温度感まで伝わってくるような表情、繊細さの中に強さが宿る面持ち、鮮烈な印象を残す存在感。時代を超えて私たちを魅了する名画から美のエッセンスを抽出し、旬なメイクに落とし込んで表現! 今回取り上げるのは、ピエール=オーギュスト・ルノワール『ジャンヌ・サマリーの肖像』。

色褪せない美しさからヒントを得て
名画から考える美女メイク
ピエール=オーギュスト・ルノワール
『ジャンヌ・サマリーの肖像』(1877年)

©アフロ
「モデルは女優のジャンヌ・サマリー嬢。観る者に微笑みかけ、語り掛けているようなライブ感たっぷりのこの作品。当時画期的だったというピンクの背景と呼応するような紅潮した頬、ちょっとたれ気味の優し気な目元、女優らしい華やかな赤い口元。威圧感はまったくないのに、一度見たら脳裏から離れない、“推される人”オーラを放っています」
makeup point
★チークの“ダブル使い”でノスタルジックな桃頬をイメージ
★唇をオーバーめに仕上げて柔らかさの中に色っぽさをプラス

A丸みのある目元に仕上げる人気パレットの新色。ケイト ポッピングシルエットシャドウ PK-1 ¥1540(編集部調べ)/カネボウ化粧品(4/19発売) Bフォギーな質感のリキッドチーク。ザ リキッドブラッシュ フォギー 002 ¥3740/アディクション ビューティ C温かみのあるミルキーなコーラル。YSL メイクミーブラッシュパウダー 06 ¥8360/イヴ・サンローラン・ボーテ D柔らかさが宿る新感覚のマット。ソフトなローズカラー。KANEBO ルージュスターブリーズ B104 ¥4620/カネボウインターナショナルDiv.

How to makeup
CHEEK Bを頬に点置きし、スポンジを使って頬全体に均一に色をのせる。その上にCをブラシを使って中央に丸く入れ、さらにBとCの境目を色がついてないブラシでなじませ、自然なグラデーションに。EYE Aのaとbを混ぜ、上まぶたは二重幅よりやや広めに、下まぶたも涙袋に色をのせる。LIP Dを直塗りで。上唇だけややオーバーめに塗り、最後に指先で輪郭をなじませる。

じわっと色づく頬と血色が宿る唇
包容力を感じさせる現代のミューズに
MAQUIA 5月号
撮影/菊地泰久〈vale.〉(モデル) 橋口恵佑(物) ヘア&メイク/paku☆chan スタイリスト/渡邊 薫 モデル/与田祐希(マキアレギュラーモデル) イラスト/森 千章 取材・文/前野さちこ 企画・構成/髙橋里佳(MAQUIA)
トップス¥53900/バウ インク(ルール ロジェット) ピアス¥88000、リング¥143000/エネイ松屋銀座(エネイ)
※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。
公開日: