クマやシミ、ニキビ跡、そばかす…。肌の悩みはなかなか尽きない。そんなときに頼りになるのが、肌悩みを的確にカバーしてくれるコンシーラー。けれど、種類も剤型もいろいろあって正しいコンシーラーの使い方がわからない、という人も。そこで、今回はモデルやタレントからもラブコールの絶えないヘア&メイクアップアーティストの中山友恵さんに、肌悩みにぴったりのコンシーラーの選び方や塗り方のコツを教えてもらいました!
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- コンシーラーを使うメリットは?
- コンシーラーの種類とおすすめのツール
- 〈NG行為〉悪目立ちを招くコンシーラーのヨレ
- 今どき肌を作る、旬なコンシーラーの使い方
- 【肌悩み別】コンシーラーの上手な使い方・選び方を紹介
- 【クマ(茶・青・黒)】使い方&おすすめのコンシーラー
- 【シミ・そばかす】使い方&おすすめのコンシーラー
- 【小鼻の赤み】使い方&おすすめのコンシーラー
- 【口角のくすみ】使い方&おすすめのコンシーラー
- 【ニキビ・ニキビ跡】使い方&おすすめのコンシーラー
- 【ほうれい線】使い方&おすすめのコンシーラー
- 【小顔効果・立体感】使い方&おすすめのコンシーラー
本誌を始め数多くのメディアで活躍。トレンドをキャッチしながら、ベーシックな美しさの中に甘さと遊び、オシャレ感のあるメイクは、多くの女優やモデルからも支持されている。
コンシーラーを使うメリットは?
コンシーラーは隠すことに特化したアイテムで、目の下のクマやシミ、ニキビ跡、さらにくすみなどファンデーションだけでは隠しきれない肌悩みをカバーしてくれます。先にコンシーラーだけで隠すと厚塗りになってしまうため、ファンデーションで整えたあとに気になる部分だけをコンシーラーでカバーするのがおすすめです。
「顔全体に塗布するファンデーションとは違って、狙った部分をピンポイントでミニマムカバーできるのがコンシーラー。まぶたや口角、目の下など、とくに狭い範囲のカバーに適しているので、賢く使いこなせれば肌がブラッシュアップすることはもちろん、ファンデーションの厚塗りを防ぐメリットもあるんです」(中山さん)
コンシーラーの種類とおすすめのツール
「コンシーラーを選ぶ際に重要なのはカバーしたい肌悩みを特定すること。やみくもに使うのではなく、ニキビやシミ、クマなど悩みがたくさんある場合でも、まず一番気になるところからカバーしていくのが正解です。すべてを隠そうと必死にならずに、どこか素肌感を保ちながらカバーすることでより魅力的な肌作りが可能です」(中山さん)
またコンシーラーには、リキッドやスティック、パレット、クリームなど種類があり、テクスチャーの硬さにあわせて使い分けるのがおすすめ。
リキッドタイプ……
伸びが良く軽い質感のものが多いので、目の下などの広範囲をカバーするのにぴったり。
スティック、クリーム、パレットタイプ……
カバー力が高く硬いものが多いので、ピンポイントなシミやニキビ跡など狭い範囲を隠すときに重宝します。
▼おすすめのリキッドコンシーラー
▼おすすめのスティックコンシーラー
▼おすすめのパレットコンシーラー
▼おすすめのクリームコンシーラー
▼おすすめのツール
#195 コンシーラー ブラシ
適度にコシのあるブラシで隠したい部分にフィット。どんなテクスチャーのコンシーラーとも相性抜群。¥4180/M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス)ロージーローザ バリュースポンジ ダイヤ型 M 6P
23㎜と厚みのあるスポンジなら、肌への密着感も格別。肌あたりも柔らか。¥462/井田ラボラトリーズ
〈NG行為〉悪目立ちを招くコンシーラーのヨレ
①厚塗りはNG!
コンシーラーで一番避けたいのが、頑張って隠している感を出してしまうこと。下の写真のように、目の下のキワぎりぎりまでカバーをすると、のっぺりとした印象になり、目がかえって小さくみえてしまうことも。クマをすべてコンシーラーで覆うのではなく、一番濃く暗い部分だけにピンポイントでカバーしてみて。
「気になる部分をコンシーラーだけで隠そうとすると悪目立ちしてしまいがちです。また量が多いと厚塗りに見えたり、崩れやすくなる原因にも。ヨレやムラになるのを防ぐためにも、量を適切にコントロールすること。一度、手の甲で調整するなどのひと手間を欠かさずに」(中山さん)
②隠したいところは触れない!
コンシーラーは、のせた周囲のみをトントントントン……と、優しくタッチして。指やブラシで隠したい部分に直接、触れてしまうとコンシーラーがはげてしまい、きちんとカバーできないことも。ゆっくり丁寧に、肌に触る回数を少なくすると、より綺麗に仕上がります。
今どき肌を作る、旬なコンシーラーの使い方
最近は、スキンケア効果が高く、素肌そのものが綺麗に見えるような仕上がりのコンシーラーが充実。あえてファンデーションは使わずに、コンシーラーひとつで気になる粗をカバーして、今っぽさのある旬なベースメイクを目指すのもおすすめ。
「伸びが良く、みずみずしく柔らかい質感のコンシーラーを用意。ファンデーションの色選びの感覚で明るすぎず、暗すぎない、スキントーンにあったカラーを選んで。また頬のみカバーすることで素肌の感じを極力残しておくと、今っぽさを感じさせる抜けのある肌が作れます」(中山さん)
▶︎HOW TO
下地で肌を整えたら、頬にコンシーラーを点置きしてから指で優しくなじませる。
▽おすすめのコンシーラー
もはやコンシーラーの域を超えた美肌作りに欠かせないアイテム。高いカバー力とスキンケア力が魅力。ディオール スキンフォーエヴァー スキン コレクト コンシーラー 全7色 ¥4840/パルファン・クリスチャン・ディオール
【肌悩み別】コンシーラーの上手な使い方・選び方を紹介
【クマ(茶・青・黒)】使い方&おすすめのコンシーラー
多くの人が悩んでいる目の下のクマ。クマがあると疲労感がにじんだり、老けて見えてしまうことも。皮膚が薄く、乾燥しやすい目元には、スキンケア効果がありツヤ感のあるものを選ぶこと。動きが多い部分なので、テクスチャーは柔らかいものが最適。
また目の下のクマは主に3タイプに分けられ、それぞれにあった色を選ぶことも重要なポイントになります。
茶グマの人は……
くすみや色素沈着が原因である茶グマはベージュ。
青グマの人は……
血行不良によって青っぽくみえる青グマはオレンジ。
黒グマの人は……
くすみや血行不良が原因でできる黒グマはパール感が強めの明るいカラー。
▶︎HOW TO
①目のキワを避けてくぼみに沿うように、クマの影が濃い部分に放射状にコンシーラーをのせる。ブラシのまま直塗りでOK。
②さらに範囲を広げすぎないように指で優しくぼかすようになじませる。
▽【くま】おすすめのコンシーラー
薄さとカバー力を両立させたペンタイプ。薄膜がみずみずしく広がりながら、しっかりフィット。重ねても厚ぼったくならない軽やかな仕上がり、さらに保湿力があり乾きにくく、ストレッチ性もあるので、目の周りのカバーにおすすめ。ルミナス ペンブラッシュコンシーラー SPF15・PA++ 全5色 1.7g ¥3850/RMK Divition
【シミ・そばかす】使い方&おすすめのコンシーラー
ピンポントで狙いたいシミやそばかすは、カバー力に自信がある硬めの質感のクリームタイプをセレクト。肌の色にあったカラーを選ぶと、肌から浮いたりする心配がないです。またしっかり隠すために、コンシーラーを厚めにのせるのがコツ。チップや綿棒を使うと狙ったところにかぶせることができます。
▶︎HOW TO
①チップにコンシーラーを取り、一度手の甲で余分なコンシーラーをならす。隠したい部分より、やや大きめにコンシーラーをのせる。
②アウトラインを指でなぞるようにぼかす。このとき、中心部分には触れないように注意。
▽【シミ・そばかす】おすすめのコンシーラー
オイルフリーのクリームコンシーラー。重たさは一切感じさせないのに、ハイカバレッジを実現。光の拡散で気になる部分をぼかしながら、乾燥しにくいフォーミュラでなめらかな肌へ。ソフトマットコンプリートコンシーラー 全10色 ¥4180/NARS JAPAN
【小鼻の赤み】使い方&おすすめのコンシーラー
汗や皮脂などで毛穴が開きやすく赤い炎症が起きやすい小鼻は、カバーするというよりも肌の色を補正してあげる感覚がベスト。色はほんのりと黄みを含んだバナナ色を選ぶと、悪目立ちすることなく赤みだけを消し去ることができます。
▶︎HOW TO
①小鼻のふくらみに沿って、コンシーラーをチップでのせる。
②コンシーラーを均一に塗り込むことを意識して、丁寧になじませる。
▽【小鼻の赤み】おすすめのコンシーラー
カバー力のあるオレンジ系3色が揃うマルチパレット。3色を混ぜることで肌の色にぴったりの色を作ることができ、あらゆるトラブルも巧みにカバー。キャンメイク カラーミキシングコンシーラー 02 ¥825/井田ラボラトリーズ
