さまざまな環境の中で生きている私たちはどうしても揺らいでしまうもの。「MAQUIA」3月号では、「繊細さん」の恋愛のモヤモヤに専門家がアドバイス。
肌も体も心も、揺らいでしまうから。
繊細な私がHappyになるための100問100答
公認心理師
山名裕子さん
「やまな mental care office」代表。心の専門家として活躍。
精神科医
長沼睦雄先生
十勝むつみのクリニック院長。日本では数少ないHSPの臨床医。
晴れないモヤモヤ……繊細な心
思ったことを言えず人に合わせてしまったり、クヨクヨ思い悩んだりといった心の問題を抱える「繊細さん」も少なくない。対策を知っておいて、少しでも心を楽に!
恋愛のモヤモヤ
Q 彼に尽くしすぎてしまい、結果、相手が何もやらなくなり、報われません
A “一緒にいる時間が楽しいから求められる”を目指して
「彼に尽くしてしまうのは、そうしないと必要とされないという思い込み。人は自分と一緒にいて楽しそうにしてくれていれば、幸せを感じるもの。あなたが彼と一緒にいる時間を素直に楽しめば、相手からも“一緒にいるのが楽しいから”求められる存在に」(山名さん)
Q 彼に束縛されがち。対等な関係になれない
A 離れる勇気を持って、嫌なものは嫌と伝える
「束縛されるのは嫌だと彼に伝えられていますか? まずは対等に意見を伝えられる関係を目指して。意見することで怒ってしまうような相手なら離れる勇気も必要です」(山名さん)
Q 彼に自分の繊細な気持ちをわかってもらえない
A わかり合えないのが大前提。つらいなら離れることも考える
「女性は相手の気持ちを察する能力が高いけれど男性は苦手なので、わかり合えないのは大前提。男性には丁寧に言葉で気持ちを伝えて。それでもわかってもらえずつらいなら、離れることも考えて」(山名さん)
Q 好きな気持ちが重いと言われ長続きしません
A 夢中になれる趣味を見つけるなど、自分の時間を充実させて
「恋愛がすべての恋愛依存タイプだと彼は重く感じます。何か夢中になれる趣味を見つけて自分の時間を充実させれば、恋愛への依存度が減りますし、あなたが輝くことで彼の気持ちも離れにくいですよ」(山名さん)
自分自身のモヤモヤ
Q 自分に自信が持てません
A 好きなメイクやファッションが自信をアップさせてくれる
「“拡張自我”という言葉があり、人は服や髪型、メイク、持ち物など自分を形成するものをすべて含めて自分と認識し、好きなものを取り入れるだけで自信に。どんどん取り入れましょう」(山名さん)
Q 嫌なことがあるとずっと考えてしまいます
A クヨクヨ思い悩む自分も肯定してあげましょう
「まずクヨクヨ悩むことも深く考える性質のひとつだと肯定しましょう。また、悩みは“すべき思考”“マイナス思考”など、本音を抑圧していることが原因のことも多いのでそれがないか考えてみて」(長沼先生)
Q 音の刺激に敏感です。楽になる方法は?
A 音に敏感なら自分で歌うなどして“出力”をする
「繊細さんは五感の刺激に敏感ですが、無理に遮断するともっと過敏になることもあり逆効果。音に敏感ならあえて歌を歌うなど、自分で“出力”をすると神経のつながりがよくなり、過敏さが改善しやすくなります」(長沼先生)
Q HSP(とても敏感な人)は治せますか?
A 治そうとするのは逆効果。治す必要はありません
「HSPは病気でも障がいでもなく、ひとつの個性。治そうとすることは自己否定につながり、より敏感に。生きづらいと感じるなら、まずは敏感さを認めて生かすことから始めましょう。“Let it go”ですよ」(長沼先生)
Q 自分はHSPな気もするけど、考えすぎ?
A “4つの特性”すべてをもつのがHSPです
「HSPの性質は数値化して診断するものではありません。下の4つの特性すべてに該当したらHSPと考えられます。また以下はHSPの人がもつ特徴です。思い当たることがないか、チェックしてみましょう」(長沼先生)
MAQUIA 3月号
撮影/浜村菜月〈LOVABLE〉(宮本茉由) 藤澤由加(佐藤さき) ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉(宮本茉由) 榛沢麻衣(佐藤さき) スタイリスト/松尾正美 モデル/宮本茉由 佐藤さき(マキアビューティズ) 取材・文/和田美穂 轟木あずさ 構成/村岡真知子(MAQUIA)
最終更新日: