その独特なビジュアルと、1度使えばわかる肌効果から、圧倒的な人気を誇るヤーマンの「メディリフト」シリーズ。「MAQUIA」4月号では、そんな人気アイテムの誕生のきっかけから、ヒットに至るストーリーを伺いました。
マキア編集長
伊藤かおり
non-no、MORE編集部を経て’08年からマキアへ。入社以来人物インタビューを中心に取材してきた経験を活かし、美容=人生を誌面づくりのモットーに。
ブランド戦略本部 マーケティンググループ 主任
吉田 誠さん
2012年に入社。製品の効果効能、安全性を評価するエビデンス部門を5年間。その後マーケティング部門に着任し「メディリフト」シリーズを担当。
目指したのは、究極のウェアラブル美顔器
伊藤 マキアの2019年下半期ベストコスメビューティギア部門にて「メディリフト アイ」の受賞おめでとうございます。「メディリフト」に続き大人気ですね。まだまだこの快進撃は続きそう！
吉田 ありがとうございます。とはいえ、「メディリフト」を開発した当初はここまで人気になるとは思っていませんでした。2018年に初めて「メディリフト」をお披露目したメディア発表会のときもサブアイテムだったくらいですから。それがみなさんにご興味を持っていただき、発売するや大きな話題になりまして。その後は品切れが続き、お客さまにはご迷惑をおかけしてしまいました。
伊藤 見た目のインパクトもさることながら、顔の“下半分”に着目したのがキャッチーでしたよね。たるみやほうれい線などエイジングサインが集中し、悩みがつきない部位ですから。
吉田 そもそもヤーマンは美顔器の知見をたくさん持っており、多くの美顔器を発売しております。しかし、お客さまにインタビューをすると「使い方が難しい」「動かし方がわからない」というお声をいただくことがありまして。簡単に使うにはどうしたらいいのだろう、と社内で検討を重ねた結果、“顔に装着したまま使えるのが究極”ということに。そこで、市場にはなかったハンズフリー美顔器を開発するに至りました。
伊藤 顔に装着するなら全顔でもよかったのではないでしょうか？
吉田 もちろんその意見もありました。しかし、エイジング悩みは顔の下半分に集中していますし、ここを集中的にケアするには、ベルトで下から上に引き上げるというアクションをつけたほうがより効率的ということに。当然、社内から「本当につけてもらえるのか？」という議論は起こりましたが（苦笑）。
伊藤 それが見事に大ヒット！ 確かに「メディリフト」を装着している姿はちょっと驚きますよね（笑）。あえて可愛さを狙わず、ユニセックスでも使えそうな黒にしたのもよかったのでは？効きそうなイメージがありますよね。
吉田 カラーに関して調査をしたところ、黒がダントツ人気でした。
伊藤 「メディリフト」が表情筋にアプローチするメカニズムは、EMS（電気による筋刺激）でしたよね。
吉田 我々が注目したのが2つの筋肉。1つは、頬を直接的に引き上げる「大小頬骨筋」で、これは“鍛える”べき筋肉。もう1つは、頬や口もとの表情筋を深部から支えている「咬筋」。こちらは日々のストレスや食べ物の咀嚼で酷使しがちなため“休ませる”べき筋肉です。この2つの筋肉それぞれに独自の波形を持ったEMSがアプローチすることで、効率的に肌のもたつきをケアします。
エステ級の効果をもたらしながら簡単操作、という究極を目指して開発がスタート。2年かけて、2018年に誕生しました。
ヤーマン メディリフト
¥25000
顔の下半分を集中ケアするEMS美顔器。顔に装着し、EMSレベルを決めたら後はハンズフリー。1回10分間で肌を引き上げる。
「メディリフト」のヒットをきっかけにシリーズ化
伊藤 実際ケアをすると咬筋のストレッチで頬が軽くなります。続いて登場したのが目もと用。「メディリフト アイ」は当初から構想をしていたのですか？
吉田 いいえ。2018年に「メディリフト」を発表したときは世の中にウェアラブル美顔器はなく、これがみなさんに受け入れられるかどうかわかりませんでした。ですから、「メディリフト」が好調に推移したのをきっかけに、新しいものを作ろうと開発を始めました。
伊藤 眼輪筋と側頭筋にアプローチし、“目ヂカラ筋™をケアする”のは、まさに目を酷使している現代人にぴったり！
吉田 眼科の先生からも「よく作りましたね」というお言葉をいただきました。
伊藤 どんな点を工夫されましたか？
吉田 「メディリフト」よりゴムを薄くしたり、EMSの波形など、効果を出しながらも目もとに負担がかからないようにするのにとても苦心しました。
伊藤 でもその甲斐がありましたよね。そしていよいよ......？
吉田 第3弾が今年の初夏に登場します！
伊藤 今度は一体どんな製品なんでしょう......期待高まります！
A 2種類のEMSで眼輪筋と側頭筋をリフト&ストレッチ。温めるヒーター、マイクロカレント搭載。メディリフト アイ ¥28000、B メディリフト アイと一緒に使用がおすすめ。メディリフト アイセラム 20g ¥5000、C 貼るだけでヒアルロン酸注入。メディリフト 3Dマイクロフィラー 4セット ¥7600／ヤーマン
これもオススメ
（右）肌のハリ・弾力、毛穴悩みに。メディリフト スキンタイトニングマスク（5枚入り）¥4000、（左）年齢肌にアプローチする美容成分をマイクロカプセル化。メディリフトゲル 50g ¥3800／ヤーマン
今後、どんな美顔器を作ってみたいですか？
「『メディリフト』の登場により、これまで美容機器を手に取ったことがなかったような方にもご興味を持っていただけました。今後は、それでもまだ“面倒くさい”と思われている方々にもご興味を持っていただけるような“究極の”美顔器を開発していきたいと思っております。身近なところで言えば、私の母（!?）なのですが、母でも使えるものを開発したいです」
MAQUIA 4月号
撮影／土佐麻里子 取材・文／藤井優美〈dis-moi〉
※本記事掲載商品の価格は、本体価格（税抜き）で表示しております。掲載価格には消費税は含まれておりませんので、ご注意ください。
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最終更新日：
MAQUIA2024年12月20日発売号
集英社の美容雑誌「MAQUIA(マキア)」を無料で試し読みできます。マキア2月号の大特集は「ベストBUY&ベストFACEはこれだ！」。通常版の表紙は齋藤飛鳥さんです。
