高次元のテクノロジーと確かなサイエンスの双方を併せ持ち、独自の視点で美しさを引き出す美容機器を提案するヤーマン。画期的な製品を創り続ける舞台裏に迫りました。
気になるブランド&美ネタに触れたい、語りたい!
マキア編集長が最新美容に直あたり取材
エミトーーク
第19回 YA-MAN(ヤーマン)
確かな技術力で生み出す革新的な
美容機器で“新しい美のカタチ”を提案
ヤーマン 開発本部 電気設計部 主任
竹内 祐希さん
’19年ヤーマン入社。開発本部内にある電気設計部にて、美顔器やヘアドライヤーなどの企画、設計、開発に携わり、試作段階から本製品の効果検証を担当。
40年以上に及ぶ研究から先進美顔器が誕生していた
清田 ユニークな着眼点と確かな技術力が、さすが美容機器メーカーのパイオニアというイメージですが、美顔器の開発において、特に大切にしている考え方を教えてください。
竹内 “市場にないものを作る”をフィロソフィーに、スピード感を意識して製品開発を行っています。もちろん、製品化に至るまでは試行錯誤の連続。でも、「ダメだから」というより、「次のチャレンジをしよう」という精神で、1個1個チャレンジすることを大切にしています。
清田 確かに、美顔器機能を搭載し、リフトケア※1も叶えるドライヤーとか、男性用シェービングに温熱効果のあるRF(ラジオ波)を掛け合わせるなど、驚きの製品がお目見えしていますね。それもこれも、EMSやRFなどの電気エネルギーに関する研究蓄積があるからですよね。
竹内 当社は、1978年に精密電子機器メーカーとしての技術開発基盤を背景に、業務用美容機器からはじまり、家庭用美容機器へと、美容機器専門メーカーとして製品を作り続けています。美容機器の要ともいえる電気エネルギーは、さまざまな波形で構成されているのですが、どういった波形が、どの部位にどの程度のアプローチになるかなど、日夜、仮説→検証→フィードバック→さらに波形を作り、を繰り返しています。
清田 想像すると気が遠くなります。でも、スピード感も大切にされているんですよね?
竹内 はい。製品ごとに電気設計、筐体設計、効果効能評価をチームで行っているので、仕様決定がすごく早いんです。作らないとわからないことも多いので、とにかく試作品を作るんです。もちろん、お蔵入りになるものも多いのですが、これらの技術すべてがライブラリーになるため、別の美容機器で生かされたりすることもあるんですよ。
清田 すごい!のひと言です。
竹内 あとは、いかに使う人の習慣に落とし込めるか、をポイントに、使いやすいもの、使い続けやすいものに注力しています。多くの方が毎日使うスキンケアのように、美顔器を毎日使ってもらうにはどうしたらいいんだろう、など。
目的に適した波形を探して日々研究
光や熱などの美容技術を構成する電気エネルギーのパターンは無限大。電気エネルギーの波形を写真のような専門機器で確認し、肌への効果や目的に合わせて検証。それらを組み合わせることで美しさを引き出す美顔器が完成する。
1台11役! 毎日使えて潤い・ハリを高める!
清田 そうして誕生したのが、「フォトプラス シャイニー」ですね。美顔器は特別なもので、“毎日使う”という発想はありませんでした。
竹内 1回3分、イオン導入、EMS、LEDのレベルを調整することで、浸透※2×リフトケア※1が手軽にできる「デイリーケア」を設けました。化粧水をなじませた後に両手で肌を包み込み、浸透※2させる。それを美顔器でしてもらうイメージです。
清田 それなら毎日できそうです。
竹内 時間があるときは、4つのモードを組み合わせてじっくりケアができる「ウィークリーケア」もあり、ヤーマン最高峰の浸透※2&リフト※1技術が搭載されているので、サロンさながらのスペシャルケアが叶います。
清田 クレンジングも、浸透※2も、リフトケア※1も、表情筋ケアもこれ1台、たった13分でできるなんて!
竹内 また、スタンド式にし、化粧品のように置けるようにもしました。
清田 この小さな美顔器に技術の粋が結集しているんですね。美顔器の中でも圧倒的に支持されている理由がわかりました。今後はどのような展開を予定されているのですか?
竹内 当社の美顔器技術を海外にもっと展開しようと思っています。また、その人それぞれの美しさに寄り添える、相棒のような美顔器を皆様にお届けしたい、と思っています。
清田 まさに美顔器は、スキンケアの一環になりそうですね!
YA-MAN TOKYO JAPAN
RF美顔器
フォトプラス シャイニー
RFによる温めケア、イオンクレンジング、EMSで行う表情筋ケア、赤色LEDの美肌光ケア、導入※2&リフト※1ケア、目元ケア、クールダウンまでを1台でこなす多機能美顔器。¥58300(編集部調べ)/ヤーマン
ケア中の複雑なモード変更はなく、最初にモードとレベルを設定すればあとはOK。この簡単さが毎日ケアを続けられる秘訣に。
肌をやさしく引き上げるように
デイリーケアは、イオン導入、EMS、赤色LEDが1回でできる。肌あたりがやさしい丸みのあるヘッドが気持ちいい!
研究技術を具現化した製品の虜に
発想の着眼点がいつもすごいと思っていたのですが、お話を伺い、「あったらいいな」を実現する、そのテクノロジーとサイエンス力にただただ脱帽しました。このノウハウがあるからこそ、さまざまな人気美容機器が開発できるんだな、と改めて感心。次の製品が楽しみでしかありません。
※1 引き上げるように動かすこと ※2 角質層まで
MAQUIA 4月号
撮影/土佐麻理子 取材・文/藤井優美〈dis-moi〉 構成/清田恵美子(MAQUIA)
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