2022年の美容トレンドを総ざらい！ エディター平＆森山が語り尽くす【MAQUIA年間ベストコスメ2022】

今年度から新設された、マキアの年間ベストコスメをエディターの平と森山が総括します。さまざまな美容トレンドを斬りまくる“タモリ”コンビの小気味良いトークをお楽しみあれ！

森山（以下モリ）　2022年の後半は本当に美容クリームが豊作！　私はベタつきが苦手なのでたまに使うくらいで、“蓋だよね？”と思っていたけれど、感動するアイテム揃い。
平（以下タ）　22年のクリームたちはメーカーさんの本気を感じたわ。特に年間ベスコス1位のコスデコ（A）。1万円台でこのスペック？と衝撃。2〜3万円台のクリームと変わらない機能があると思えたもの。
モリ　ライター同士で何が好きだった？って話をすると、コスデコのクリームはみんなから挙がってきますよ！　私的にはオバジ（B）もすごかった。パンとしたハリ感が翌朝すぐにわかるんですよね。クリームって“蓋”だけでなく、手応えや効果も感じられるんだと気付かせてもらいました。
タ　他にも、エピステームのクリームも素晴らしかった。クリームってそもそも油溶性の成分をギュッと凝縮できる、便利なテクスチャー。そんな事実を改めて実感したのも2022年ならでは。
モリ　本当にそう思います。翌朝の肌が全然違いますよね、クリームを使うと。忙しいと美容液でケアを終わらせちゃう日もあったんですけど、これからはクリームを使おう！って思いましたもん。
タ　しかもコスデコもオバジも1万円台ってところがさらに優秀。森山ちゃんや私みたいに今までクリームが苦手だった人に「すごいでしょ！　使おうよ！」って、メッセージをもらった気分よ。

タ　最近「角層」を見直していて。肌の最表面を美しくすることで、見た目印象が変わることを再認識させてくれた、ドゥ・ラ・メール（A）のピールケアがランクインしたのはみんなわかってるーって思ったわ。
モリ　角層ケアをすると、わかりやすくシワがなくなるとかじゃないんですが、自分だけがわかる「なんとなくいい！」って感覚になりますよね。ケアのモチベにも繋がるし、大事だと思っていたんです。
タ　新エリクシール（B）にも角層の重層化を防ぐテクノロジーが搭載されているから、本当にこれからの美容トレンドを引っ張っていく分野になる予感。
モリ　高価格帯だけでなく、中価格帯のアイテムにもその技術が入っているところも注目ですよね。
タ　中価格帯どころじゃないわよ。「コスパが良いと実感できたコスメ部門」1位のMitea ORGANICにも、角質ケアリキッドが。全人類に注目してほしい！

モリ　私の22年FDベストは、なんといってもKANEBOのライブリースキン ウェア（B）。
タ　私にも推してきたよね。
モリ　はい（笑）、いろんな人に薦めました！　過去イチといっても過言ではないほど、手にした瞬間、雷に打たれたような感動が。クッション性、伸びやかさ、溶け込みながらもピタッと密着するテクスチャーなどすべてが大好き。
タ　開発の方も自信作と言われていたけど、本当に納得よね。
モリ　これでメイクした時、日中にふと鏡を見るたびに「肌キレイだなぁ」って、自分のテンションも上がりましたもん！
タ　FDの粉体が進化してるんですね。白浮きしないのはもちろんだけど、他ブランドも自然に立体感を出してくれたり、FDのテクノロジーの進化はすごかった！
モリ　中でも、クリームFDって重くて厚づきなイメージがあったんですが、22年はそれが払拭されました。たとえば“クレポ”（A）とか「クリームFDがむしろ好き♡」と思わせてくれるものが多くて嬉しかったです。Amplitudeの、ワンプッシュでノーストレスなパッケージも感動でした。
タ　クリームFDは肌をキレイに見せるだけでなく、スキンケア成分もたくさん配合できるから“肌をキレイにしていく”こともできるのも素晴らしい部分よね。

モリ　昨今のジェンダーレスコスメって、取り立ててそれを謳っているわけではなく、自然発生的にみんなが好き！ってなったものが多い気がしていて。ラ ロッシュ ポゼ（B）のUVも、ジェンダーレスという括りではなく、気がついたらみんなが使うようになってるなぁって。
タ　アスレティアのシャン＆トリも、みんなが好きだと思える泡立ちや香り、感触だったよね。
モリ　最近のメンズは美容意識が高い人も多いから、“ラロポ”は肌をキレイに見せたいし日焼け予防もしたい、という人に受け入れられたのかも。
ボーダーレスといえば、敏感肌用コスメもそんな傾向になっていると思いません？　ディセンシア（A）は肌が敏感な時だけでなく、いつ使ってもOKなコンセプトだし。実際、使い心地もいい。
タ　理想の角層に整えていくコンセプトだから、使い続けるほどに肌が安定してくるよね。それによって、敏感肌の予防にもなりそう。毎日使えるし、肌がゆらいだときはそのまま使っててもOKなところも“みんな”が嬉しいコスメ。
モリ　“みんな”がキーワードかも。いろんな意味で、コスメの垣根がなくなってきていますね！

タ　森山ちゃんは知ってると思うけど、私せっかちなのね（笑）。コスメの効果も待てない方なんだけど、そんな私が感動したのがランコムのトリプルセラム（A）。
モリ　これ私も大好きです！　
タ　三位一体の美容液の即効性！　すぐに「なんか違う」と思える感覚。これ2022年の1月発売なのよ？　なのに年間ベスコス2位に入るなんて。みんなが感動し、センセーショナルだと思った証しなんじゃないかな。
モリ　3つのエイジングケア美容液が1本になったと考えると、実はコスパがいいとも感じました。そして下半期のテクノロジーといえばビオパフォーマンス（B）ですよね。もはや美容医療じゃん！って驚きましたもん。
タ　ヒアルロン酸分子を操っちゃうってすごいよね。夜の美容液で小さくして浸透させて、朝の美容液で元の大きさに戻すと、わかりやすくハリを感じるの。しかも代謝が早いヒアルロン酸を、使い続けるほどに産生しやすい肌状態にしてくれるんですって。
モリ　各メーカーのスキンケアの技術はどこまでいくんでしょう！？　今後も楽しみ！

モリ　年間ベスコスにリップで唯一ランクインしたNARS。この前、某百貨店のコスメ売り場をチェックしたら、この色（101）が完売になっていたので、この結果にも納得。
タ　マットの質感がちょうどよかったのかもね。乾燥しにくいし、肌になじむブラウン系も使いやすい。
モリ　絶妙にオシャレで可愛い。NARSさん、お上手です（笑）。

タ　22年のブライトニングはナイアシンアミド祭りだったね。
モリ　確かに。同じ成分でもいろんな処方や効かせ方に違いがあり、それをチェックするのも面白かったです！
タ　最新ニュースを見ていると、成分や処方にも新しいものが続々登場してきそうな予感。23年はブライトニングの進化にまずは期待したいところ！　早く使ってみたーい。

MAQUIA2月号
撮影／Kevin Chan　イラスト／green K　取材・文／小田ユイコ　松井美千代　構成／吉田百合（MAQUIA）

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