私らしく」年齢を重ねるために
ビューティ･ライフスタイルデザイナーとして活動中。5月23日に新著『何歳からでも輝ける秘訣』（主婦の友社）を発売。
合言葉は「それが何か？」
自分を主役に人生を生きる
石井さん 実は、私が美容の仕事を志すきっかけとなったのが藤原さんなんです。藤原さんがまつ毛エクステをされた記事を見た翌日に予約を入れ、その後すぐにスクールに通ってサロンをオープンしました。
藤原さん そうなんですね。それにしても行動力が素晴らしい！
石井さん 当時メイクアップアーティストと呼ばれる方は他にもいたけれど、藤原さんは美意識が際立っていて作り出すメイクはもちろん、ご自身でもそれを体現されていた。だからこそ、生き方や語る言葉全てに影響力が生まれるんだと思います。
藤原さん 昔からメイクや美容はライフスタイルの中のひとつだと思っていて。だから、生き方についてお話しする機会は多かったかも。
石井さん 美しくあり続けるモチベーションを伺ってもいいですか？
藤原さん 「これをしたらどうなる？」という探究心と、すぐに行動するフットワークの軽さかしら。石井さんがまつエクサロンを即座に始めたのと一緒（笑）。私は42歳でストレッチ、61歳でバレエを始め、硬かった体が次第に柔らかくなった。変えようと思えば、人はいくつになっても変えられると実感してるの。
石井さん 励みになります！ 今まで運動というものを避けてきた私も、最近肩を痛めたことで意識が変わってきて。ずっと顔や肌にフォーカスしてきましたが、今後は体にも向き合おうと思っています。
藤原さん 石井さんの年齢なら伸び代しかないものね。でもね、なんでも時間はかかるもの。今は“手早く簡単”がもてはやされるけれど、メイクだって練習しなければ上達しないでしょ？ 顔も体が強張っているとそれがたるみとして表れる。だから顔だけでなく体から見直すのは大切なことだし、石井さんが変化の過程を発信すると説得力があると思う。
石井さん 私自身もフェーズの変化を感じていて、ターニングポイントを迎えている気が。今の私に求められているのは美容やメイクの情報ですが、これから先も輝いて生きていくには興味の幅をさらに広げ、人生そのものを豊かにすることを発信していきたい。“年齢を感じさせない存在”でいることよりも、体やマインドの変化にもしなやかに寄り添う、生き生きとした人に憧れます。
藤原さん 生き方が人の顔を作るから、どう生きるかは大切よね。私は三年前に事務所を畳んで、今はすごく自由。今も美容やライフスタイルの発信は続けているけれど、それはひとつの提案であって答えはひとつではないことはお伝えしておきたいの。指針は自分自身。そうでないと、何も選べなくなっちゃうもの。
石井さん 誰の人生を歩いているのかわからなくなっちゃいますよね。
藤原さん いつだって、自分を軸にして考えないとね。それには、まず自分が何を好きかを知ること。難しければ、嫌いなものを外して消去法で探してもいい。でも、ボーッと見ていては判断がつかないので、意識して物事を見ることが大切！
石井さん 周りの意見に振り回されてしまう人が多いですよね。経験が少ない若い頃は、自分で選べなくても仕方ないけれど、大人になっても判断を人に委ねるのは考えもの。
藤原さん そういう人はずっと他人軸で生きているのかも。でも好き嫌いを見極めて自らの輪郭が決まってくると、自信がついて人のことが気にならなくなるの。もし誰かに否定されても大丈夫。「それが何か？」と軽やかにかわして。“自分”を生きられるようになるはず。
「いつだって自分を主役に。自らの輪郭が決まってくれば他人のことは気にならなくなるはず」
── MICHIKO
「“年齢を感じさせない存在”ではなく訪れる変化に寄り添いながら輝き続ける人でいたい」
── MIHO
MAQUIA 6月号
撮影／中村和孝 ヘア＆メイク／永田紫織〈Nous Inc.〉（藤原さん分） ヘア／大野朋香〈AIR〉（石井さん分） スタイリスト／今村仁美（石井さん分） 取材・文／真島絵麻里 構成／火箱奈央（MAQUIA）
（石井さん）ブラウス￥46200／フィルム（ソブ） ピアス￥8800／Jouete 右手リング￥67100／エテ ビジュー 左手リング￥78100／エテ その他／スタイリスト私物 （藤原さん）すべて／ご本人私物
※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。
公開日：
MAQUIA2025年5月22日発売号
集英社の美容雑誌「MAQUIA(マキア)」を無料で試し読みできます。マキア7月号の大特集は正直レビュー＆レコメン大会。通常版の表紙は杉咲花さんです。
