「MAQUIA」2月号では、注目のビューティトピック「菌活」について大特集。ボディ&ヘアケアの菌活のポイントを、専門家がアドバイス!
美肌も健康もメンタルも。
始めた人からQOLアップ
菌活100問100答
スキンケアやダイエットに励んでも、美肌や美ボディが手に入らないのはなぜ? その答えのカギを握るのが、私たちのカラダに棲む、美の運命共同体「菌」の存在だった!
お話を伺ったのは…
皮膚科医
工藤清加先生
わかばクリニック院長。早くから美肌菌に着目し、自身のスキンケアブランド「フラセラ」を開発。
皮膚科専門医
出来尾 格先生
ミルディス皮フ科勤務。さまざまなメディアで美肌菌の新常識を啓蒙する、皮膚常在菌の権威。
早稲田大学
服部正平先生
「菌界のドン」。常在菌のメタゲノム解析に携わり、菌の常識を塗り替える、菌研究のパイオニア。
体の外側を! 美BODY菌活編
皮膚常在菌は顔だけじゃなく全身の肌や頭皮にも存在します。ボディ菌活のポイントは?
Q ひじやかかとのガサガサ、アカスリやスクラブしたら菌の負担?
A 負担だけど気になるならすべき
「表面の古い角質とともに常在菌もごっそり落ちてしまいますが、だからといってガサガサを放置すると硬くなる一方。気になるならやはりお手入れすべき。毎日ではなく、週1度程度に」(工藤先生)
Q 菌が喜ぶ生活習慣って?
A ストレスマネジメント!
「ストレスで自律神経や免疫が崩れると菌にも悪影響。常在菌は基本的に味方なので、宿主が快適に楽しく過ごすと菌も居心地がよくなります」(服部先生)
Q 無菌室って菌がまったくいないの?
A ほぼ存在しません
「前室で空気のシャワーを浴びてから入るので、雑菌や病原菌はもちろん、入室する人の常在菌も空気中にはほぼ存在しません」(出来尾先生)
Q ボディソープって菌に良くない?
A ゴシゴシ洗いのほうがむしろ良くない
「常在菌対応のアイテム、防腐剤が少ない石鹸、マイルドな洗浄力のものなら大丈夫。むしろ、強い力でゴシゴシこすって洗うほうが問題」(工藤先生)
Q フケが気になります。何度もシャンプーしたほうがいい?
A 洗いすぎも洗浄不足も×
「フケは頭皮の菌バランスが崩れてマラセチア菌などの真菌(カビの一種)が増え、炎症を起こすことが原因。皮脂の出すぎが一因ではありますが、洗いすぎて乾燥するのも逆効果。抗菌作用があるシャンプーに切り替えてみては」(出来尾先生)
菌バランスが崩れて頭皮のニオイやかゆみが気になる人におすすめ。薬用 コラージュフルフルプレミアムシャンプー〈医薬部外品〉200ml ¥1780/持田ヘルスケア
シャンプーは手のひらで軽く泡立ててからなじませると洗浄成分の刺激を軽減。
Q 菌活におすすめのシャンプーは?
A 常在菌対応&防腐剤などが最小限
「アミノ酸系洗浄成分など地肌に優しい洗浄成分のもの、常在菌ケアに着目しているものがよいでしょう。固形ソープ型など、防腐剤を減らす配慮がなされているものもおすすめです」(工藤先生)
a 防腐剤や界面活性剤不使用。エティーク シャンプー バー スイート&スパイシー 110g ¥1980/ピー・エス・インターナショナル b 地肌に優しい処方。マイルドクレンジングシャンプー 250ml ¥1428/ファンケル c 頭皮のダメージをケア。HANA オーガニック リセットシャンプー 280ml ¥3700/えそらフォレスト d 頭皮常在菌に着目し5種のハーブを配合。ファイブハーブス バランシングシャンプー 300ml ¥2600/ロクシタンジャポン
Q 背中や胸のニキビもアクネ菌が原因?
A NO。マラセチア菌が関係
「アクネ菌や美肌菌も関わりますが、主にマラセチア菌。対応は皮膚科で。肌をいたわる洗い方を心がけて」(出来尾先生)
Q ナチュラル派に人気の「湯シャン」ってどう?
A 菌活におすすめ
「お湯だけで地肌を洗う湯シャンは、菌活的にも、薄毛や頭皮の乾燥が気になる人にも○。シャンプー剤で洗うのを3日に1度にするだけでも薄毛対策に」(工藤先生)
Q フェロモンのもとも菌って本当?
A 可能性あり
「未解明な点も多いのですが、フェロモンもニオイの一種。皮膚表面に一定時間いることで変化する現象は菌によるもの。菌が関係する可能性は大いにあり」(工藤先生)
MAQUIA 2月号
撮影/岩谷優一〈vale.〉(モデル) 恩田はるみ(物) ヘア&メイク/清水美知 スタイリスト/金山礼子(モデル) 山本瑶奈(物) モデル/Rei イラスト/こさかいずみ 取材・文/小田ユイコ 柏谷麻夕子 構成/山下弓子(MAQUIA)
※本記事掲載商品の価格は、本体価格(税抜き)で表示しております。掲載価格には消費税は含まれておりませんので、ご注意ください。
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