美容成分からコスメを選びたくなったら始めどき。おなじみの成分から話題の新成分まで、正しい知識を#美容成分辞典でディープに楽しく学んでいきましょう。ここでは、「アスタキサンチン」の特徴や働きについてコンパクトに解説。


医師が回答するMAQUIA公式ブロガー・美容ライターなど美容に関心の高い方からのさらに踏み込んだQ&Aも掲載しているので、美容成分について、もう一歩深く知りたい方にお勧めです。

≫食べてもキレイになれる! 赤い色素のスーパーパワー「アスタキサンチン」

知っていますか? 「アスタキサンチン」の美容パワー

ヘマトコッカス藻やオキアミなどを原料とする油溶性カロテノイド色素で、それらをエサとするマダイの体表やサケの筋肉などにも存在します。1938年に発見され、「自然界最強の抗酸化成分」として注目されてきました。中でも毒性が強いといわれる一重項酸素を消去する能力に優れ、βカロテンの約40倍、ビタミンEの約550倍もの抗酸化力を有するとの報告もあるほど。そのため、アンチエイジングや肌荒れ予防の化粧品に配合されることがあります。

アスタキサンチンが含まれている食品を表現したイラスト

「アスタキサンチン」配合のスキンケアコスメ│肌に与える嬉しい効果とは?

アスタキサンチンは紫外線によって発生する一重項酸素を消去する働きのほか、生体内で発生する脂質過酸化反応の抑制にも優れており、ヒトの皮膚試験でのシワ改善効果も報告されています


またメラニン生成抑制作用や色素沈着抑制作用のデータもあるため、シミやソバカスが気になる人にもおすすめです(いずれも医薬部外品としては現在のところ未承認)。


また、内服した場合にシワが抑制される、表皮からの水分蒸散が抑制されるといったデータが出ています。さらに、接種により眼精疲労が軽減される、糖尿病が原因で生じる腎機能低下を抑制するといった報告があり、化粧品だけでなく医療分野でも注目される成分のひとつとなっています。


アレルギー反応は? 「アスタキサンチン」配合の化粧品に関する疑問

「アスタキサンチン」は安全性も高いことで知られており、また、オキアミから抽出したものを甲殻類アレルギーを有している人が経口摂取もしくは塗布しても、アレルギーが起きる可能性はほぼないとみなされています。


赤い色素なので、化粧品に配合する場合はその色も計算して配合する必要があります。

≫美容成分Q&A 

医師が回答! 美容成分「アスタキサンチンのここが知りたい 」

美容に関心の高い方から募った「アスタキサンチン」についての疑問を、医師・友利新先生に伺いました。

友利 新先生

内科・皮膚科医

友利 新先生

医師(内科・皮膚科)、日本内科学会会員、日本糖尿病学会会員、日本皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員。東京女子医科大学卒。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。「体で一番大きな臓器である肌を健やかに保つことは、健康を保つことにつながる」をポリシーに、見た目だけでなく心のQOL(生活の質)を上げていく丁寧な診察で人気に。現在都内クリニック勤務のかたわら、美容と健康のための正しい情報を発信する啓蒙活動を、マキアを始めとした雑誌やWEB媒体、テレビなどで多く手がける。2004年第36回準ミス日本。YouTubeやInstagramでの発信も好評。著書多数。最新刊は、YouTubeで紹介したトピックスを中心に美容知識と最新情報を盛り込んだ『女医が教えるキレイのとっておき 読む 友利新チャンネル』(飛鳥新社)。 

Q.白髪が予防できると聞いたことがあるのですが、本当でしょうか?(Sayakaさん)

A.「もともと髪は白いもので、色素細胞がメラニンを送り込むので黒や茶色になるんです。ところが、老化などの影響で色素細胞がメラニンを送らなくなるのが、白髪の原因です。酸化ストレスがその一因という説もありますが、まだメカニズムが解明できていないので断言はできません。酸化が白髪を産む主な原因であれば、抗酸化物質であるアスタキサンチンを使うのはよいかと思います(友利先生)

【通販で購入ができる】編集部がお勧めする「アスタキサンチン」の入っているスキンケア&コスメ


「成分の美容的な特徴や働きについての説明は、是非実際のコスメ選びに役立てていただきたい!」という編集部の想いから、ここでは、特に編集部がお勧めする「アスタキサンチン」成分を含むスキンケア&コスメをピックアップしました。
気になるコスメの画像をクリックして、是非試してみて。

取材・文/高見沢里子 イラスト/きくちりえ 構成/有住美慧

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最終更新日:

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