顔の下部分のたるみやゆるみが気になる人に向けて新しいトレーニング方法をご紹介。マスクをしながらでも即できる“ミューイング”に今すぐトライ!
油断しているうちに。だるだる、ゆる〜ん顔
下半顔美人のキメ手は舌だった
人の目を意識しない日が続くと、口元やあごにもたるみが......。そこで注目したいのが舌のトレーニング“ミューイング”。いつでもこっそりと手軽にできるのに効果抜群と話題です!
歯科博士
浅川幸子先生
日本橋矯正歯科院長。舌トレによる歯科矯正も。近著は『しあわせ歯ならびのつくり方』(時事通信社)。
パーソナルフェイストレーナー
木村祐介先生
運動力学や機能解剖学を基とした独自のメソッドで「美顔ワークアウト」を中心に施術。関連著書もあり。
Q. ミューイングとは?
A. トレーニングで舌を正しい位置に戻すこと
太っていないのに二重あごが気になる、加齢とともに口元が下がってきた......。実はその原因、舌にある可能性が大!「舌は筋肉のかたまりで、舌骨を引き上げています。しかし、筋力が低下すると舌骨とともに顔周りの筋肉も下がり、たるみなどの原因に。また、うまく口を閉じたり、ものを飲み込んだりできなくなるので健康面にも影響します」(浅川先生)
そこで取り入れたいのがミューイング。「舌をトレーニングして本来あるべき位置に戻すだけで、1週間くらいで顔に変化が出ます。マスクをしながらでもできるのでぜひ習慣づけを」(木村先生)
ミューイングの効果・メリット
ほうれい線や口元のたるみも解消
「舌を鍛えることで、その周辺の筋肉も影響を受け、結果的に顔の引き締めにつながります」(浅川先生)
舌のポジショニングで二重あごを改善
「ミューイングで最初に効果が表れるのはあご。たるみがなくなり、横顔が美しくなります」(木村先生)
幼少期なら骨格にも影響が
「小学生までなら舌の位置を正すだけで歯並びも変わります。実際に治療に取り入れています」(浅川先生)
モデルのクリス-ウェブ 佳子さんも実践中!
スタートして1年ミューイングが習慣に
「年齢とともに気になり始めていたあごのもたつき。ミューイングを始めてから、撮影で横顔のラインをよくほめられるように!」。料理をする時ももちろんミューイング。「今では無意識にするクセがついています」(クリス-ウェブ 佳子さん)
ミューイングが必要なのはこんな人
あてはまるものがあれば要注意!
舌の位置が正しくないと下記のようなことが起こりやすい。チェックが多ければ多いほど、ミューイングの必要性あり。
・舌苔がついている
・舌に縦じわがある
・舌が平たい
・歯並びが悪い
・口呼吸になりがち
・錠剤やカプセルが飲みにくい
・「さ行」と「た行」の発音が苦手
・猫背
・唇が乾燥したり荒れやすい
正しいミューイングのやり方
<基本> 舌の根元から上あごに押し当てる
上あごにぴったりくっつくように収まっているのが舌の正しい位置。ミューイングではそれを意識的に行い、舌の根元から上あごに押し当てて。
<NG> 舌先を歯に当てない
舌先を歯に当てると歯が押し出され、口がうまく閉じられなくなり口呼吸などの原因に。
<NG> 舌は根元から持ち上げ
舌先だけを持ち上げても効果なし。舌の根元に近いところを意識することがポイント。
基本は「う」の字を意識
ミューイングする時は「う」を発声するようにして口の中の空間を縦長に。「い」にすると、くいしばって横の筋肉が発達するので注意。
筋力アップのトレーニングには、ミューイングしたまま下あごを左右にスイング
動かしにくいほうに舌を寄せてミューイングすると、歪みなど左右差の解消にも。
食べる時は?
NG
筋力が足りないと迎え舌に
舌や口の筋力が弱いと舌が食べ物を迎えにいく食べ方に。下品にも見えるのですぐ直して。
OK
歯に当てないよう舌を下げる
舌は下げた状態で食べ物を入れ、噛んだ後、飲み込む時にミューイングを意識すること。
ドリンクを飲む時は?
NG
舌が下がらないよう意識
舌を下げた状態で飲むとうまく飲み込めなかったり、むせる原因にもなるので注意を。
OK
ミューイング状態のまま
舌先が歯に触れないようにし、ミューイングした状態で飲む。ストローを使う時も同じ。
MAQUIA 11月号
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/森野友香子〈Perle management〉 モデル/クリス-ウェブ 佳子 イラスト/きくちりえ〈Softdesign LLP〉 取材・文/中木 純〈デジタルライツ〉 構成/火箱奈央(MAQUIA) トレーニング監修/木村祐介
最終更新日: