知っているようで知らない保湿成分についての知識を、テスト形式でおさらい。今回は、肌を作るためには不可欠な成分「アミノ酸」に注目します。

保湿成分「アミノ酸」パワーの真実。肌にも体にも欠かせない存在だった!_1

ベーシックから応用まで、知識をアップデート

目指せ満点!保湿の見直しテスト

どこまで知ってる?
保湿に欠かせないキー成分
ヒアルロン酸・セラミド・アミノ酸

教えてくれたのは
荒川 充さん

第一三共ヘルスケア

荒川 充さん

化粧品メーカーでの研究開発を経て、敏感肌フェイスケアシリーズ「ミノン アミノモイスト」の開発に携わる。化粧品開発歴は12年。

保湿のキー成分③アミノ酸

Q22 下記のアミノ酸に関する文章で( )内の選択肢から正しいと思うものに◯をつけなさい。

アミノ酸は( a 10・20・30)種類あるが、一つでも欠けると( b 脂肪・タンパク質・炭水化物)を合成できない。イソロイシンやリジンなどヒトや動物が体内で作ることができない9種類を( c 必須アミノ酸・非必須アミノ酸)と呼び、体内で糖質や脂質から作り出すことのできる11種類を( d 必須アミノ酸・非必須アミノ酸)と呼ぶ。

A a-20 b-タンパク質 c-必須アミノ酸 d-非必須アミノ酸

体の構成成分イラスト

「アミノ酸は皮膚や髪の毛、内臓や筋肉を作るタンパク質を構成している栄養成分。つまり肌を作るためには不可欠な成分です。ホルモンや抗体、血液も一部アミノ酸によって作られています」

Q23 アミノ酸はヒトの体のどの部分にあるか、以下の選択肢の中から選びなさい。

a. 肌 b. 腸など内臓 c. 筋肉 d. あらゆる部位

A d

「アミノ酸は体を構成する成分の最小単位。20種のアミノ酸の組み合わせや連なりの長さで種類が変わります。ちなみに脂肪はアミノ酸ではなく、脂肪酸とグリセロールからできています」

Q24 以下の3つを小さいものから大きいものへ順に並び替えなさい。

ペプチド コラーゲン アミノ酸

A アミノ酸<ペプチド<コラーゲン

「コラーゲンを細かく切ったものがコラーゲンペプチドで、そのペプチドは最小単位のアミノ酸が連なったものです」

Q25 下記の( )に当てはまる、天然保湿因子と水とともに角層細胞を構成するものの名称は?

角層細胞の約8割を占め、天然保湿因子(NMF)を支える(  )もまたアミノ酸でできています。

a. ケラチン線維
b.コラーゲン線維
c. エラスチン線維

A a

ケラチン線維のイラスト

「ケラチン線維は表皮細胞の最も多い構成成分。アミノ酸自体に水分をつかまえておく力があり、ケラチン線維にも保湿力があります」

Q26 角層に水分を蓄える成分、天然保湿因子(NMF)、アミノ酸は何%を占めますか。

a. 30% b. 50% c. 80%

A b

「約半分がアミノ酸でできたNMFは、肌の中で、約8割がケラチン線維でできたハンモックのようなものに留まっています。ケラチン線維が糖化や酸化で劣化すると、NMFが流出し、肌の保湿力が低下してしまうのです」

Q27 肌のハリの元となるコラーゲンを作るのに欠かせないアミノ酸ですが、それとともに欠かせないものが2つあります。何と何ですか?

A ビタミンCと鉄分

「コラーゲン生成に欠かせないアミノ酸『ヒドロキシプロリン』を作り出す際に働く酵素は、ビタミンCと鉄がないと働きません。体内のビタミンC不足にも注意を」

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(右)ミノン アミノモイスト
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(左)ミノン アミノモイスト
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撮影/久々江 満 イラスト/沼田光太郎 取材・文/平 輝乃 企画/萩原有紀(MAQUIA)


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