「眉の描き方から洋服の着こなしまで、藤原さんから学んだことは数限りなくあります!」と、石井さん。話すほどに意見がシンクロし、初対面とは思えぬ盛り上がりを見せたスペシャルトークをお届けします。

石井美保さんが、憧れの藤原美智子さんと念願の初対面!
しなやかに、生き生きと。自分軸で「私らしく」年齢を重ねるために

ビューティ・ライフスタイルデザイナーとして活動中。5月23日に新著『何歳からでも輝ける秘訣』(主婦の友社)を発売。
美学のあるお二人から学びたい!
素敵な大人になるためのQ&A
美の知識はもとより、自分らしさを貫く生き方が支持されているお二人に、いくつになっても輝きを失わずにいるための秘訣を伺いました。
Q.美しさをずっとアップデートし続けられる秘訣は?
「新しいコスメを買えば、勝手に新しくなっていくものよ」
── MICHIKO
「人と比較しない。比べていいのは過去の自分だけ」
── MIHO
藤原さん 街を歩けば、ファッションもコスメも新しいものしか売っていないじゃない? 新しいものを買えば、勝手に新しくなるもの。「これ可愛い!」と心が動いたコスメを塗ったら、それだけでアップデートされると思います。
石井さん 私の場合は、愛用品が廃番になって変わらざるを得なくなることも(笑)。私が皆さんに伝えたいのは、“人と比較するのはやめよう”ということ。それをしている限り、満たされることはないから。比べるなら過去の自分。「今日の肌は昨日よりいい感じ」くらいの成長を積み重ねていくことで、一年後には意外とアップデートされているはず。
藤原さん その通り。私たち、マインドはかなりアスリート寄りよね(笑)。

Q.20代、30代から意識して始めておいたほうがいいことは?
「体を硬めないこと」
── MICHIKO
「アイケアと、“ちょっとで戻す”を習慣にする」
── MIHO
石井さん よくお話ししているのが、アイケアの必要性。若い方の場合はこってりしたアイクリームより、コスメデコルテやリバイタルのような軽い質感で保湿してくれるタイプがおすすめ。今はアイメイクが濃くなっているからこそ、早めの小ジワ対策をしてほしいですね。
藤原さん 私はやっぱり体のことかな。体の状態は顔に表れるから、その人の美しさに直結していると思うの。と言っても、ボディラインの話ではなくて。目指すべきは歪みのない、しなやかな体。チューブやフォームローラーでほぐしてあげると体も気持ちも楽になりますよ。
石井さん 体でいうと、私は昔から体重増量は2キロ以内に戻すようにしているんです。若いうちはすぐに戻せるから、“ちょっとで戻す”習慣をつけておくと、年齢を重ねた時の体型に差がつく気がします。
藤原さん 私も一緒! 2キロ以上増えるとなかなか戻らないし、「もういいかなぁ」と諦めちゃうもの!

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Q.“これだけはやらなきゃよかった……”と後悔していることは?
「失敗は創意工夫の素。人生に失敗なんかなくて、それを失敗と呼ぶかどうかなの」
── MICHIKO
「安易にアートメイクに手を出したこと」
── MIHO
藤原さん 若い時って、たくさん失敗をすると思うけれど、その経験で得た気づきが今の自分を形成したのだと思うと人生に失敗なんてない。大事なのは自分がその事態をどう捉えるか。であれば、どんな経験も失敗にはならない。そう思っています。
石井さん 私自身が後悔しているのは、20代の頃に入れた眉のアートメイク。今は進化しているけれど、昔のものは変色して消すのも難しいんですよ。最近はコンシーラー的なアートメイクもありますが、薄い色素はレーザーで除去できないし、肌管理のレーザーも当てられなくなる。流行りに乗って安易に手を出さないほうがいいと伝えたいです。
藤原さん 若い頃って、そこまで先のことは考えないものね。
石井さん 挑戦は大事だけれど、取り返しのつかないものには慎重に!

Q.年齢を重ねて顔に険が出てきた……。大人が多幸感のある顔になるには?
「肌をやさしく撫でること。リップライナーを仕込むこと」
── MICHIKO
「淡いパステルピンクのチーク」
── MIHO
藤原さん 朝と夜のスキンケアの時に、やさしく肌を撫でてみて。ふわっと血色が良くなって「あれ、なんかいいかも♡」という感覚が得られるはず。
石井さん 私にとっての多幸感はチークですね。光が当たるとふわ〜っとハッピー感が出る、スナイデルのパールが入ったピンクチークをやや広めにのせるのが最近のお気に入りです。
藤原さん 加齢で唇がしぼむと幸が薄く見えるから、リップライナーで立体感を足すのもおすすめよ。下唇の影になる部分にリップラインを描くと、ふっくら柔らかそうな口元に仕上がります。ハートパーセントの06は、明るめの影色でベース使いにピッタリ!

Aローズベージュのくすみ感で旬な口元に。ドットオンムードリップペンシル 06 ¥1400/Heart Percent 公式ショップ Qoo10店 Bオーロラのように艶めく、ペールピンクの繊細チーク。ユーフォリック グロウ ブラッシュ 01 ¥3300/スナイデル ビューティ
Q.美容を楽しむマインドにスイッチを入れてくれるものは?
「90年代のスーパーモデルの写真」
── MICHIKO
「大好きなマンガ『ハッピー·マニア』」
── MIHO
藤原さん 昔になっちゃうけれど、90年代のスーパーモデルの写真を見るとやる気が出てくるんですよね。当時のメイクはもう古いんだけど、メイクもファッションも最大限に楽しんでいた時代のものは、今見てもやっぱりパワーがある。特に、知性を感じる美しさの持ち主であるクリスティ・ターリントンが好きでした。
石井さん 彼女は今もすごく綺麗ですよね。私の場合は、マンガの『ハッピー・マニア』かな。著者の安野モヨコさんが美容好きだから、話の中に当時流行っていたコスメが登場することも結構あって。主人公の友達であるフクちゃんが朝の忙しい中でメイクをするのですが、マスカラの塗り方がすごく丁寧なんですよ。そういった女子のワチャワチャした時間の楽しさが描かれていて、今でもよく読み返しています。

左からクリスティ・ターリントン、ナオミ・キャンベル、ケイト・モス。モデル黄金期を支えた存在感に注目。
©Getty Images

恋の暴走列車・シゲタカヨコの幸せ探しを描く。 安野モヨコ著『ハッピー・マニア 新装版』 全8巻セット ¥6336/祥伝社
MAQUIA 6月号
撮影/中村和孝 ヘア&メイク/永田紫織〈Nous Inc.〉(藤原さん分) ヘア/大野朋香〈AIR〉(石井さん分) スタイリスト/今村仁美(石井さん分) 取材・文/真島絵麻里 構成/火箱奈央(MAQUIA)
(石井さん)ブラウス¥46200/フィルム(ソブ) ピアス¥8800/Jouete 右手リング¥67100/エテ ビジュー 左手リング¥78100/エテ その他/スタイリスト私物 (藤原さん)すべて/ご本人私物
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