映画『高台家の人々』で共演し、恋人役を演じる綾瀬はるかさんと斎藤 工さんが「MAQUIA」7月号に登場! 映画のストーリーにちなんで、「妄想」をテーマに語ってくださいました。
T a k u m i S a i t o h
1981年8月22日生まれ、東京都出身。2001年に俳優デビュー後、数々の映画やドラマに出演。自らも制作に携わる。今年は未発表含め出演公開作が十作品以上。
H a r u k a A y a s e
1985年3月24日生まれ、広島県出身。映画「いしぶみ」7月下旬公開予定。NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」第2シーズンは2017年1月より放送予定(全9回)。
「高台家の人々」
妄想が趣味の内気なOL木絵(綾瀬)と名家高台家の長男でエリート、けれど人の心を読めるテレパスである光正(斎藤)の恋の行方は……?
6/4(土)全国東宝系にてロードショー。
©2016 フジテレビジョン 東宝 集英社 ©森本梢子/集英社
好きな人にはポジティヴな
幻想を抱いてしまう
すべてを知りたい女と
ずっと夢見ていたい男の幸せな恋愛って?
――映画の中では、木絵のピュアな“妄想”が男心をつかみ、愛を育むけれど、現実では? “妄想”は女にとって、武器になるものだろうか。
綾瀬 妄想が女性を美しくするという面はあると思います。キレイって、結局は顔や体の形よりも、どれだけ手入れをしているかなのかなと思う。年齢を重ねるほどそう。60代とか70代の女性に出会うと、オシャレしよう、キレイでいようという心遣いがにじみ出ていて。だから、その人は美しいなって感じる。
斎藤 わかります。スポーツ選手も理想のプレイをイメージするって言いますよね。
綾瀬 工くんも妄想する?
斎藤 僕は自分より他人に対して妄想するかな。特に女性を見ると、こういう服が似合いそうだなぁとか。自分の着たいものと似合うものは違うからね。うちの母親なんて、いつも僕のヨレヨレのTシャツ着ていたりするから、アドバイスしたい。
綾瀬 私もしてほしい(笑)。工くんは、きっと客観的なんだろうね。
斎藤 もともとは作り手になりたかったからね。自分は、役者として全然自分のタイプじゃないんだよね。もし、僕が監督なら、絶対にキャスティングしない役者だなぁ。
綾瀬 どうして?
斎藤 よくいる感じだから。
綾瀬 そお? 声も顔も特徴的だよ。
斎藤 ありがとう。今は自分好みになるのは無理だけど、その分、他の人にはないものもあるのかなと。
すごく好きな人になら、
私の全部を見られてもいい
綾瀬 へぇ。私は人と自分の違いって考えないかも。希子ちゃんの細い足はいいなぁと思うけど(笑)。
斎藤 だって、みんな綾瀬はるかになりたいもん! オレもなりたい!
綾瀬 何それ(笑)
斎藤 自然体でいて、男にも女にも動物にも好かれる人だから。
綾瀬 うそ! この間、犬にかまれたけど(笑)。でもこの仕事をしていると、客観性とイメージ力はつくかも。撮影してもらう機会が多いから、自分ってこういう顔しているんだっていう発見も多いし。そこから、こんな表情で演じたらどうかなってイメージがわいてくる気がする。
――では、映画のもうひとつのテーマ、“恋愛と本音”について。もしも、光正のように相手の本心が読めたら? あるいは、恋人に自分の本音をすべて見られても付き合える?
斎藤 携帯電話にたとえると、恋人のを見るよりは、見られるほうがマシだなと思う。異性間には、ある種の秘密も必要かなって。男同士だから話せることもあるし、好きな女性のことなら、なおさら聞きたくない話もあると思います。
綾瀬 好きな女性に夢見たい?
斎藤 そういうことです(笑)
綾瀬 私は逆。すごく好きな人なら、本心を見たいし、私も全部、見られてもいい。そうでもない人なら絶対嫌だけど、家族や長年の恋人ならね。でも、最後はどっちでもいいの。見えても見られてもいいと思えるほど、好きな人に出会えることが幸せなんだろうな。
斎藤 それは絶対そう思います。
MAQUIA7月号
撮影/寺田茉布〈LOVABLE〉 ヘア&メイク/中野明海〈エアー ノーツ〉(綾瀬さん) 赤塚修二〈メーキャップルーム〉(斎藤さん) スタイリスト/椎名直子〈aosora〉(綾瀬さん) 川田力也〈es*QUISSE〉(斎藤さん) 取材・文/芳麗
【MAQUIA7月号☆好評発売中】