【口角のくすみ】使い方&おすすめのコンシーラー
マスク生活で放置しがちな口元は意外とくすんでいるもの。口元は目元と同じで動きの多い場所なので、柔らかい質感のコンシーラーで整えるのが正解。ただし、たくさんのせると厚みがでてヨレやすく、メイク感がでてしまうため、スポンジを使って少量を薄く広げるのが鉄則。色は肌の色や肌よりやや明るめを選んで。また、まぶたのくすみが気になるときも同様にカバーを。面積の狭いまぶたは、指でなじませてもOK。
▶︎HOW TO
①スポンジの先端に多めにコンシーラーを取る。ポンポンと手の甲で軽く叩きながら、スポンジに薄く、均一になじませる。このひと手間がムラづきになるのを防ぐ。
②口角にそってスポンジをそえて、丁寧になじませる。
▽【口角のくすみ】おすすめのコンシーラー
コントロールカラーとハイライトカラーがセットになった4色パレット。薄膜×高密着×光のリフレクト効果で、素肌と一体化したようなフレッシュな仕上がり。スキンリフレクト フレッシュ コンシーラー 全3種 ¥4950/アディクション ビューティ
【ニキビ・ニキビ跡】使い方&おすすめのコンシーラー
ニキビやニキビ跡にも使える、肌に優しい処方のコンシーラーなら安心。シミやそばかすのように、ピンポイントでカバーしたいので硬めの質感のものが好相性です。また患部に直接指が触れるのは避け、コンシーラーをのせるときは必ずチップや綿棒を使って。
▶︎HOW TO
①チップにコンシーラーを取り、一度手の甲で余分なコンシーラーをならす。そのまま隠したい部分よりやや大きめにコンシーラーをのせる。
②のせたコンシーラーの輪郭をなぞるようにブラシでぼかす。このとき患部に直接、触れないように気を付けて。
▽【ニキビ・ニキビ跡】おすすめのコンシーラー
肌に優しいベース処方に、さらに持続型ビタミンC誘導体などを配合し、カバーしながら肌悩みを根本からケアする。またノンケミカルながら紫外線から肌を守る効果も。石けんでオフができるなど嬉しいこだわりがいっぱい。ミネラルコンシーラーパレット SPF36・PA+++ ¥4950/エトヴォス
【ほうれい線】使い方&おすすめのコンシーラー
顔の中心にあるほうれい線は一生懸命にカバーしすぎると不自然になってしまうため、深く刻まれたシワのくぼみを押し上げるようなイメージでカモフラージュをしてみて。またコンシーラーは影を飛ばすつもりで、やや明るめの色を選ぶと綺麗に隠せます。
▶︎HOW TO
①コンシーラーは一度手の甲にとり、薄くならす。そのまま指の腹をほうれい線に密着させ、のせる。
②ほうれい線をそっと押し上げるようになじませる。
▽【ほうれい線】おすすめのコンシーラー
塗っているのを忘れさせるような自然な仕上がりのスティックコンシーラー。簡単に素肌と同化する高機能ベース処方に、高密着。さらに時間が経ってもくすみにくい設計で、清潔感のある肌が長続き。FIVEISM×THREE コンシール バー S 全4色 ¥4620/THREE
【小顔効果・立体感】使い方&おすすめのコンシーラー
ぜひマスターしてほしいのが、眉毛の縁取りテク。コンシーラーで眉の輪郭を際立たせることで、立体感が生まれメリハリのある表情に。眉毛の形がくっきり浮かび上がることで小顔効果にも期待! 肌の色よりやや明るめの色を選ぶのがポイントです。
▶︎HOW TO
①眉の下、眉尻部分にのみラインを引くようにブラシでコンシーラーをのせる。
②そのまま肌との境目をなぞるようにぼかして仕上げる。
▽【小顔効果・立体感】おすすめのコンシーラー
赤みをプラスする独自の色調設計で色ムラと素肌を一体化。さらに透明感のある肌へと整える。柔軟性とフィット感に優れたテクスチャーは、ヨレや小じわをカモフラージュして美しさをキープ。クリエイティブコンシーラーe SPF25・PA+++ 4.5g ¥3850/イプサ
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/中山友恵 スタイリング/上田みのり モデル/福吉真璃奈、足立 舞香、波多野菫 取材・文/轟木あずさ 構成/福島美歩(MAQUIA ONLINE)
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